サンタクロースは本当にいる、ということ。
サンタクロースって、本当は誰だろう。
サンタクロースは、本当はどこにいるんだろう。
毎年クリスマスの時期、そんなことを考えていました。
本当に、白ひげのおじいさんなのでしょうか。
本当にフィンランドとか、北極の近くに住んでいるのでしょうか。
トナカイが引くそりで、空を駆けてくるのでしょうか。
それならそれでもいい。
本当にそうなら、もちろんそれでいい。
けれど、本当のサンタの姿は、やっぱり目には見えないような気がするのです。そして目には見えないけれど、確かにいる。サンタクロースはいる。
クリスマスの朝、子どもたちのもとにサンタの贈り物が届けられている。
子どもたちに届いたものは、見た目はおもちゃや何かかもしれません。
でもそれは目に見える形のことで、サンタが置いていった本当のプレゼントも、やっぱり目に見えないのだと思います。
サンタが届けている本当のプレゼント。それは、
「この世界はきみを愛してるよ」
というメッセージではないでしょうか。
そして子どもたちがあんなに喜んで、あんなに目をきらきらさせて、笑顔を輝かせるのは、そのメッセージがたしかに子どもたちの心の奥にまで届いたからなのだと思います。子どもたちの魂へ。命へ。
その顔も、後姿さえも見たことはないけれど、そんな不思議で素敵な、大きな誰かが、たしかにこの広い広い世界のどこかにいる。そんな人が、いつも自分のことを見守っている。
自分のことをずっと忘れずにいてくれて、一年に一度、ちゃんと訪ねて来てくれる。その人の大きな愛に、自分はいつも包まれている。
そのことは子どもたちにとってどれほど嬉しくて、温かくて心強いことでしょう。
「この世界は、きみを愛している。」
そのメッセージこそが、サンタが子どもたちに一番届けたいプレゼントだと思うのです。
サンタクロースって誰?
その姿は目に見えない。見えないけれど、その気配が夜の空に満ちる。
彼の本当の正体は、「愛」と呼ばれているもの。
サンタはどこにいる?
彼が普段暮らしているのは、愛が生まれる場所。この世界の、とても深い場所。
そして愛のある場所なら、世界中のどこでへも自由に、無限に、サンタは行ける。誰かを思う、誰かの心が、彼の通り道になる。
だから間違っても、「サンタは本当はいない」なんて言わないで。
その言葉で、彼の通り道は閉じてしまう。
彼があなたの大切な人のところへ行けなくなってしまう。
あなたが大切な誰かにクリスマスのプレゼントを贈りたいと思う時、あなたの心は、確かにサンタクロースの心につながっている。
サンタクロースはあなたの存在を借りて、その大切な人の命に愛のメッセージを届ける。
クリスマスの夜のあなたは、サンタのふりをしている誰かではありません。あなたこそ本当のサンタクロース。
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