![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68783477/rectangle_large_type_2_35d9fa6fbded34a0d6f973ad4706ab12.jpeg?width=1200)
【論文レビュー】キャリア行動に影響を与えるキャリア・アダプタビリティと将来の仕事イメージについて:Taber & Blankemeyer(2015)
本論文では、将来の仕事イメージ(future work self:以下FWS)とキャリア・アダプタビリティ(career adaptability:以下CA)が前向きなキャリア行動(proactive career behaviors:以下PCB)を促しますよ、ということが述べられています。細かい点については以下にまとめます。
Taber, B. J., & Blankemeyer, M. (2015). Future work self and career adaptability in the prediction of proactive career behaviors. Journal of Vocational Behavior, 86, 20-27.
将来の仕事イメージ(FWS)とは何か
FWSは、将来志向的な自己像(future-oriented aspects of the self-concept)という意味合いです。ざっくり言えば、自分自身が将来において携わる仕事にはいろんなものがあるよねぇ、ということをどの程度描けるかということでしょう。
こうしたイメージを持っていると、PCBとして描かれているキャリア計画(career planning)、前向きなスキル開発(proactive skill development)、キャリア人脈構築(career networking)が促されると著者たちは結論づけています。
キャリア・アダプタビリティ(CA)は一部が影響
CAは関心(concern)・統制(control)・好奇心(curiosity)・自信(confidence)の四つから構成されます。詳細を知りたい方は以下をご笑覧ください。
このうち、統制は本論文からはスコープ外となっていて、結論としては、まず関心(concern)はキャリア計画に直接的に影響しています。他方で、好奇心(curiosity)から前向きなスキル開発(proactive skill development)と自信(confidence)からキャリア人脈構築(career networking)へは直接的な影響は見出せず、FWSからの影響を媒介するという効果に留まっています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?