サルでもわかるNISA講座 その20「日本株投信を選定! インデックス運用編 Part2」

なんか20回まできちゃったなあ。いい加減終わらせないとね。と言いながら、まだ自分の銘柄選定が終わってないから終われないんだよね。まあNISA投資を始めるのに焦る必要はないから。

前回の続きね。日本株のインデックス運用。3つの代表的な指数に基づく運用のパフォーマンスを比較すればその結果次第でいいんだけど、やはりそれぞれがどのような指数かをチェックしとこうか。

日経平均は一番ポピュラーだな。ざっくり言えば、日本のリーディングカンパニー225社の株価の平均。その225社の選定方法よりその指数の算出の仕方は「ちょっとなあ」だな。株価にはファーストリテイリングみたいに4万円近いものもあれば、NTTみたいに180円みたいなものもあるし、それを平均ってのはかなり乱暴っちゃ乱暴だな。だから日経平均は「五桁クラブ指数」とか「ユニクロ指数」と言われて値がさ株(単純に株価の値が大きい株)の影響が大きいんだな。それでもパフォーマンスがよければ文句はないけどね。

TOPIXは、東証旧一部(現在のプライム市場やスタンダード市場ね)上場していた銘柄のうち流動性が低い一部銘柄を除いた約2,200銘柄の時価総額合計を指数化したもの。時価総額ってのは「株価 x 発行済株式数」で企業価値そのものだな。その指数の推移は、時価総額の大きい会社の影響が大きいということになる。

そしてJPX日経400ってのは、上場株約3,900銘柄の中から一定基準を満たした400社を選んで、その時価総額合計を指数化したもの。その選定基準に関しては、選んだ日本取引所グループは「資本の効率的活用や投資者を意識した経営観点など、グローバルな投資基準に求められる諸要件を満たした『投資者にとって投資魅力の高い会社』を選定」って言ってる。なんかよさそう?ww

ではでは、その3つの指数をベンチマークとする投資信託のパフォーマンスを比較してみようか。ベスト・チョイスとして挙げた銘柄のどれを選んでもいいんだけど、ニッセイアセットマネジメントがその3つ全てでベスト・チョイスの銘柄を運用しているので、それを比較してみよう。

数字は「信託報酬/3年トータルリターン/5年トータルリターン/3年シャープ・レシオ/5年シャープ・レシオ」ね。

ニッセイ日経平均インデックスファンド   
0.1340%/11.42%/13.86%/0.77/0.84

ニッセイTOPIXインデックスファンド   
0.1430%/14.69%/12.75%/1.25/0.92

ニッセイJPX日経400インデックスファンド
0.2145%/14.61%/13.04%/1.19/0.91

あれれー、TOPIXが一番よさそうじゃんねえ。もうちょっとJPX日経400頑張ってると思ったんだけど。これは3,900社の中から「よさそうな」会社400社を選んでも、旧一部上場企業の2,200社とのパフォーマンスに有意な差は出なくて、その差は7bpの信託報酬の差によって埋められてしまうっていうことだな。JPX日経400はアクティブ運用ではないけれど、パッシブ運用においても銘柄選別の効果は分散効果をそれほど凌駕するものではなくて、信託報酬の影響は小さくないってことね。実際に調べてみるもんだな。

ということで、インデックス運用の日本株投資信託でのお勧めは2銘柄ね。TOPIXをベンチマークとして信託報酬が低い「eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)」と「ニッセイTOPIXインデックスファンド」ということで。めでたし、めでたし。

インデックス運用編があるってことはアクティブ運用編があるってこと?ですよねー。で、自分は、アクティブ運用の投信を選ぶことになると思います(多分)。つづく。

(Face Book 2/11/24の投稿を転載)

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