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わたしが相談「する」時に気を付けていること

最近、意識して人に相談するようにしています。

自分の力が及ばないところだけでなく、「アイディアはあるけどなんか自信が持てない」とか「一旦整理整頓したい」くらいの時にも。なるべく早く人の手を借りています。

もともと一人でどうにかしようとするタイプなので悪戦苦闘中ですが……。積極的に人の力を借りるように意識してから、相談する時の“コツ”のようなものが段々と分かってきたので、備忘録的にまとめてみます。

1. できるだけ整理しておく

相談する時は、できるだけ整理するようにしています。

何に困っていて、どういう経緯で、関係している人は誰で、これまでとった方法は何で、ゴールはどこなのか。

「人に話すことで整理できる」面もあるので無理にすべてを紐解こうとする必要はありませんが、こんがらがったままではそもそも人に話せるレベルに行かないんです。

それで悩みを伝えきれなくて、相談の受け手もイマイチ要点を掴めず、なんとなくモヤモヤしたまま終わる……ってことになりかねない。

だから相談する時には「何に困ってて、これまでどんな流れで、理想はどういう状態なのか」を整理するようにしています。ま、実際は相談している最中に思い出したり引き出されたりして、全然違うこと話している時もあるんですけどね。

「整理できなくなるくらいアップアップになるまで我慢するなよ」って意味合いもあります。

2. 相談の目的を具体的に伝える

「トラブルを解決したい」
「まずは不安を吐き出したい」
「一緒に問題点を整理してほしい」

相談する時って、少なからず目的があると思うんです。相談を受ける側も、なんらかのゴールを見据える。

その「目的」が食い違っちゃうと、話が意図と違うところにいっちゃったり、本筋からズレたアドバイスになったり……。すごい微妙な時間になっちゃうんです。

相談の真の目的は、相談をする人にしか分かりません。受け手ができるのは、想像力を働かせることや、真摯に言葉を聞くことだけ。

せっかくお互いの時間を共有するのだから、できる限りミスマッチを防ぎたいもの。ゴール地点は積極的にシェアするようにしています。

3. できないこと、やりたくないことは正直に伝える

手段を選ばなければ、大概のトラブルや悩みは解決できると思うんです。手段を選ばなければね。

でもわたしたちはヒトで、心を持っているから、「解決できるって分かっていても取りたくない方法」とか「大切にしたいものがトレードオフになってしまう」とかあるじゃないですか。

相談する時、それは隠さないほうがいいです。アドバイスをもらった時のちょっとした違和感とかも含めてね。

相談の受け手にとってより良いのは「すべてのアドバイスが受け入れられる」ことではなく「相談した人に適切なこたえが見つかる」ことだと思うんです

だからできないことややりたくないことは封じ込めてしまわないで、素直に伝えるようにしています。結果解決策がなくなってしまったとしても、それが相談させてもらう上での誠意だと思うから。

他にも、変に前置きしたり、まだ答えが見つからないのにスッキリしたフリをしたりはしないようにしています。「変な遠慮をしない」ってところでしょうか。

ただ「行き詰った!話聞いて!」で良いし、お礼は悩みの晴れた笑顔で良いし、時間がかかってもいいし、答えが見つからなかったらまた時間つくります。少なくともわたしは、相談を受ける度にそう思っています。

もちろん、相談に乗ってもらう以上は相手への敬意と配慮は必要不可欠ですけどね。

4. 重さをコントロールしない

相談って「重さ」があると思うんです。悩みの重さというか、テーマの重さというか。

重たい相談はやっぱりエネルギーを使うし、軽い相談はなんなら雑談に近い気がします。深刻な空気感になることを嫌って冗談を交える人もいます。

でも、重さって人によって違うんですよね。ものすっごい重さの相談でも自然体で応えられる人もいるし、軽い相談でもすごく疲弊してしまう人もいる。

だからなるべく重さはコントロールしないようにしています。自分が思う重さと、相手の思う重さは違うから。

困っていることを素直に伝える。自分の感情に近い言葉を選ぶ。

そうやって等身大の自分を出すことが、より良い時間をつくる一助になると思うのです。

5. 後日、報告をする

今日一番言いたいのはコレ。相談する時、相談したっきりになってませんか?

わたしは必ず後日報告するようにしています。それもLINEやメッセージだけではなく、なるべく対面で、時間を取ってもらって。

相談を受けた時って、最大限相手の力になれるようにすごく頭を働かせるんですよね。それで、なんとなーくその後も気にかけてる。

報告がもらえると、その努力が報われたような気がするんです。「きちんと力になれたんだな」って思える。その時に何か変化があったか、自分のアドバイスが取り入れられたか、なんて関係なくね。わざわざ報告をする人なんてまあいないから、余計に嬉しいんです。

報告する時に絶対に進展しとかないといけない、なんてことはありません。当日出た解決案を試してなくたっていい。

「成果を見せる」ための報告ではなく、「あらためて感謝を伝える」ための報告です。その繋がりが、次の助け合いを生み出せる気がします

健全な関係は「頼り合わない」ではなく「頼り合える」先にある

人って、ひとりでできることは少ないんですよね。でも、何人か集まると案外いろんなことができる。

だから大人になってから必要になるのって、「一人で乗り越える強さ」とか「あらゆる可能性を加味できる想像力」とかじゃなくて(もちろんそれも良いけどね)、「必要な時に必要なぶん、適切に助けを求められる力」なんだと思います。

行き詰った時はひとりで抱え込まずに共有する。
自分や他者の得意・苦手を認識して力を発揮する。

そういうのができる人は、強いです。

わたしはまだまだ人に頼るのも相談するのもヘタだけれど、だからこそ積極的に人に頼って生きていきたいと思っています。

ひとりでなんでもできるほど、すごい人間じゃないからさ。あなたと一緒に、もう少し遠くを目指してみたいんだ。

そんな思いで相談をしたいし、相談を受けたい。そのための備忘録でした。


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