出版記録①:8万字という構造物 -フラクタルに思いを馳せる-
こんにちは、清原です。
私は、今年の1月中旬から、EXODUSという企画のために、ひたすらに本を書くという生活をしていました。
そして昨日、初稿ではありますが、本をつくることができました。
初稿の文字数が、スペース部分を抜いて、
77,508文字
でした。
おそらくビジネス書の文字数としては、多いほうではないとは思いますが、
それでも約8万字です。
いつも自分のnoteが2000字ぐらいだし、note40本ぶんと考えると、8万字でも1ヶ月あれば終わると思っていました。
が、誤算でした。
2000字×40と、8万字は建築方法が全く異なるものだったのです。
私がイメージしていた8万字の文章が上で、
いまのイメージが下です。
単なるnote 40本であれば、
お互いになんの関連性を持たせなくてもよくて、横に並べていくだけで問題がありません。
しかし、本という形になった瞬間に、
すべてのタイトルを、すべての見出しを関連づけて、縦に組み立てていく必要があったのです。
上にものを乗せたら、バランスが悪くなって下を修正する。
下を付け足したら、上もバランスを整える。
この組み立てるという作業にかなり時間を取られてしまいました。
しかも、この構造は、見出し40個ぶんに対してだけではありません。
見出し40個のバランスを整えつつ、6章ぶんのバランスも整える。
小さく見ると、各見出しのなかでもバランスを整えなければいけない。
この意味で、非常に「フラクタル性」をまじまじと感じさせられるクリエイティブな時間でした。
フラクタルの特徴のひとつに、自己相似があり、この自己相似性ゆえに、引いて見ても、近くで見ても同じ図形(構造)が浮かび上がってきます。
分からないかたは上の動画をご覧ください。
考えてみたら、フラクタル構造を持つものはまわりにたくさん存在します。
人類の天才たちの発見の歴史を、私たちが、学校で数年間かけて学ぶという行為もフラクタル的だと言えるかもしれません。
そんなフラクタルを嫌というほど認識させられた作業でした。
そして、編集者というのは、ある意味で、建築家なのかもしれません。
とはいえ、まだ編集者にお会いしたことがないので、分からないのですが、この先がとても楽しみです。
今後も、本を書いているときに感じたことを「出版記録」として書いていきます。
清原
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