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筑前さん、おめでとう!

 長らくご無沙汰してます。昨今、別でやってる仕事が忙しく、なかなか筆をとる機会がありませんでした。


 さて、久しぶりのネタは・・・受賞のご報告です。残念ながら(?)私ではなく、私と同じ版元からほぼ同期デビューの筑前助広さんが実現した快挙です!

 日本歴史時代作家協会賞(第11回)の文庫書き下ろし新人賞部門で、筑前氏の『谷中の用心棒 萩尾大楽:阿芙蓉抜け荷始末』が、候補作三作の中から選ばれ、受賞のはこびとなりました!おめでとうございます。

 10月8日、東京駅近くの八重洲ブックセンター最上階イベントスペースで、その授賞式&記念トークショー&サイン会が行われました。わたくしめも盟友・筑前氏の応援のため、万が一、会が盛り上がらなかった時の臨時ガヤ隊長として参戦です。

『谷中の用心棒 萩尾大楽:阿芙蓉抜け荷始末』 アルファポリス文庫


 結果的に、私の出番はありませんでした( ← そもそも呼ばれてない)。ヘンに掛け声や拍手で盛り上げなくても、なにせコロナ禍いらい3年ぶりくらいの本格的な出版イベントだったらしく、場内は業界関係者や作家さんなどで最初から大盛況。

 その熱気の中、錚々たる歴史時代小説界のビッグネームに交じって、いっちゃん目立っていたのが、誰あろう、筑前さんでした(笑)


(後列左から)氷月葵/筑前助広/矢野隆吉川永青 (前列左端)千葉ともこ         今回の受賞者のみ、敬称略


まずは、この受賞スピーチ動画を。


 いや、堂々たるもんです。昨年『同志少女よ、敵を撃て』で本屋大賞を射止めた元カクヨム作家、逢坂冬馬氏の無原稿スピーチも大いに話題になりましたが、この筑前スピーチもそれに劣らぬと思います。いかがでしょうか。

 版元のアルファポリス社からは、筑前さんの担当編集氏が挨拶に立ち、
「皆さん、アルファポリス、という名を覚えて帰ってくださいね!」
と連呼して、しっかり業界内ブランドアピのミッションをクリア(大事)

 また、主催者側からのコメントも、我々のようなネット小説出身組にとって特に感慨深いものでありました。曰く、
「今後のネット投稿小説の中から、これまで読んだこともなかったような斬新な作品が出てくるのではないか大いに期待している」
とのこと。

 筑前さんや私などは、おそらく素材・作風ともに、ネット小説群の中ではやや古臭く、古典志向の保守派、あるいは守旧派というべき部類に属しています。このコメントはむしろ、これから世に出る若い皆さんに向けられた期待値そのものであると理解しています!


まじぶっちゃけ筑前さんが一番目立ってました(笑)

 さて、大いに盛り上がった会場内。各賞受賞者によるトークショーのあと、ワイワイガヤガヤのサイン会、懇親会です。

 もはや単なる野次馬と化した私は、壇上に上がって図々しくも筑前さんと2ショットを撮ってもらったり。

厳密には両脇にハードボイルド、歴史伝奇界の先輩作家がおられて4ショットなのですが、なんでもCIAに追われてるとかで顔出しNG、安全措置としてトリミング


 あちこちの作家さんや関係者さんに挨拶したり、新人賞を受賞された千葉とも子先生にこんなサインをいただいたり、大いに楽しませていただきました。

受賞作『戴天』の見返し部分に・・・



 会がはけた後は、業界きっての無頼派、新美健先生、鷹樹烏介先生、陸理明先生と二次会です。そのあと話したいろいろなことは・・・おっと、それこそ某筋からヒットマンが送り込まれそうなので、ここでは書けません(笑)

 実は私はもとから下戸であり、しかも高血圧症への備えからお酒が一切飲めません。コワモテながら優しい諸先輩がたは、そんな私に酒を強いることなく、日が変わるまでにお開きとなりました。

 しかし・・・緊張していたかわいい新人作家の私は、会場で皆様にせっかくいただいた数十枚の名刺が入った名刺入れをお店に忘れるという失態を犯し、翌々日、すごすごと取りに戻る羽目になりました。

 名刺は個人情報ですし、落とすと処分される会社もあります。みなさんも気をつけましょう。写真はそのあと一人焼肉したときのものです。


 そんなわけで、まとまってませんが・・・筑前さん。まずはおめでとうございます!!!



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