🌾この半年の生活: 其の一「お金」 🌾

残暑。
パソコンの窓のむこうはすぐむかいのお宅の壁。どうやらさっきから通り雨が多い。天気予報によると台風が二つも控えているらしいそんな季節。
雨の被害に遭われた地域が更に心配になるが、心から税金が上手く復興に使われて欲しいと願う。

先日からなんとなく書き始めたこのnoteだが、集中力の無い自分に関しては暇じゃなきゃこんなことは出来ない。そのくらい所謂”コロナ前”の頃とは時間の流れが違う。
15年以上前になるが、自分が大学に入学した頃に親にパソコンを買って貰った（この年になって本当幸せものだったと思う）。ブログが流行っていた時期だった。あとは少し後にmixiとか。２００６年だったが２０歳、アメリカ留学のときにFacebookも登録したな（おそらく日本でFBが流行ったのはその5年以上後だったと思う）。
とにかく本を読んで来なかった人生なので（ギターマガジンとかヤングギターは熟読）、上手くストーリー立つ流れる様な文才もなく、あったことを１〜１０まで説明しないと気が済まない性格だ。もはやここまでの文章の日本語が合ってるのかどうかすら危ういのは見逃して下さい。

そんな現在の時間の流れにふわっと有り難みを感じつつ、3月から始まった”自粛生活”も早半年。あっという間だったし、これからも不安は尽きないのが正直なところ。上記の通り、思い出話を”説明”することしか出来ないので3月から何してたか振り返る。
歌の先生、シンガーという職業柄、仕事が激減したのは明らかで、それでも一応今生きてるわけなんで、興味のある方は読み進んで見て下さい。
前編は自己投資編、お金のはなしが中心。

２０２０年２月下旬。ウィルス対策やマスク着用が世の中に求められる様にジワジワとなってきた頃。自分は秋田県の三種町で昨年から開催しているワンマンライブの第２回をむかえた。中止まではまだよぎらないタイミングだったが、自分も含めて東京からのバンドメンバーはマスク着用＆アルコール除菌を心がけて秋田入りをした。コンサート当日はスタッフの方に除菌スプレーなんかを入り口に置いて対策して頂いた。コンサート自体も不安もなかったし、打ち上げもみんなでワイワイ楽しんだ。あれも半年前かと思い出す度、地元秋田が恋しくなる。それを最後にゴスペル指導やライブで”毎月”通っていた秋田に飛んでないんだもの仕方がない。

話は変わるが、東京に住んでて仕事のほぼ半分を故郷でって珍しいなと思うが、地元の方に生かされてるなと感謝でいっぱいである。自分が言うのもあれだが、東京だけを拠点に音楽で食っていくって無理だった（現在進行形）。だから、地元に活路を見出そうとした結果だった。本当に運が良かった。指導している三種ゴスペルだったり数々のライブオファーなど、協力してくれている方々に未だに恩返し仕切れてない気持ちでいっぱいである。

もとい、３月からは都内で行っていたゴスペルレッスンももちろん中止になり、２月まであんなに埋まっていたスケジュールもほぼスッカスカになってしまった。もちろん不安だったが、当時は数ヶ月の辛抱とも思っていたし、どうにかなると思っていたので、春休みを頂けてちょっと嬉しいかも？くらいに感じていた。
それでも、それなりに食いっぱぐれない生活を求めていかないとということで、早速オンラインレッスンを探り始めたのが３月中旬くらいだったと思う（ライブこそ中止になったが、対面で行っていたレッスンはまだぼちぼちと感染を恐れながらも続けていた）。既にオンライン開講してる先生方と情報を提供してもらいながら何が必要か思い巡らせた。
この頃にちょうど長年使っていたオーディオインターフェース（パソコンと楽器orマイクを繋げる機械）が壊れたことから新調しようと思ったのが宅録機材（オンラインレッスンでも活用）をグレードアップし”コロナ禍を生き抜くための自己投資”のはじまりでした。

今後、投資した分を取り返せる先の予定もない時期だったが、ギリギリ蓄えがあるならば家でくすぶってるよりは、機材が揃うだけで相当なレベルアップだ。正直かなりの金額にはなったけど、こういうときは半端なものを用意しても仕方がないのだ。買ったもので主要なものを紹介しておきます。

