【エッセイ】とりあえず文癖

 文章を書いている時に、よく使ってしまう表現はなんだろう。
 それを考えた時にすぐに思いついた言葉は「とりあえず」だった。居酒屋に来たサラリーマンが店員に向かって「とりあえずビール」で注文する時におなじみの「とりあえず」だが、このワードを多用している。

この言葉は非常に利便性が高く、話を切り出す時、次の話題に変える時、話を濁す時、色んなシチュエーションで使えてしまう言葉である。この便利な言葉を覚えてしまったせいで、無意識に使っていることに気づいた。

特にLINEでやりとりをする時は「とりあえずよろ」「とりあえず寝るわー」「とりあえずそんな感じでよろしく」みたいな言い回しで使っており、文頭に「とりあえず」をつけておけばええやろ精神で「とりあえず」を擦っている。改めて、自分の語彙力低下を痛感させられる。

とりあえず、とりあえず以外の言い回しを覚えるところから始めよう。


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