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富山県出身・在住大学生必見!2週間のアメリカ研修から学んだことを取材

みなさんこんにちは🌞
富山大学4年、とやまビジネスインキュベーション中央通りオフィス「HATCH」にて学生スタッフとして活動している高崎未央です。

この記事では、先月HATCHにて開催した、「富山県起業ビジネス研修アフタートーーーーーク‼︎」についてのイベントレポート、そして参加者インタビューについて掲載しています。2022年度、2023年度のアメリカ研修参加者の方はもちろん、次年度以降の参加を考えている学生の皆さんにも届いたらいいなと思っていますので、ぜひご覧ください。

富山県起業・ビジネス研修って?ー応募要項、研修内容

そもそも「富山県起業・ビジネス研修」って?という方のために簡単に説明すると、このプログラムは「大学生が2週間20万円で、アメリカ2都市(ポートランド、シリコンバレー)を訪問し、現地のまちづくりや起業家精神に触れる」というもの。何点か特徴があるので、順に説明していきます。

①対象者
・県内大学、短期大学及び高等専門学校に在籍する学生
・本県出身の県外大学、短期大学及び高等専門学校に在籍する学生

つまり、富山出身の大学生、または県内大学に通う大学生(またはそれに準ずる年齢)なら、どなたでも大丈夫!というわけです。私は2022年度(初年度)の研修に参加したのですが、当時(今もだけど汗)英語はほとんどできなかったし、HATCHでアルバイトをしているだけで起業やビジネスに関心がとりわけ強いというわけでもありませんでした。2022年度参加者の中には、すでに自分のビジネスプランがあったり、起業していたりする学生も半数くらいいたのですが、2023年度の学生はそうではない学生が大半だったようです。

始まって2年目のプログラムなのでなんともいえないのですが、倍率は1.5〜2倍くらいのようです。もし今年度開催もあるのなら、口コミの影響で倍率は膨れ上がるような気がします💦

②プログラム費用
起業やビジネスに関心がそれほどなかった私が、研修の参加を決めたのが「2週間20万円でアメリカ(しかも2都市!)に行ける!」というリーズナブルさです。というか参加学生のほとんどはこの理由な気が笑

20万円ならギリギリ大学生でも払えるような金額。この円安のご時世にこんな機会を与えてくれる富山県には感謝してもしきれない!ありがとうございます!

③ポートランド、シリコンバレーへの研修
2週間の研修では、富山県と友好提携を結んでいるオレゴン州のポートランドと、起業とビジネスの街シリコンバレーにそれぞれ滞在します。

研修行程が富山県HPに上がっていたので引用させてもらいます。

朝から企業や大学訪問(毎日 5か所くらい)、夕方にホテル周辺に戻ってくると、そこからはグループで研修期間中に行われるビジネスプラン発表会に向けた準備が行われます。日付が変わるか変わらないかくらいまで話し合いを続けた後は、部屋で数日前に出会った友達と語り合うことも、、本当に密密密なスケジュールでした。

刺激的な日々すぎてむしろ過酷な2週間を過ごしたメンバーとはとっても絆が深まったなあと思います(照)

【大盛況】アフタートークイベントを開催しました!

そして先月、HATCHにて2022年度と23年度参加学生の交流も兼ねた、「富山県起業ビジネス研修アフタートーーーーーク‼︎」を開催しました。

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当日の様子

当日は研修参加者はもちろん、イベントに興味を持ってくれた学生の方や社会人の方など、20名以上が集まるイベントになりました。

まず、3月上旬までアメリカに行っていた学生の方から学びの報告をしていただき、私たち前年度参加者も1年たって、自分のやりたいことにどう変化が起こったかを話しました。イベント終了後も1時間近く交流が行われ、充実した時間になったのではないかなと思っています。

私自身も交流を楽しませてもらいました。参加年度によってこんなに色が違うんだな、と研修中のハプニングや参加者同士の関係性などを聞きながら感じていました。

改めて当日ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました!

