サルでもわかるNISA講座 その19「日本株投信を選定! インデックス運用編 Part1」

ここまでを簡単におさらいしとくわ。昨今物価高が言われているけれど、インフレのある世界がノーマルで、物よりも貨幣の方が価値の高いデフレってのはむしろ異常な状態なんだな。日本人は、あまりにデフレに慣れ過ぎたからそう思わないかもしれないけど。そして、世界が平和でなくなればなくなるほど物価高は顕著になる。なので今後の投資においてはインフレ・ヘッジというのは非常に重要なテーマね。そしてインフレに強い資産は株式というのは金融の常識。そして、がっつり為替リスクを取りたい投資家は(現時点である程度円資産を持っている人ね。例えば持ち家があるとか)米株とかオールカントリー一択でもいい。そうでない場合は、為替リスクは抑えるか避けた方がいいので、日本株とセットか日本株一択がいいってわけ。

はい、では日本株投資の銘柄選定と行ってみようか。まず基本のキは、インデックスを指標(ベンチマーク)とするパッシブ運用の投資信託。プロのファンドマネジャーがあーでもないこーでもないと銘柄を入れ替えをするアクティブ運用の投資信託の方がパフォーマンスがよくて当然なんだけど、金融の常識(少なくともしばらく前までの自分の)は、アクティブ運用によるパッシブ運用に対する超過リターンは大概手数料を越えられないとされてたわけ。つまりプロのファンドマネジャーは、頭を使って少々お高い信託報酬を徴収してたんだけど、その手数料ほどの働きはできないとされてたわけ。勿論、全てのファンドマネジャーじゃないよ。「並」のファンドマネジャーなんだけど、それはプロですら相場を読むのは難しいということなんだな。だから、マーケットの主だった銘柄を全部買っちゃえってのがインデックス運用(これはいずれ、番外編としてNISA口座でのスポット運用を話す機会があれば、その時のお題にしようと思ってんだけど、ETFの誕生と今日の隆盛が、インデックス運用が市民権を得ることに大きく寄与してるんだな)。

はい、さっさと日本株のインデックス運用の銘柄選定行こうか。

日本株の代表的なインデックスには3つある。「日経平均」「TOPIX」「JPX日経400」がその3つ。それぞれのインデックスの性格というか、そのインデックスに選ばれている銘柄の選定方法をチェックすればどのインデックスが最良かは自明なんだけど、ここは論より証拠で、それぞれのインデックスを用いた投信のパフォーマンスをチェックしてみよう。

マネックス証券のサイトで説明するわ。ログインしたらトップにある黄色いバーの下のグレーのラインの「投信・積立」をクリックすると投信の検索ページに入るから、その検索ウィンドーの下の「条件を指定して検索する」をクリック。そしたら、マネックス証券で取り扱っている投資信託は1750銘柄あることが分かるね。そしたらキーワードに「日経平均」を入れて、「国内株式型」「つみたて可能」「成長投資枠」「つみたて投資枠」「信託財産留保額なし」「運用年数5年以上~10年未満」「運用年数10年以上」「直近1年の分配金合計0円」にチェックして検索すると20件がヒットする(なんかマネックスの回し者みたいになってきたなw 大は同期だけど最近会ってないなあww)。そして検索結果を信託報酬の低い順にソートね。インデックス運用は同じインデックスに投資している以上、パフォーマンスは全て同じなので、手数料は「低かろうよかろう」ね。そうすると最低信託報酬で3銘柄が並んでる。「eMAXIX Slim国内株式(日経平均)」「ニッセイ日経平均インデックスファンド」「たわらノーロード日経225」がそれね。なので、日経平均をインデックスとする投信であればその3銘柄がベスト・チョイス。同じことを「TOPIX」と「JPX日経400」でやればいいわけ。そうすると「TOPIX」では「eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)」「ニッセイTOPIXインデックスファンド」、「JPX日経400」では「iFree JPX日経400インデックス」と「ニッセイJPX日経400インデックスファンド」がベスト・チョイスということになるわけ。マネックス証券以外で口座を持っている人も同じように検索機能を使えば、その口座で取り扱いがある投信が選択されるので。

では、インデックス3つの中でどれを選ぶのがいいか。長くなったので続きはPart2で。

(Face Book 2/10/24の投稿を転載)

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