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1−2 インフレ・デフレのポイントって?

インフレとデフレ

あんぱんの価格は、
1949年の頃は、
1つ10円でしたが、
現在は120円程度となっています。

ここで重要なことは、
・あずきの質が著明に変わったわけでもなく
・小麦の質が著明に変わったわけでもない
のに値が上昇していることです。

このように、
物価があがることを
インフレーション(通貨膨張)と呼び、
物価が持続的に上昇していく現象とされています。

一方で、
物価が持続的に下落していく現象を
デフレーション(通貨収縮)
と呼ばれています。

このデフレーションは、
経済の病とも呼ばれ、
1年だけでも起こるというのも
大事なのですが、
25年以上もこれが起こり続けている国が
存在しています。

それが日本なんです。

なので、
このデフレ状況から、
脱出する目的として、
日銀が2013年に、
インフレターゲットというものを
設定しました。

簡易で言えば、
年間で2%以上を目標に
インフレを進めていこうということです。

インフレを起こすために、
金融緩和を行なっているわけです。

では、どうやって日銀は世間にお金を回すのか?

日銀が不景気の時に、
世の中にお金を回そう!
と思っても、
1件1件家を訪ねて配るようなことは
しません。

では、
どうやって行なっているかというと、
政府が国債を発行して、
それを民間銀行が購入します。
(この国債のやりとりには日銀当座預金を使用します)

そして、
その民間銀行が買った国債を
期を見て、
日銀が購入し、
その時に同額の日銀当座預金が
世の中に流れることになります。

イメージ大丈夫ですかね?

①政府が国債を発行して、
 民間銀行が持っている日銀当座預金で購入

②政府は得たお金を元に、
 公共サービスなどを実施(給付金などもここ)
→民間にはここで、
 国債分までのお金が流れてくる

③民間銀行は国債を保有することで、
 利息を得る。
(日銀当座預金のままでは増えることはない)

④期を見て日銀が民間銀行から
 国債を購入。
→初回に政府から購入した分の
 日銀当座預金が返ってくる

どうして、
そんな周りくどくなっているのか?
という人もいるかもしれませんが、
政府と日銀で直接的に
お金のやり取りを行うことは
法律で禁止されているために、
間接的に世の中に貨幣を回すために
このような方法で対策しているわけです。

実際に、
このような流れで、
日銀当座預金は増えてきています。

この、
日銀当座預金、
貨幣流通高、
日本銀行券発行高を
合わせてマネタリーベースと言います。

要は、
日本銀行が
お金をどの程度供給できたか?
というものですね。

日銀が物価を目指すのはなぜ?
日本は現在、
デフレです。

デフレの怖いところは、
物価が下がることによって、
→企業の売り上げが下がり、
→労働者への給与が上がりにくくなるor下がる
→消費が抑制される
→売れなくなるので値段を下げざるを得ない…

これが螺旋のように
連鎖していくことから
デフレスパイラルと
言われています。

なので、
デフレが怖いのは、
物価が下がることで
所得が下がる方向に進むため
なんですね。

インフレ傾向にすることは、
これを逆回転させることになるわけです。

インフレは、
物価が上昇し、
お金の価値が下がる現象です。

100円で買えていたものが、
次の年110円になった場合は、
100円だけの力では足りなくなったことから、
お金の価値は相対的に弱っているわけです。

デフレは逆で、
物価が下がり、
お金の価値が上がる現象。

というと、
デフレでは運用など
しなくても特に困らない。
ただ、給料は上がりにくい。
という状況になるわけです。

鎖国していたら
そのままでも困らないのでしょうが、
外国とのやり取りをしているわけですから、
他国がインフレしている影響を
貿易時に受けることにつながるわけですね。

なので、
インフレへの対策方法を
情報として集めておくことは
重要と言えます。

一緒に学んでいきましょう!

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