・Universal Audio Apollo twin（オーディオインターフェース）
・Aston Spirit（コンデンサーマイク）
・Golden Age Project PREQ-73 PREMIER（マイクプリアンプ）
・Sonyのミラーレスカメラ
・D'Angelico アコースティックギター

その他もろもろ、正直、趣味も入っていて自己満否めないが、自粛生活の中で自分のテンションを上げるための買い物も今振り返ると、今ギリギリでも食えてることに繋がっていると思うのでよしとする笑（言い聞かせている）。
例えばマイクプリ（心地よい音にするための味付け的な機材）なんて無くったってオンラインレッスンは出来る。が、結局こいつは今後リリース予定している曲のための宅録でしっかり活躍してくれる事になる。”良い音＝お金がかかった機材で録った音”で録れなきゃ作品で出す意味がないと思ってしまうタイプなので、思い切って機材揃えたからこその宅録が出来、リリースも控えている。
なんだか奥さんへの言い訳みたいになってるからここら辺にしておこう笑

給付金があった。

１０万円のやつともう一つ、持続化給付金てやつだ。
前年とくらべて事業収入が５割以下の月があった場合にもろもろ書類を提出して申請すればお金がおりるというもの。
自分の場合はどうだったかというと、結果お金はおりたのだが、申請はほんのちょっとつまづいた（が、そこは割愛）。
まず、フリーランスという立場でないと受け取れない給付金なので、「開業届」は本当出しておいて良かったなと思う。いや、出さないといけないものだからそんなの当たり前だろと言われるかもしれないがw
脱線するけど、職業ミュージシャンってのはその多くが基本的に”自称”で、ライブはバリバリやるけど稼ぎなどなく他のアルバイトで生計を立てる、って人が殆どだってのが世の中で思われてる姿だと思ってそう間違いではない。もちろん稼ぐ稼がないは置いといて演奏愛好家はミュージシャンである。俺もそうだったし、今だって時間あるんだったらバイトすればいいんじゃないかと選択に悩むときがある。ましてや、世間の認知度からすれば未だに”自称”なのかもしれない（別に周りの目など気にする必要も無いのだが...）。
某Black Catでバリバリ配達ドライバーしていた頃、仕事は結構好きだった。先輩社員に恵まれ、配達先のお客さんと馴染みになって会話したり、休みも結構自由に決めれたので音楽の仕事の日は休みに出来た。バイトしてるやつがミュージシャンとしてダメだなんて思わないし、思いたくない。やれる人は絶対やった方が良いと思う。お金はあったに越したことはない。
俺の場合はパンク寸前だったので、思い切って辞めた。音楽仕事が増えてきた時期だったのでなんとかなるだろうと（まさかこんな状況になるなんて思わなかったが）。
ミュージシャンは真面目だ。バイトをちゃんとこなす。から知らないうちに生き甲斐になってる場合もあるから、そこで決別出来るかが分かれ目だと思う。

めちゃ脱線しましたが、公的に開業して、面倒だけど確定申告しといて良かったなという話。

持続化給付金は１００万円おりた。

仕事が減った分、生活費の補填が主だけど、自分は前述の機材購入分を後払いで受け取れたと思ってる。
これが５年前だったら俺は開業もしていない”自称”ミュージシャン。受け取れたはずの１００万円も無いまま、配達業に精を出していたことだろう。

全部が全部、お国から”頂いた”とは思ってはいけないと思う。みんな決して安くは無い自分の保険料を毎月支払ってると思うけど、それが返ってきたという感覚、然るべきときに自分に充てられたという感覚が正しいかと。
冒頭にも書いたけど、税金は上手く使われて欲しい。
自分の場合は、サラリーマン時代や”自称”時代には殆ど気にしなかった事が、今フリーランスになって身に沁みて感じる。

長くなりすぎたので前編はここらへんで。
後編は、本題。実際オンラインレッスン（生徒募集中😎）はじめてみてどんな感じか書こうと思います。　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　  塚本タカセ