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コミュニティ成功に必要な3原則

こんにちは!
コミュニティデザイナーのてぃらです。

今回は「コミュニティ成功に必要な3原則」というテーマで記事を書いていきます。

これまで複数社、あらゆる業界においてコミュニティのコンサルティングを行ってきた結果「普遍的に必要な3原則がある」ことに気付いたので、今回はそれらを整理し、言語化してみることにしました。

今回の3原則は「あったらいいもの」ではなく、「なくてはならないもの」です。

逆に言えばこれから述べる3原則が揃っているコミュニティの場合は成功確率は大幅に高まり持続性の高いものになることは間違いありません。

それでは「コミュニティ成功に必要な3原則」行ってみましょう!


原則① プロダクトが「良いもの」であること


まず原則①はコミュニティを形成する源流であるプロダクトが「良いもの」であるということです。

ここでいう「良いプロダクト」とは例えばSaaSであれば機能性が高くユーザーから高い評価を得ていること、飲食店では美味しい料理を提供していること、オンラインサロンであればオーナーにメンバーを惹きつける程のカリスマ性があること、といったように消費者側から一定以上の評価を得ているという定義です。

前転としてコミュニティが生まれる全ての源流はプロダクトにあります。

どれだけ良いメンバーがいても、提供するイベントが楽しかったとしても、コミュニティが成り立つ全ての源流は人々が熱狂できるプロダクトであるが故です。

そのため、コミュニティをつくる前にまずは自身が伝えたい価値の産物であるプロダクトに磨きをかけることが最優先事項になります。

プロダクトはSaaSでも、飲食店でも、コーチングでも、情報商材でも何でも構いません。
とにかく「売れるレベル」までは最低限磨きがないと、コミュニティにしたとて熱狂を生み出すことはできません。

ここで「特に現状これといったプロダクトはないのだがどうすればいいか」「コミュニティから新しいプロダクトを創出したい場合はどうすれば良いか」という問いが生まれるかもしれませんが、その場合は新しい価値の創出を実現させるカリスマ性のある人材をコミュニティリーダーに置くことが必須となります。

カリスマ性はいろんな要素によって構成されている思いますが、個人的には「知性」「確信」「雄弁」の3つが不変的な要素であると考えています。

未来を見通すような「知性」を持ち、なおかつその未来に対する「確信」を抱いている。
そしてそれを人にわかりやすく伝える「雄弁」さがある。

このようなリーダーをコミュニティに配置することで、①リーダーを起点にコミュニティが熱狂する→②リーダーとメンバーの共創によりコミュニティからプロダクトが生まれる→③プロダクトを起点にまた熱狂するコミュニティが生まれる(リーダー起点からプロダクト起点のコミュニティへシフト)、みたいなサイクルが回り始めるでしょう。


原則② ビルダーの理解と確信


次に必要な原則はビルダー(今の時代でいえば、経営者やサロンオーナー等)がコミュニティという領域において概念的な理解があるかつ、その価値について確信を持っているということです。

私の経験上、コミュニティの熱量が持続しなかったプロジェクトはだいたいビルダーが「流行っているからお試しでやってみる」みたいなノリが多かった感覚があります。

コミュニティは非常に泥臭いプロジェクトになりますし、何より「人」という変動性の高いものと正面から向き合うにあたって「痛み」が伴います。

ビルダーである経営者はサロンオーナーはこの痛みに向き合う「覚悟」が求められますが、やはりどうしてもコミュニティの価値に対する確信がないと続かなかったり、そもそも理解する気がないために目に見える結果が出る前に辞めてしまうケースが多いです。

逆に理解と確信を持っているビルダーと組んで立ち上げたコミュニティはおおよそ3ヶ月もあれば熱量高いものとなり、メンバーが熱狂する状態まで持って行けているため、やはりトップであるビルダーの意志は非常に大切になることが言えるでしょう。
※ただ、プロジェクトを進める途中でイベントなどに参加してメンバーと交流する過程でコミュニティに対する確信を抱いて頂ける場合もあります。
だからこそ、コミュニティデザイナーはコミュニティの本当の価値を理解して頂けるよう表現する努力が必要です。

原則③ ビジネススキルの高い協力者


最後に必要な原則はビルダーとコミュニティデザイナー以外に「ビジネススキルの高い協力者」が存在することです。

これは意外に思う方も多いかもしれません。

「居場所づくりができる優しい感じの人の方がいいんじゃないの?」と突っ込まれそうなのですが、この要素は私の経験上MUSTではありません。

もちろん居場所づくりが根本にあるので、居心地の良さをつくる必要はありますが、これはコミュニティデザイナーとメンバーがもたらす「空気」によってつくられるものです。

前提としてコミュニティづくりの母体にあるのは「プロジェクト」という仕事的な概念です。決して温かい空間づくりを意識するだけではありません。

持続性のあるかつ提供価値の高いコミュニティをつくるには「プロジェクト」に対するコミットメントが求められます。

そのためある一定レベルのビジネススキルが求められる訳です。

実際、事業と接続させてコミュニティを運営する場合はKPIなど数値を定義する能力や、イベントを実施するための企画力、マイルストーンを明確に引くなどの計画力、集客するための営業力、などが求められることとなります。

そのためプロジェクトを回した経験があったり、何かの価値を伝える際の言語化能力、なにより「仕事感覚」がある程度近い領域にある人同士でつくっていかないと持続性の高いコミュニティをつくることは難しいでしょう。

ちなみにこの「仕事感覚」が近いコミュニティメンバーがコアメンバーとして無償ででも活動してくれるような状態まであったらほぼ勝てます。

質の高いアウトプット(イベントや投稿など)が生まれることに加え、その熱量の高いコアメンバーを起点にメンバーの熱量も上がっていくような循環が自然的に生まれていきます。

このようにコミュニティの成功は難易度が高いからこそ、事業と向き合えるだけの知識やスキルを持つビジネスパーソンの協力は不可欠ということです。

まとめ


いかがでしたでしょうか。

今回の記事をまとめると、事業におけるコミュニティの成功の原則は大きく3つ。

原則①プロダクトが「良いもの」であること
原則②ビルダーの理解と確信
原則③ビジネススキルの高い協力者が不可欠であるということ


ということをご理解いただければ嬉しく思います。

コミュニティには「これが正解」というものは存在しません。
しかしながら、「普遍的な原則」は存在するものだと思っています。

今後もコミュニティにおける成功をできるだけ再現性のある原則やフレームワークとして記事を発信していければと思いますので、また引き続き読んで頂けたら嬉しく思います!

それではまたお願いしますー!!

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