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長編小説が終わる時・1 クソエンドは河にぶん投げて見なかったことにしたい

長年描き続けていた長編小説が、クライマックスを迎えている。

この作品は私にとっては、今まで書いた中で1番思い入れが無い小説なのだ。登場人物の誰にも思い入れが無い、ストーリーもさして面白くもなんともない。ほとんど日課のように、淡々と書いてきただけの小説だ。
私の長所なのかよくわからないが、書き始めたものはつまらなくても必ず完結させる。この作品も全くもって面白くないので、正直に言えばやっと終われるという気持ちの方が強い。

実はこの長編を終わらせるという行為が苦手いう人が、小説書きの中では結構いることを知っている。そういう人に勧めたいのが、てこ入れを何度もぶっこむ事である。
かくいう私もこのくそつまらん長編小説に、かれこれ50回はてこ入れをぶち込んでいる。え!?というようなトンデモ展開も数回あるが、そうでもしないとつまらなくて続かなかったからである。
そうして欠伸が出そうな小説がようやく終盤に差し掛かり、おそらくあと数日の内に終幕を迎える。私的には何の感慨も無い、最早ただの作業に等しい。そのくらいこの小説には思い入れが無い。

終わり方はもう決まっている。私は自分の書く小説は大体バッドかビターエンドと決めている。ハッピーエンドはこれまで一度たりとも書いていない。かつて書いた作品の中で、ヒロインが生活保護までおちぶれクマに食われて死ぬというバッドエンドをぶちかましたこともある(この作品は過去最高に気に入っている)。
なので今書いている小説も、誰も幸せにならない世界にしてやろうと思っている。それは私にとって最大の愛情表現(ドS)なのだから、登場人物にとっての最高のフィナーレでもある。

別にハッピーエンドをけなしているわけではない。読後感が良いのはわかるが、現実はそんな上手くいかねーーんだよクソが。やっぱ心の中でモヤモヤが残るので好きではない。
なのでこれは単なる好みの問題なのだ。どっちともつかない終わり方でもよいし、はっきりしない考察系みたいなのも嫌いではない。
とにかく結婚して子供生まれておっぱっぴー🎵みたいなのでなければ、まあ私的にはとりあえずOKラインには触れている。
(名作漫画でも終盤でベビーラッシュが来ると、どんなに好きでも全巻河に投げ捨てたくなる。私はお前らの
セッ〇スを見る為にこの作品を愛してきたのではないのでな!!)
兎に角俺たちの戦いはこれからだエンドと、
セ〇クスしまくりベビーラッシュエンドが私的には一番最低の終わり方だと思っている。前者は少年漫画、後者は少女漫画でよくあるパターン。死ねばいいのに。

どうでもいいとはおもうが、次からは一体この小説がどういうものなのかを簡単に書く。ちなみに執筆期間は約1年である。





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