果たして、バイトの制服からポケットを奪うことはいいことのなのか?
■前置き
こんにちは、清原です。
先日こんな記事を書きました。ご覧になった方も多いと思います。
このnoteを超要約すると、
アルバイトの制服のジーンズとシャツにはポケットがない
→だからスマホをうっかり持ち込むことがない
→だからバカッターが生まれない
という話でした。
これには、「目から鱗の発想!」というような多くのコメントをいただきました。
一方で、何人かの方からは「少し怖い」というような反応もいただきました。
果たして、仕組み化によってポケットをなくすことはいいことなのでしょうか?
アルバイトの制服からポケットをなくすことのメリットとデメリットをあげてみます。
マクドナルドの例から離れて、あくまで一般論として考えていきます。
■ポケットをなくすメリット
ポケットをなくすことによってもたらされるメリットは、いくつかあります。
・レジのお金の盗難を減らせる
・スマホがもたらす悪ふざけを防止できる
・スマホによる企業秘密の流失を防止できる
・異物混入リスクを減らせる
これだけ見ると、かなりのメリットがあるように思われます。
なので、「他の会社も真似すればいいのではないか?」と考える人が多いと思います。
次にデメリットを考えてみましょう。
■ポケットをなくすデメリット
制服からポケットがなくなることによるデメリットをあげてみます。
・ペンを持ち込めない
・メモ帳を持ち込めない
このデメリットを考えると、一概にポケットをなくすことがいいこととは言えないような気がします。
メモを取れないので、アルバイトを始めたての人はかなり辛いでしょう。
新商品の情報のメモを持ち込むこともできません。
また、お客さんからの細かい要望があった場合にメモを取ることができません。
仕組み化は、こういう意味では自由を奪ってしまうのです。
■ポケットを安易になくすと失敗する
一般論から、マクドナルドの話に戻します。
マクドナルドにポケットが必要ないのは、メモを取る必要がないほど洗練されたオペレーションになっているためなのです。
この裏側を知らずに安易にポケットを無くしてしまうと、接客の質が低下する可能性もあると思います。
仕組み化は、確かに便利です。
早く解決できる上に、即効性があり、確実です。
しかし、一旦仕組みを変えてしまうと、それまでの自由が制限されてしまいます。
仕組み化をこれからどんどん使おうと思っている方は、
自分の仕組み化によって、どんな自由を制限してしまうか、想像力を働かせなければいけません。
一方、仕組み化によって、影響を受ける側の人は、仕組みによって
自分のどの自由が制限されているか敏感になるべきです。
簡単に人を変え得る、仕組み化の議論がもっと盛んになってもいいのではないかと思います。
それでは。
清原(@Takashi0Zo)
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・前回のnote
・次回予告
TikTokの考察記事を書こうかな?
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サムネイル画像
より引用。
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