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手放したら手に入った

撤退戦は消耗する

ここのところ、本業もイラスト関係も、進出より撤退の局面が多く、気分的には若干ブルーでした。

割と気軽にほいほいスタートしてしまうということは、経験もたくさんできるけど、たくさん片もつけないといけないということです。

スタートは勢いでもできるけど、始めてしまって、動き続けていることをやめるのは、それなりに精神力と肉体労働が必要だったりします。

続かなくて自然消滅してしまったものは別として、続けることができるのに、やめる決断をするのも、やめるための作業をするのも、先が見えないから結構しんどいです。

それまで注ぎ込んできた時間と金と労力とその他の資材を、損切りするの、ほんとにしんどい。

時間が解決してくれることもあるけれど、それでも取り組んで終わらせなくてはならないことは、本当にどうしようもないのです。

そうやって、ここのところ終わらせることに力を入れていました。

じっくり絵と向き合った

そんなこんなで、イラストについては、地元でやっていたレンタルボックスの委託もやめ、残すは大阪でのポストカードの委託だけ、それも期間終わったら終了するつもりな状態になりました。

ここ一年しゃかりきに無我夢中で前進していたのを、ブレーキかけて、立ち止まってみると、なんだか気が抜けました。

販売告知もそれなりに頑張ってやってたんだなあ、と今なら思います。

で、空いた時間で何をやったかというと、一つの絵に向き合って描く、ということをやりました。

夏の絵画系グループ展用に絵を描いたのですが、いつもは、ネタを考えて、下絵を描いて、速攻塗って終わり!なのですが。

今回は、シャープペンシルの下絵を描いたあと、一発塗りは無理だなと感じたので、下準備をいろいろやりました。

いくつか色見本を作ったり。

背景をどう描くか何枚か練習したり。

一回り小さいサイズのF6で一度人物を描いてみたり。

そうやって、いろいろやってみると、そのたびに自分が何をどう描きたいのか、ということが見えてきて、本番の水彩の塗りでも、いつもより、迷いなく、塗ることが出来た気がします。

出来上がった絵も、いつもに比べると、かなり出来がいいと自分でも感じました。

デッサン教室で、木炭紙全紙の絵に、30時間から40時間かけて、描いているのですが、割合的に同じくらいの時間を、日頃描く作品にもかけようと思いました。

ただ、そう心がけても、多分少なくなると思うけども。

自分で自分をコントロールする力が必要ですね。

手放したら入ってきた

そうやって、営業宣伝に回していた時間を制作に振り分けて、じっくり絵と向き合ったところ、また、頭一つ分、成長できた気がします。

そして、不思議なことに、そうやって自分からの宣伝とか営業を諦めた途端に、ありがたいオファーがありました。

手放したら、入ってきました。

ほかの方にしてみると、なんやそれくらいと思われるような小さなオファーではあるかもしれないのですが、散々格闘して、ちょっと疲れて、いったん引き上げを決めたわたしにとっては、とても嬉しいオファーでした。

作品制作に全力で取り組むことが、最大の営業である、ということを思い知らされた出来事でした。

あと、自分ひとりでいろいろ頑張りすぎてたのかもしれない。

ようやくスタートラインに立てた気がするので、今一度初心に戻り、頑張りたいと思います。

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昨日描いた、デジタルイラストも置いておきますね。

Twitterのオンラインイベントに参加して描きました。

お題は「赤」。

描いてアップした後で、今のわたしの気分をよく表してるなと思いました。


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