見出し画像

渋谷区議会議員選挙に立候補しました!

と言っても現実的に当選することはありません。

もちろん「渋谷区の役に立てる」と思ったから立候補したのですが、思い立ったのは告示日の2週間前。準備する時間があまりにも短いですし、そもそもそんなに甘いものではありません。

では、なぜ立候補したかと言えば、ひとつは「新しい仲間に出会えるかな」と思ったから、もうひとつは「私の考え方を区民と渋谷区に関わる人に知ってもらえるかも」と考えたからです。

やれば、何かが起きる

前者に関して少しご説明すると、「動けば何か起きるし誰かに出会える」という実感が起業後の私にはあったので、「立候補も同様に何かの起点になるかもしれない」と考えたということです。

会社を興すときも、本を書いたときも、YouTubeもオンラインサロンも、他様々なプロジェクトすべてにおいて、動き始めるときは「これ、どうなんだろう」「ちょっと不安だな」「やる意味あるのかな」と思うのですが、今振り返ると、かけがえのない出会いや学びがたくさんありました。

ましてや、「立候補したことのある人が日本に何人いるのか」と思えば、多くの人が知らないことを学べるのは間違いないはずです。実際、立候補までの2週間だけでもいろいろなことが分かったので、このあたりは選挙後にまとめてシェアしたいと思います。

「渋谷区ブランド」で、「稼ぐ自治体」へ

次に後者に関してお話します。私が渋谷区に対して役に立つと思っていることでもあります。ご興味があれば流し読みでもしていただければと思います。

渋谷区は「稼ぐ自治体」になれると思っています。
具体的には、「渋谷区ブランド」を使ってIPを開発し収益を上げます

IPとはアイデア・創作物など、知的財産として価値をもつモノのことです。分かりやすい例では熊本県の「くまモン」があります。
私は、マスコットキャラクターのみならず、アニメ・映画などの映像作品や、小説・マンガ・音楽などの出版物、ゲーム、菓子、そしてブラウザ・アプリの新サービスまで、様々な分野で渋谷区発のIP開発が可能だと考えています。

多くの自治体は「ゆるキャラ」などのIPを開発していますが、その目的は自治体のPRです。私の第一の目的は利益を上げることです。

利益は様々な形で区民に還元されます。
有名で利益が大きいIPが育てば、渋谷区の価値も上がります。
爆発的にヒットするIPが育てば、区民の税負担も軽減されるかもしれません。 

無限の可能性をもつ渋谷区

これは、渋谷区が持つ圧倒的な知名度とブランド力があるから出来ることです。IP開発と親和性のあるブランドイメージを持つ自治体として、渋谷区は日本一と言っても過言ではないでしょう。

渋谷のスクランブル交差点や原宿の竹下通りは、世界的にも認知されています。例えば、渋谷や原宿の若者文化をテーマにしたドキュメントを世界に向けて配信してもいいですし、渋谷区を主体とした音楽レーベルとアイドルやバンドがあってもいいでしょう。

代官山や広尾を冠したワインブランドや、笹塚や幡ヶ谷を“聖地”とするマンガやアニメを創ってもいいかもしれません。渋谷区の街づくりや文化を創成するシミュレーションゲームも面白そうです。これらは区の予算で実施することもあれば、外部の民間企業のリスクで実施することも可能です。

こうしたことは、多くの人に知られた地名や文化を持つ渋谷区でしか出来ないことです。そして、自治体のブランドを用いた多様なIP開発モデルが確立したとき、きっと日本全国に波及し、国力の向上にも寄与すると考えています。

経営者として、コンテンツプロデューサーとして

私はテレビ局で19年会社員として働きました。そこで多くの番組やゲームコンテンツを企画しました。6年前に起業し、コンテンツプロデューサーとして映像コンテンツをつくったり、マンガや小説の原案を考えたり、アプリサービスサービスをつくったり、様々な企業の新事業や新商品の開発に携わってきました。私のこうした知見は渋谷区でも大いに生かせるのではないかと考えました。

生活者が自治体に求めるものの多くは、医療や教育、治安など既存サービスの見直しや拡充です。もちろん私も、年老いた父母や幼い子を抱え、介護や子育て、そして治安には強い関心があります。

しかし、それらの実現のためには、自治体の魅力を上げ、人や企業が集まり、価値を上げ、税収を上げていくことが必要です。民間ビジネスの現場でIPやコンテンツ開発を行ってきた私のようなパーツが、渋谷区に必要だと考えました。

渋谷区としては新しい取り組みが多くなると思いますので、実現には多くのハードルがあるでしょう。区長や区議、区役所職員と共に一つずつ越えて行きたいと思います。

私は現在、会社を複数経営しております。多くのプロジェクトが進行しております。万が一、区議になった場合も、現業は続けていきます。
区議の仕事にすべての時間を使うより、現業も続けた方が生産性は高いですし、納税もより多くできます。

また、弊社や私と関係の深い企業が渋谷区と取引していくことがあるかもしれません。もちろんそれが目的ではありませんが、区にとって合理的であれば避けることはしません。後々に誤解を持たれないよう、お伝えしておこうと思います。

そもそも私は、地方議員に関しては兼職が多数の方が良いと考えています。多様なビジネスの現場で活躍されている方が、議員活動をした方が双方の情報が多く早く行き交うからです。また優秀な方にとっては、議員報酬に魅力を感じない場合もあるでしょう。多くの労働者が当たり前に兼職前提の立候補を考えるようになると良いと思います。

さいごに

重ねて申し上げますが、今回の選挙で私が当選することはないと思っています。しかし、今回の立候補を通じて、このような考え方があるのだと、少しでも多くの人に伝わり、新しい仲間と出会えて、何か新しい物事が生まれると良いと思っています。

私は渋谷区に生まれ育ちました。地元愛が強くあります。
子や孫や、その先の代まで、豊かで安心して暮らせる地域であり続けることを、一区民として願っています。

地方選挙はとても投票率が低いです。
仕事や家族との時間で忙しいとは存じますが、誰に投票するかはともかく、ぜひ投票に行っていただければと思います。

選挙ポスター

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?