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インフレ対策とデフレ対策のまとめ

ここまでで
インフレ、デフレの対策について
説明を行ってきました。

ただ、ここで
もう一度、
対策を羅列してみますので
読んでみてみてください。

産業や労働者は保護して、
競争はさせないように
抑圧させましょう。

グローバル化なんてほおっておいて、
保護主義に走りましょう。

政府は大きくしましょう。
そのためには、
公務員の数を増やして、
給料も増やしましょう。

無駄な公共投資であっても、
増やす方が
削るよりもはるかにましなので
やりましょう。

どうでしょうか?

一度聞いたにしても、
暴論のように聞こえますよね。

ただ、これらは
どれもデフレの時には
正しい政策になるのです。

逆に
これらを
インフレの時にしていたら
本当に暴論です。

インフレとデフレは
正反対の現象であるため、
対策も真逆になるんでしたね。

鏡の国のアリスのように、
インフレの世界で正しい内容は、
デフレの世界では間違いなのです。

逆もまた然りです。

経済について
考えてみると、
一般的に、
デフレの方が
異常です。

正常に成長している
経済では、
物価は緩やかに
上昇しています。

そうなんです。

マイルドなインフレが
正常なんです。

つまりは、
生産性の向上や
無駄の排除が正しいと
一般的に思われているのは、
マイルドなインフレの正常な
経済を暗黙の前提としているから
なんですね。

先進国の中で、
デフレが30年も続いている国は
日本以外にありません。

そんな日本が、
一般的にマイルドな
インフレが起こっている
他の国の政策を参考にしても
結果が異なる点はここにあります。

本来であれば、
デフレ下であるので
正常なインフレ経済の下で
間違いとされてきた
ことをあえて行う必要がありました。

ただ、
正常な経済の下で
間違いとされている
政策について、
理解を得ることはなかなか難しく、
結局実行されません。

国民が理解していないのに、
選挙で言っても、
反感を買って終了です。

デフレが長引いてしまった
理由の一つは
デフレ対策を理解することが
難しいという点もありそうですね。

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