2023年度参加者インタビュー①:麻生大河さん

さらに、後日、イベントに登壇していただいた麻生さん、研修参加者の一人である南部さんにインタビューをし、研修の様子や得たことを深掘りしました。

麻生さんインタビューの様子

麻生さんは東京大学の前期教養学部理科二類の2年生時に研修に参加。きっかけは昨年度参加者の紹介だったそうです。

麻生さん:元々 海外に海外に行きたいっていう気持ちが強くて、起業やビジネスについても色々と考えていて。昨年度参加者の方の中に知り合いもいて、いい刺激になるからぜひ行ってきなさいって言われて(笑)

研修に行く前のポートランド、シリコンバレーのイメージは、そのまままちづくり、ハイテクといったような感じだったそうなのですが、それも自分の目で見るとやはり変化が。

麻生さん:ポートランドは思っていたより温かみのある都市だなって思いました。全て徒歩圏内にあって、本当に美しく計画されている場所。シリコンバレーは前提として、1個1個の建物の距離がめちゃくちゃ遠い笑。超絶広大な敷地でこの規模感の話をしてるんだなっていう。交流の仕方も、しっかりネットワークが構築されているなって思いました。シリコンバレーは偶然人と出会えるような場所ではなかった(笑)

確かに、交流や移動という観点から見れば、2都市は全く別物。私が訪れた時も、公共交通や徒歩での移動が中心だったポートランドとは違い、シリコンバレーやサンフランシスコはUberタクシーがないと目的地に辿り着けませんでした。シリコンバレーで出会った、Uberタクシーで生計を立てているヒスパニック系移民の方のことをふと思い出しました(みんなでお金を出し合ってチップを渡した思い出、、、)。

麻生さん:どこか一つ印象的な場所を挙げるなら、ポートランドの屋外フードコート。自分のお店を開きたい人が、土地や不動産を契約せずに、キッチンカーっていう一番ライトな形で出店してみて人気が出るかっていうところを試す実験場みたいなところになっていて。登竜門みたいな場所だなあと感じました。富山で全く同じようなことをして、成功できるかはまた別の話なんですけど、それをビジネスモデルとしてみた時に、仕組みが面白いなと感じたんです。

悪天候の中でも賑やかでした(2023年)

麻生さんは、ポートランドのフードコートについて、1人だと集客力はないけれど、他のお店と集まることで価値と集客力が生まれ、それまでになかった良さにも目を向けてもらえるような場所、と表現していました。富山や地方都市にも、もっとカジュアルで文化的にそのようなことができる場所が必要なんじゃないか(もしくは周知すべきなんじゃないか)と感じました。

続けて、研修期間中のメインイベントであるビジネスプランの立案についても、メンバー同士対話を重ねあったと麻生さんは分析します。

麻生さん:ビジネスプランを考えるグループワークでは、ちょっと自分のグループ変わってて。というのも、初日はビジネスの話を一切しなかったんです。ずっとなんでこの研修に来たのか、なんでこのプランを考えたいのかについて擦り合わせてました。メンバーお互い意思があって、こういうのがやりたいみたいな思いがある状況の中で、でもグループでやらなきゃいけないって時に、本質的というか、なんでやりたいのかを話し合っておけば、グループの力が最大化されるんだなって感じました。

麻生さんにはHATCHでのイベントの中でもプレゼンをしてもらったのですが、鋭い観察眼と的確な視点をアメリカや研修自体に向けているのが印象的でした。きっと麻生さんがいることで、参加メンバーみんなのモチベーションも上がったのではないでしょうか。

イベントで発表する麻生さん

ちなみに、インタビューの終わり、言い残したことはないかという質問には、来年の参加者にぜひ行って欲しいスポットを挙げてもらいました。

麻生さん:シリコンバレーのサンタクルーズ ビーチ ボードウォークっていう遊園地にはぜひ行って欲しいです!全部の待ち時間15分くらい、2時間くらい遊んでも15ドルくらいでした!(笑)

