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検診は大事だよ その3

そしてどきどきしながら時は流れ1週間後の土曜日、午後仕事終わりに見慣れない電話番号から電話がかかってきていて何かな?と思って何気に折り返ししてみたらどうやら検診を受けた病院だった。

内容を聞いてみると担当の人が受話器口から言った言葉は…。

「くじらりおさん、この間受けていただいた検診結果が出て、要精密検査となりました。精密検査になった方は当病院で診察を受けていただく事になっていますので予約を取っていただきたいのですが?」

一番早くて次の週の水曜日の午前中に診察予約を取り電話を切った。

私はハンマーで頭を殴られたような感覚になった。それからどうやってうちに帰ったのかほぼ記憶にない(危ないw)

うちに帰り夫が帰ってくると堰を切ったように泣いて事の顛末を伝えた。

「おうおうそうなのかー。これで癌仲間にww」

※夫は精巣がんという希少な癌患者だった。その話は長くなるのでまたいつか長編で(書けるかな?)そして今は完治して半年に1回検査をしている。

しかし、この状況笑えないー。私は泣く一方。いや要精密検査だからといって全てが癌とは限らないからと励ましを受けて予約した日から5日間を抜け殻のように過ごした。本当にいろんなことが頭をよぎった。病院の診察室で何を言われるのかずっとシュミレーションしながら過ごした、しかもずっと最悪なバージョンばかりを想像してしまうというハードモード(笑)それから遠くにいる娘っこのことを考えながら過ごした。

心配で夜しか寝られなかった(しっかり寝とんのかーいww)←というノリツッコミができるくらいには落ち着いていた。

事前の調べによると要精密検査とはちょっと怪しい影などが映ると良性悪性関わらず全部引っ掛けるようだった。ある程度ネットで状況がわかるのでありがたい時代になったものだ。

しかし、何があるのかわからないのが人生。頭をよぎるのは最悪なケースばかり。

すでに進行してます。とか
余命は○○○です。とか
すぐ入院が必要です。とかとかとか。

もう考えていても仕方がない。結果は出ているのだがどんな結果を伝えられようとも甘んじて受け止めようという変な心構えだけはできた。

仕事をしていても気が気ではない。職場のマネージャーにも大丈夫と励まされ、なんとか取り繕いながら仕事もミスなくこなす。

そして診察当日を迎えるのであった…。

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