見出し画像

dodoitsu~D.1 都都逸を知っていますか?~

唐突に自分の好きなものを広く展開したくなりました。

皆さんは都都逸(どどいつ)というものを知っていますでしょうか?

現代の日本ではあまりにも名が知られていないものかと存じます。

私はその何たるかを詳しくは知らぬままに、この都都逸を好きになってしまったので、専門的な詳細を説明することはかないません。とにかく、好きなんです、とにかくね。今のところミステリアスな彼に恋している状態です。(私は男ですが)

都都逸(どどいつ)とは要するに詩、歌詞、曲という名目の、リズミカルな言葉の羅列なのです。(キャッチコピーなんかを作る業界では当たり前の知識なのかもしれませんが)

世間一般的によく知られる短歌や俳句の仲間かと思われます。

短歌は57577、俳句が575なのに対し、都都逸は7775です。

いまいちピンとこない方へ。

最も有名な都都逸は、皆さんご存知のこちら。

「ざんぎり頭を(7) 叩いてみれば(7) 文明開化の(7) 音がする(5)」

こんな感じです。

どうっすか!(興奮気味ふんふん)

え?最初の「ざんぎり頭を」と「文明開化の」は8文字だって?

いいんです。都都逸は楽しんだもん勝ちです。

頭の中で唱えてみても、実際に声に出していただいても、そのリズミカルさに体が唸ったのではないでしょうか?

また、都都逸は人情、夢、恋惚れ話から純粋な恋心などなど、主に人の心にポッと仄暗く光る、淡い心情を、端的に物語的に伝えてくれます。ストレートに表現するものもあれば、ユーモラスに愉快に表現したり。様々な作品が存在し、探してみればきっとあなたの心をつかむひとつがあるはずです。きゅんきゅんです。

以下、作品例です。(ネットより抜粋) なかには頭に5を足した57775というものもあります。

・惚れて通えば 千里も一里 逢えずに帰れば また千里(作者不詳)
・この酒を 止めちゃ嫌だよ 酔わせておくれ まさか素面じゃ 言いにくい(作者不詳)
・浮名立ちゃ それも困るが 世間の人に 知らせないのも 惜しい仲(作者不詳)
・三千世界の 鴉を殺し ぬしと添い寝が してみたい(桂小五郎作、高杉晋作作等、諸説あり)
・岡惚れ三年 本惚れ三月 思い遂げたは 三分間(作者不詳)
・一度でいいから 見てみたい 女房がヘソクリ 隠すとこ(桂歌丸)

・嫌なお方の 親切よりも 好いたお方の 無理が良い
・恋に焦がれて 鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が 身を焦がす
・情がふくらみゃ重いと落ちる 線香花火の薄情さ

検索しただけでも、数多くの都都逸が公開されています。

まあさらに詳しいことは、皆さんご自身で調べていただければ。


ということで、この記事の筆者(わたしです)も、ふっと思いついたことを都都逸にして、いそいそとメモしている、ドドイツァー(自称)の端くれです。

特に技術や知識を持ち合わせてはいませんが、なんとなしに楽しんでいます。

せっかくのこのnoteの場で公開していきたく思っております。

今回は都都逸説明という導入のみでした。ここまで見ていただきありがとうございました。


最後に稚拙ながら都都逸をひとつ・・・・

友人として密に接していた異性の友人。そんなあなたとの関係、あなたへの想いがいつの間にか近づきすぎていたことに気づいてしまった二人きりの放課後の教室。そんなシチュエーションを思い描いて作りました。


「騒ぎはしゃいだ 友との距離が 恋にかわって からさわぎ」(さがわ雨傘 20171209)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?