オーストラリアの不動産価格 - 1月

オーストラリアにおける不動産価格の指数をCorelogicがまとめています。
2022年1月31日時点での変動は下記の通りでした。

まず驚かされるのが、一年間で主要5都市で平均して21%も不動産価格が上昇したことですね。$1millionの家が$1.2millionになった計算なので、一年間家を持ってるだけで$200kの資産を手にしたことになります。
コロナに対応する形で各国中央銀行が金利を下げ、各国政府がお金をばら撒いたのが大きく影響してそうですね。特にブリスベン、シドニー、アデレードの上昇が目をひきます。

また、ハウス(戸建て)とユニット(アパート等)を比べるとハウスが大きく伸ばしているのも分かります。コロナをきっかけに在宅勤務やリモート等の働き方が定着し、シティまで通勤することが減った人たちが思い切って大きい家に移っていったのも影響してそうです。ロックダウンで小さい家には住めないと思った人も多かったのかもしれません。

直近1ヶ月を見ると、上昇率は0.82%とだいぶ落ち着いてきているように見えます。ユニットに至ってはすでに価格の下落が見られる都市もあります。国境が再開して移民や留学生がもっと入ってくるようになるとこの流れは変わってくるのでしょうか。

各都市の不動産価格の推移を示したものが次のグラフです。


メルボルン(水色)、シドニー(黄色)、パース(紫色)の3都市はいつ上昇が止まってもおかしくないような緩やかな伸びになっていますね。一方、ブリスベン(緑色)とアデレード(赤色)はまだまだ元気なようにも見えます。
ロックダウンや州境閉鎖が少なかったことや、2032年に控えるオリンピックのために人気の都市となっているのかもしれませんね。これからオーストラリアで不動産を買うならブリスベン、アデレードあたりが狙い目なのかもしれません。

中央銀行による政策金利の利上げと合わせて注目していきたいデータです。

参考


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