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意志伝達装置は優秀

今、治療しているALSの患者さん。意志伝達装置を器用に使いこなしています。術後大変だったけど、夜勤の看護師さんを口説くまでになりました。
「カレシいるの? かわいいのにいないんだ。もったいない。オレのタイプだなあ」と入力していました。主治医としては、ひと安心です。

親指に貼り付けた小さなスイッチひとつで、文章を入力しています。

親指スイッチと病棟の音声認識ナースコール

病棟には音声で認識するナースコールとマイクがありますが、手術後で声が出ません。しかし意志伝達装置がしゃべるので、ナースコールすることができました。装置にマイクを近づけるだけで、システムが構築されました。

この機械、パナソニック製ですが、採算が合わないから企業としては廃止になりました。憤慨した、開発責任者が独立して、ご自分で会社を立ち上げています。感謝です。定価45万円。

しかし、補装具として市町村によっては1割で購入できます。電動車椅子と同じです。問題は、補装具給付は5年に1度の市町村が多いことです。電動車椅子を買うなら早めに。そして5年後に今度はファインチャットを購入すれば良いと思います。

補助金は、賢く、確実に使いましょう。

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