幕府密命弁財船・疾渡丸 第2巻 発売!
お待たせいたしました!
「幕府密命弁財船・疾渡丸」
の第2巻、
「鹿島灘 風の吹くまま」
が、次週月曜日、10月21日に発売となります。
実はそれよりも早く、一部の大手書店などではすでに文庫版が並んでいるようです。もしかしたら既に手にとっていただいた方もいらっしゃるかもしれません。
今回は表題作の
「(鹿島灘)風の吹くまま」
「(江戸表)歩き声明」
の2本です。
声明は、しょうみょう、と読みます。
前巻のラスト、虎之助の「宜候!」の号令とともに堂々と銚子湊を船出していった疾渡丸。その後の波乱に満ちた一大航海記、こそが本巻の内容です。全体の 8割ないし9割は、海の上でのシーンとなります。
船の上で、見習いの炊(かしぎ)・鉄兵が受ける理不尽なしごきと差別。そんな彼にそっと寄り添う先輩水夫。このふたりの刹那の友情と別れ。乗組員のトレーニングのためいったん北に向かった疾渡丸は、やがて幕府からの命令を携えた「つなぎの鳩」の飛来によって方向転換し、寄せ来たる大嵐の中、突破不可能と言われる犬吠埼の難所へと挑みます。
そしてその先に待っていたのは、幕府の、そして天下の命運を左右する重大ミッション。荷船の限界を超えた密命を受け、一丸となって恐るべき敵を追う疾渡丸の水夫たち。しかし航海の終点で遭遇することになったのは、あまりにも意外な結末でした。
時代劇、陰謀、海洋冒険、水上バトル、剣戟、グルメ(今回は甘味です)、ポリティカルサスペンス、人間ドラマ・・・エンタメの美味しい要素を、256ページにすべて叩き込みました。
面白いですよ! ぜひお読みください!