東北部は大雨に警戒、中南部は霧が発生 19日には熱帯擾乱も
2022.11.14 中央社
今日の気象局の発表によると、明日から16日まで空気中の水蒸気量が多くなり、東北部では大雨に警戒が必要とのことだ。基隆市の北海岸と花蓮市・台東市では雨脚が強まり、中南部では局地的に霧が発生する。19日から南の海上で熱帯擾乱が発達するうえ、東北からの季節風が強まり、台湾は湿度が高く涼しい気候が来週まで続く。
中央気象局の林定宜・予報員が中央社の記者に話したところによると、明日と16日は東北からの季節風は弱まるが、空気中の水蒸気量と雲量が多めで、気温は上昇しないという。桃園市以北・台湾東部・恒春半島・馬祖列島では局地的に短時間の雨が降る可能性がある。東北部では大雨に注意が必要で、特に基隆市の北海岸や花蓮市・台東市では雨脚が強くなる予報となっている。
林予報員によれば、明日と16日は1日を通して気温が約21℃~25℃となるものの、中南部は最低気温が約21℃~23℃、最高気温が約30℃~31℃と、昼夜の気温差が大きくなるという。台湾東部は1日を通して23℃~26℃の予報。明日と16日の早朝は、中南部で局地的に霧や低い雲が発生しやすく、視界が悪くなる可能性がある。
林予報員によると、17日と18日は各地の広い範囲で曇りのち晴れの予報とのことだ。台北の山間部及び台湾東部の地域では短時間の小雨が降る可能性があるものの、各地で暖かさがやや戻る見込みとなっている。
「19日から21日まで東北からの季節風が強まる見込みのほか、南の海上では熱帯擾乱が発展する」と林予報員は話す。台湾付近では空気中の水蒸気量が増え、各地で湿度が高く涼しい気候となるものの、最低気温は20度を下回らないという。22日以降はさらに季節風が強まり、著しく気温が低下して、体感ではより涼しく感じられる。実際の気温の下がり幅は、東北からの季節風の強まり方によるため、もうしばらく観察が必要とのことだ。
「19日から南の海上で熱帯擾乱が発展し、空気中の水蒸気量が増加した状態が来週まで続く予想。しかし、現時点では各国の熱帯擾乱の強度予測モデルに大きく差がある。熱帯擾乱の発生する緯度は低く、台湾はしばらく寒冷高気圧の影響を受けるので、熱帯低気圧や台風に発展したとしても北上して台湾に近づく可能性は低いが、気象局は引き続き観察していく。」と林予報員は話す。
今日の翻訳メモ
熱帶擾動・・・熱帯擾乱(じょうらん)。熱帯地方に生じる大気の乱れ。発達すると熱帯低気圧・台風に発展することがある。
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