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【お月見】やさしい英語で日本文化を学ぼう!

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日本の食事・文化・習慣・風習や、英語圏の文化をカンタンな英語で学ぼう!
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このコーナーでは、主に「お正月の過ごし方」「日本人とお花見」「蕎麦やうどんの食べ方」「お盆と夏祭り」「神社(神道)とお寺(仏教)の違い」など、日本にいる外国人との会話で話題に上がりやすいトピックを中心に学ぶことができます。
例え英語が話せたとしても、日本人には当たり前すぎて、かえってうまく外国人に説明できなくて困ることってありませんか? 

我々が日本人である限り、外国人との会話には必ず日本の話題が出てくるものです。

でもわざわざその起源や単語、言い回しを調べて…、なんて結構大変な作業ですよね!

それを初心者レベルのやさしい英語で以下のようなトピックについてご紹介していきます。

◆トピック例◆

1月(日本の正月・成人式・居酒屋とお酒のマナー・カトリックとプロテスタントの違い)
2月(節分・バレンタインデー・着物・鍋料理)
3月(ひな祭り・卒業・日本文化と西洋文化の違い・お花見)
4月(エイプリルフール・イースター・花粉症・ゴールデンウィーク)
5月(こどもの日・母の日・五月病・潮干狩り・運動会)
6月(梅雨・衣替え・父の日・ジューンブライド)
7月(七夕・海開き・花火大会・お中元)
8月(夏休み・暑中見舞い・お盆・夏バテ・日本人と麺類)
9月(お月見・お彼岸・旅館の魅力・食欲の秋)
10月(台風・温泉・おでん・ハロウィン)
11月(七五三・もみじ狩り・日本文化と西洋文化の違い・しゃぶしゃぶ)
12月(忘年会・冬至・クリスマス・年越し)

このような内容を是非、英会話に役立てみませんか?
日本語の文章の後に、やさしい英訳の文章が続きます。
今回のテーマは「お月見」です。

【お月見】

日本には四季折々の風習や行事があり、秋に最も人気がある行事の1つがお月見です。お月見は月を観賞することを意味します。お月見は旧暦の8月15日に月を楽しむ催しです。この日に夜空に現れる月を「仲秋の名月」といいます。月の満ち欠けを基準にしていた旧暦と、太陽の動きを基準にしている新暦では、1年の始まる日も1年の長さも異なります。そのため、旧暦と新暦にズレが生じ、実際には毎年9月中旬~10月上旬の間に十五夜(旧暦8月15日)を迎えるのです。

お月見の日は、旧暦に従って決められているので、毎年日にちが異なります。日本では、お月見の時期にお団子やススキをお供えして月を眺めます。穀物の収穫に感謝してお団子を供えるのが慣習となっています。ススキは月の神様の依代(月の神様が宿るもの)を意味し、魔除けの力があると信じられています。お団子は収穫に感謝してその年に収穫された米で作られました。お団子は月に見立てて丸い形に作られています。お供えにされていたお団子を食べると健康と幸せになれると考えられています。丸い形は昔から縁起が良いものの象徴だと言われているためです。

古来から月を愛でる風習は日本にもありましたが、十五夜の観月の慣習が中国から日本に広まったのは1000年以上も前で、始めは貴族の間に広がっていきました。当時の貴族たちは、月を眺めながらお酒を飲んだり、船の上で詩歌や管弦を楽しんでいました。十五夜の風習が庶民の間に広まったのは、江戸時代に入ってからと伝えられています。しかし、平安時代の貴族とは異なり、時期が収穫の時と重なるため、秋の収穫を感謝する行事となりました。地域によってはジャガイモの収穫の時期と重なるため、芋類をお供えして、その年の豊作に感謝することろもあるようです。

十五夜に見ることのできる仲秋の名月は、太陽と月の角度からなどから、北半球では旧暦の8月が観月の最も良い季節になります。しかしながら、仲秋の名月はいつも満月になるとは限らず、十五夜よりも少し前や後になるのが一般的です。

ちなみに、十五夜の2日前の十三夜を愛でるのは日本由来の風習だといわれています。十三夜の月は満月が少し欠けた形をしています。そのことからやや欠けた月の形に似ている栗や枝豆を供えることから「栗名月」「豆名月」とも呼ばれています。十五夜または十三夜のどちらか一方しかお月見をしない「片見月」は、あまり縁起が良くないとされていて、できれば、十五夜と十三夜の両方の日にお月見をするのが望ましいとされています。

十三夜の月は、満月が少し欠けた形をしているものの、十五夜に次いで美しい月と言われています。十三夜の月が愛でられるのは、満月のような完全ではないものに美意識を感じる日本ならではの文化といった趣があります。

【Otsukimi (moon viewing)】

In Japan, there are customs and events for each of the four seasons. One of the most popular events in fall is "Otsukimi," which means "moon viewing." Otsukimi is a time to enjoy the moon on the 15th day of the 8th month of the old calendar. The moon on this night is called "Chushu no Meigetsu." The old calendar was based on the moon's phases, while the new calendar is based on the sun. Because of this, the dates don't always match. So, the full moon in the old calendar usually falls between mid-September and early October.

The date of Otsukimi changes every year because it follows the old calendar. In Japan, people offer rice dumplings and pampas grass to the moon. The rice dumplings represent gratitude for the harvest. Pampas grass is believed to house the moon god and is thought to protect from evil. These dumplings, made from the year's harvest, are round like the moon. Eating them is believed to bring health and happiness. The round shape has always been seen as lucky.

The tradition of moon viewing existed in Japan, but the specific customs from China came to Japan over 1,000 years ago. At first, only nobles celebrated. They would drink and enjoy music under the moon. Common people started celebrating during the Edo period. This became a time to thank for the fall harvest. In some areas, people offer potatoes to the moon.

The best time to view the moon in the northern hemisphere is during the 8th month of the old calendar. However, it's not always a full moon on Otsukimi. Sometimes it's a bit before or after.

In Japan, there's also a tradition to appreciate the moon on the 13th night, two days before Otsukimi. This moon looks like a slightly waning full moon. People offer chestnuts and green soybeans, which resemble this moon's shape. It's not considered good luck to only celebrate one of these nights, so people try to celebrate both.

The moon on the 13th night, though not full, is still beautiful. This appreciation of something not quite perfect is unique to Japanese culture.

いかがでしたか?

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