【読書】              2021年100冊読んだ本からおすすめする1冊

あなたは人を100%信じられますか?

もし、1%でも信じられないという気持ちがあるなら、この本は絶対に読むべきです。

それは・・・

Human kind 希望の歴史 人類が善き未来をつくるための18章(上・下)

           ルトガー・ブレグマン著 野中香方子訳 文藝春秋

悪い人はいない?

「ほとんどの人は、本質的にかなり善良だ」(上巻P21)

というスタンスから、常識やよく知られた心理学実験がいかに都合よく解釈され、誤った情報が広まったのかを自らの足で解き明かしています。

特に

・イースター島の住人が激減した理由

・スタンフォード監獄実験・ミルグラムの電気ショック実験の真実

・第一次世界大戦中のクリスマスでのできごと

は、推理小説を読んでいるような気分にさせてくれるテーマでした。


著者のルトガー・ブレグマン氏は当時のことを知る人へのインタビューや図書館に何度も通いつめて1次資料にあたり、これらの真実を追究していきます。なお、巻末に顔写真が載っていますが、かなりのイケメンです。


まとめ

・人はストーリー性のあるものごとに左右されやすい。

・いい情報よりも悪い情報のほうが伝わりやすい。

・手段の目的化によって、真実(本質)がみえなくなってしまう。


読み終えて、自分で調べた「1次情報」に基づいた判断をしていかないといけないな、と思う年の瀬でした。どうぞよいお年をお迎えください。

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