なんだか大学生らしい回答が出てきて安心しました(笑)以下リンクを貼っています!シリコンバレーに行った際はぜひ!

https://maps.app.goo.gl/1pQtNYNAaASJHE9HA?g_st=ii



2023年度参加者インタビュー②:南部咲永さん

南部さんインタビューの様子


京都芸術大学2年の南部咲永さんも研修後の交流会で知り合い、インタビューにご協力いただきました。「アメリカに行ったことというより、参加者から得たものが多かった」という南部さん。確かに、同じことを言っている人が私たちの年にもいたなあ、ということもあり、その内容について深掘りしました。

南部さん:ビジネスに強い興味があったわけではないんですけど、知り合いの方に誘ってもらって参加したんです。基本的に断らないタイプなので(笑)研修の中で印象的だったのが、夜、宿泊先のホテルで自分や他の参加者のことについて何人かのメンバーが討論していたこと。あの人はああいう性格だよね、こういうことを考えるタイプだよね、っていう感じで。こんなに人って他人に興味を示すんだっていう(笑)私は結構人に興味ないよねみたいに、どちらかというと言われるような人間で(笑)

私たちの年にもなぜか同じようなことがありました。夜ホテルで参加者の性格や性質について語り合う不思議な時間(笑)。南部さんと話していて、短い時間で相手から何か学ぼう、特殊な空間で何かを得ようとする時に、意図的に対話を試みようとする作用が働いて、それが関係構築の上で一番大切なことなのかもな、というところに気づきました。

南部さん:大学って自分と趣味嗜好とか波長が合う日地が集まりやすいじゃないですか。でも今回の研修は知り合いも一人もいない中で、全然自分と違う思考を持つ人たちがいっぱいいて。普段の大学生活だけじゃ関わらないような人とすごい長い時間喋ったり、交流したりするのが、ビジネスや企業の観点からは全く別の次元ではあるんですけど、大きな収穫だったなって思います。

ビジネス研修とはいっても、そこで学んだことを大学生のうちからすぐ起業や大きなチャレンジに結びつける必要性は実はそれほどなくて、富山に縁があって、何か試行錯誤しながら取り組んでいたり、物事を考えている人と繋がって、将来的に自分の挑戦をサポートしてくれる、仲間が増える、というのがこの研修の価値あるところであり特殊性だなあと改めて感じました。

南部さん:大学1年生の時に参加してよかったなと思います。わからないことを素直に言えるし、みんなに教えてもらって、引っ張ってもらったのが本当にいい経験になったので。あとは、これまで挑戦する時って、なんかその1歩が大きくないといけないみたいなイメージがあって。 でも、もっとシンプルでいいんだってアメリカに行って思いました。それ楽しそうだなって自分が思えることとか、ワクワクすることを行動に移して 自分を楽しませたいなって思ってます。

南部さんはそのつかみどころのなさから、参加者に「宇宙人」と言われてたそうですが(笑)、思慮深くて、素直に物事を吸収し、自分の中で反芻して糧にしていくようなしなやかさがある方だなあという印象を受けました。そんな南部さんのこれからのチャレンジがとても楽しみです!

研修から1年経って、どう変わった?

HATCHのイベントの中では、今年度参加者の報告会のほか、昨年度参加者のプレゼンも行われ、1年経過してみて、あの時の学びがどう生かされているかなということを振り返りました。

プレゼンやその後の交流を通して感じたのが、研修がきっかけで海外や異文化への壁がなくなったと感じている学生が多いということ。また、1年後こんな自分になっていると思わなかったという声も聞かれました。ぜひ、アメリカで得たものを自分の周りに還元したり、または自分が海外に羽ばたいて行ったりというような挑戦ができるようなコミュニティにこの研修自体がなっていってほしいなと思います!

ここまでお読みいただきありがとうございました。HATCHは富山の面白い人、もの、ことに学生の方でも簡単にアクセスできるような場所になっています。学生向けイベントも月に1回開催していますので、ぜひご参加ください☺️

来月1日にはカジュアルな交流会を開催します!


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