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後藤さんの本から学ぶ発信の工夫 #255

週末に後藤さんの書籍「転換の時代を生き抜く投資の教科書」を読み、経済や投資に関する学びだけでなく、発信者としての工夫を学ぶ上で、とても勉強になりました。

また、noteで発信している方にとっては、この本と後藤さんのnoteの記事を併せて読むことで、note発信を重ねていくなかで、出版につなげていくための視点を学ぶことができます。

後藤さんの書籍から発信者が学べる工夫を中心に気づいたこと、学んだことをまとめたいと思います。


個人メディアとして活躍する後藤さん

ご存じの方も多いと思いますが、後藤さんは日経新聞から独立後に、noteやyoutubeなどで積極的に発信され、大変ご活躍されています。経済ニュースにおける池上彰さんのような存在です。

複雑な経済ニュースを分かりやすく解説してくださるため、個人として信用できる発信者だと感じております。動画配信などで学んできましたが、今回の書籍読了を機に、noteのメンバーとしても勉強させていただくことにしました。

そんな後藤さんの書籍でしたので、発信者としての工夫を学ぶことができるのではないかと思い、週末に読んでみたところ、期待通りにとても読みやすく、内容に加えて、構成や説明方法など、発信者としての工夫がとてもよく学べました。

難しいことを分かりやすく伝える技術力の高さ

まず1点目は、何よりも分かりやすい説明を心がけていることが文書から伝わってきました。経済学や金融の難解な概念を具体的で分かりやすい事例を用いて説明することで、相手の脳内に絵を描かせたり、イメージを持たせることができるように工夫されていました。この概念はこのように書くと分かりやすくなるのかと感心しました。

プロの思考を公開して引き込むコラム

PER、PBR、財務諸表に載らない無形資産という抽象的な概念を説明するたの事例として、日テレによるスタジオジブリの買収を事例に説明しているコラムが秀逸だと思いました。

スタジオジブリという誰もが知る企業を題材にして、企業価値を考えるというテーマ選択が読者の目線に合わせつつ、難解な概念を嚙み砕いて説明し、さらに情報と情報を組み合わせて考えるプロの思考を開示しており、読ませるコラムになっていました。

このコラムだけでも、PER、PBR、人的資本やブランドなどの財務諸表に載らない無形資産について手触り感をもって学ぶことができます。

本に掲載されている内容は、note記事としても発信されており、人気記事となっております。noteで反応の良かった内容を書籍のコラムに入れ込んでいるのも、ヒットした商品をまとめて書籍にする後出しじゃんけんスタイルを学ぶことができました。


徹底的に読者目線に立った説明の心配り

後藤さんの書籍のすごい点、2つ目は、徹底的に読者の目線で考えられている点です。先ほどの事例とも重なる部分がありますが、読者が実感を持って理解できるよう、Xやnote投稿で反応が良かったものや、分かりやすいと定評のある事例を本に取り入れていました。

例えば、円安が進んでいるという話題でも、円で保有していると現金の価値が3割下がったという抽象的な説明では読者に響きませんし、他のニュースと差別化ができません。

そこで、視覚的にiPhone13と14でどれだけ値段が変わったのかを、スマホの縦型画面で視覚的に理解できるように、表現しておりました。Xの投稿でバズった写真やグラフを見開きページに入れることで、経済や金融の初学者にとっても、親しみやすくイメージの描けるテーマで描写されているのが秀逸だと思いました。

あくまでも、経済や金融について基礎から学びたいという読者に対して目線を合わせて、理解しついてこれる事例の提供に徹しておられるのは、マーケット感覚がすぐれた方にしかできない、プロの技術だと思いました。

説明と効果的なグラフの使い方を学びたい発信者にとっても、学びになる構成となっておりました。 


読み手との対話、フィードバックによる反応の手触りを大切にする姿勢

3点目の魅力は、読み手との対話を大切にしている点がとても印象的でした。noteの有料会員を中心に、これまで読者と直接的に1000人以上会って意見交換をしてきたと書かれていました。そのような肌感覚を持ちながら、どんな内容が評価されているのか、期待されているのか、また読みやすいと思ってもらえているのかを具体的に把握し、マーケティングを行っている姿が素晴らしいなと感じました。リアルな読者との対話や反応から得られた手触り感を生かして、書籍に反映している様子が随所に読み取れました。

後藤さんが発信者としての工夫について語っている動画がピボットに紹介されています。Xに投稿する際の画像をスマホ画面で最適に読めるように意識していることや、YouTubeやnoteの投稿についても細かく工夫している点などが紹介されています。

note記事を読んで、経済ニュースについて学ぶだけでなく、発信者として、超一流のパフォーマンスを続ける後藤さんの発信の工夫からも、多くのことを学べると感じた読書体験でした。

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