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【論文レビュー】プロアクティブ行動はどのように測れるのか?:太田ほか (2014)
組織社会化を個人の能動的な行動によって図るという捉え方があります。このような行動をプロアクティブ行動と呼び、測定尺度としてはGriffin et al.(2007)の従業員パフォーマンスに関するものの一つとして取り上げられています。本論文では、この尺度を翻訳し、信頼性と妥当性を検証し、Griffin et al.(2007)と同じ次元で構成されていることを確認しています。
太田さつき, 竹内倫和, 高石光一, & 岡村一成. (2016). プロアクティブ行動測定尺度の日本における有効性- Griffin, Neal & Parker (2007) のフレームワークを用いた検討. 産業・組織心理学研究, 29(2), 59-71.
Griffin et al.(2007)は従業員パフォーマンスを、三項目(熟達・適応・プロアクティブ)✖️三対象(個人・チーム・組織)の九次元で捉えています。そこで、プロアクティブ行動が熟達や適応と分かれるものなのか、個人・チーム・組織という三つの対象ごとに三次元で分けるべきかを検証しています。
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妥当性の検証
三項目に関して、確認的因子分析により三つの項目に関する因子妥当性を検証しています。その結果、一因子の適合度と比較して、三因子(熟達・適応・プロアクティブ)の適合度が最も高いため、三項目での三因子モデルが適合すると検証されたとしています。
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また、三つの対象に関しても同様に確認的因子分析を行っています。その結果、個人・チーム・組織という三因子構造にしたものの適合度が最も高いため、三つの対象ごとの三因子モデルが適合すると検証しています。
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収束的妥当性について、重回帰分析によってボイス・提言・率先・援助との間に有意な性の関係を持っていることが検証しています。
信頼性の検証
信頼性については、クロンバックのα係数を確認し、プロアクティブ行動の三次元ともに.90以上であることから内的一貫性を検証しています。
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