見出し画像

今こそ想像力を [4/11~4/17の日記]

ずっと同じ景色の中で過ごしていると曜日感覚がズレてくるようで、今週を振り返っても漠然とした感情しか思い出せないでいます。

それでも日々何かしらの出来事は起きているわけで、若干二日酔いの頭を酷使しては1週間を振り返ってみます。

4/11(土)

月曜日から金曜日まで家に居続けると土曜日のありがたさが少し薄まるのか、休日感のない起床だった。

起き抜けに妻に「読んでみなよ」と薦められた「在学生へ」というタイトルの多摩美術大学の学部長の言葉を読む。この最中にあって、こういった強く優しい言葉を贈れる人を「先生」と呼ぶのかもしれないな、などと思った。

今こそ君たちの想像力を最大限に発揮する時だ。それが私たちに課せられた義務でもある。紙一枚、鉛筆一本あれば作品は作れる。もちろんデジタルツールでも良い。さあ制作を始めよう、手を動かそう。手の動きは必ず思考に刺激を与え、その信号はまた手に戻る。創造の喜びを実感しよう。君たちなら必ず出来る。
 そして君たちは一人ではない。家族がいる、ともに学ぶ友人がいる、教員も大学職員も君たちの仲間だ。SNSでも電話でも良い、直接会わなくともモバイルデバイスでコミュニケーションは取れる。そして正しい情報を選び取ろう。それも想像力の問題だ。

夕刻になり夕飯の買い出しに出かけた。歩いていると綺麗な口笛が聞こえる。音のする方に目をやれば、ゴミ屋敷と化した家の庭で初老のおじさんが口笛お主だった。見た目のゴミ屋敷とは裏腹に美しい音色に思わず歩きながら耳を傾ける。聴けばそれは「モルダウ」だった。

風景と音色のアンバランスさとセレクションされた曲に思わずディストピア映画のオープニングを思わせた。

買い物から帰宅後、1週間ぶりに走る。身体は重いのだけれど、徐々に上がる心拍と滲み出る汗が心地いい。

夕飯は、妻が別室でオンライン飲み会ということなのでつまみを作り送り届ける役になった。結構面白い。居酒屋でバイトしてた学生の頃をふと思い出した。

画像1

▼今日の音楽

4/12(日)

いつもは電車を乗り継いでコーヒー豆を買いに行っているコーヒー屋さん。距離を測ると4キロ程度とわかり、天気も悪くないしここは歩いていってみようと徒歩でコーヒー豆を買いにいく。

片道45分程度かかった。太腿と足の裏に熱っぽさを感じながら徐々に汗ばんでいくのは心地がいい。走るよりもゆっくり変わっていく景色を眺めながら歩くと、案外徒歩圏内にも素敵なお菓子屋さんがあったり、ぼんやりするのによさそうな小さな公園まであったりして、なんだか得した気分だ。

帰ってきて早速コーヒーを飲み、本を開く。ふとギターを再開しようと思う。まずは錆びついた弦を張り替えようとamazonを開く。来週末の楽しみにしよう。

▼今日の音楽

4/13(月)

「さぁ、週始めの仕事だ」の実感もないまま仕事に入る。満員電車は嫌でしかたがなかったけれど、「移動し集う」という行為はひとつのスイッチでもあったんだなと改めて感じる

外は雨。低気圧にやられたのか頭が痛い。パフォーマンスが上がらぬまま、明後日に迫った大きな発表のためにひたすら文章と向き合う。

夜、仕事を終えてぼんやりYoutubeを観てたら中学生くらいによく聴いてたB'zがライブ映像を無料公開していることを知る。実家にあったVHSと同じ作品がYoutubeに上がっていて、思わず全編観てしまった。B'zのふたりよりも観客の雰囲気に時代を感じた。なんだかいい時代に見えた。

▼今日の音楽

4/14(火)

今日もひたすら執筆活動だった(僕の本業とは)。書くことのデメリットは際限がないことだ。「もう少し変えられるかも」を始めるとどこまでも続く作業になってしまう。それはそれで楽しいのだけれど。

この日は早めに切り上げ、夜は「愛聴盤会」と称して、音楽好き4人でオンライン飲み会をした。

事前に30分のプレイリストを送りあって、酒を飲みながら「この曲いいね」をやる会。みんな性格が出るプレイリストで面白かった。「○○さんっぽいわー」って、言うのも言われるのもちょっとくすぐったくて、いい。

▼今日の音楽(僕のセレクション)

4/15(水)

打ち合わせがいくつか入り、夕方にひとつ取り組みを発表した。起案してから2週間、記事の執筆に入ってから1週間。短期間でいろんな方が動いてくれてようやく出せた。

今日はもうこれだけでおしまい。

▼今日の音楽

4/16(木)

昨日の取り組み発表で疲れたのか体力がない。ぼんやり頭痛が続く1日だった。

社内の一部の方から、取り組みを活用したいとの声がかかる。嬉しい限りだ。誰かの役に立っていることを実感する瞬間は、仕事をする上で一服の清涼剤になる。

週明けにも1本仕上げる記事が待っている(こっちの方が量としては多い)。この日も1日文章とにらめっこしていた。

夜仕事を終えてスマホを取り出したらLINEの未読が10件も入っていた。開けば大学時代を一番長く過ごした4人組のLINEグループだった。僕のいない間に「明日ちょっとオンライン飲みしようぜ」となっていた。楽しみが増えた。明日は華金らしい華金になりそうだ。

▼友人とのエピソードはコチラ

▼今日の音楽

4/17(金)

なんだかバタバタとした1日だった。週明け公開予定の記事も無事に(ほぼ)校了し、ほっと一安心。

パソコンを閉じようとしたら1通のメールが届いた。差出人は僕がこの会社で唯一何度かお話をしたことのあるお偉方で、タイトルには「良い企画だね」とあり、メールを開けば「期待しています!」の一言。

思わず鳥肌が立つほど嬉しかった。久々に「粋」という言葉が浮かんだ。こんなおじさんになりたいと思った(もうおじさんの年齢だけど)。

夜は大学の友人と21時過ぎからオンライン飲み会。立場の違う4人で皆一様に深刻さを伴った今を過ごしていた。ましてや3人は2人のお子さんを抱えての在宅勤務で、少しくたびれた表情に胸が痛んだ。

とはいえ、そんな中でも相変わらず冗談を言い合える仲はありがたい。そろそろ閉会という時になって、友人のJが「こんな時期だからこそ想像力が大事なんじゃないかな。それは誰かを想うことでもあるから」「辛くなったらさ、遠慮せずに声かけろよ。そしてここに集まろうよ」と言ったのが印象に残っている。ありがとう。

▼今日の音楽










ありがとうございます。 サポートって言葉、良いですね。応援でもあって救済でもある。いただいたサポートは、誰かを引き立てたたり護ったりすることにつながるモノ・コトに費やしていきます。そしてまたnoteでそのことについて書いていければと。