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5公5民って?

最近話題になりつつある
5公5民ということばについて
質問があったので、
確認してみましょう!

江戸時代の年貢率を表現したもので、
収穫米の5割を年貢として上納し、
残り5割を農民の作徳米とすること。

今でいう税金ですね。

大石久敬の『地方凡例録』では、享保までは四公六民で、
以後は検見法の実施による五公五民になったとされていますが
確かではないとも。

実際の年貢率は、地味・作柄や地方によって異なっていました。
農民の手元に残る作徳米は、
再生産の費用と余剰分とからできていますが、
領主は余剰分をできるだけ搾取するのが原則で、
徳川家康は「百姓共をば、死なぬ様に生きぬ様にと合点致し収納申付る様」
といったと伝えられる。

本途物成以外に付加税も課せられたから、
五公五民では農民の生活はかなり苦しく、
『豊年税書』によると、田畑1町(約1ヘクタール)を
経営する5人家族の場合では、
四公六民でも年1石5斗の不足となり、
三公七民でかろうじて生活が成り立つとされています。

そのため、
重税に苦しむ農民は隠田や逃散、
さらには年貢減免を要求する一揆を起こすこともあったとされています。

この言葉がどうして、
最近話題になっているのか?
というと、
社会保険料や税金の国民負担率が
平成の初めの頃は2割代であったのが
現在は5割に届きそうなほど上昇しているということを
揶揄するような形で出ている訳です。

貨幣自体の制度も
昔のように、発行できるお金の量に制限があった時代でも
不平不満として一揆などで反対意見などが出ていたのに対し、
現在では管理通過制度になっており、
なおさら自分で調べたり、反論できるような
ネット環境などもありますが、
当時同様の割合に気づいていない人も
多いです。

良い・悪いと感じるのは
自分の選択なので
どちらでも個性ですが、
少なくとも自分の意見をもつ。
ということは意識したいものだなと
思いました。

一緒に学んでいきましょう!


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