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【論文レビュー】フランスでのキャリア・アダプタビリティ尺度研究:Pouyaud et al.(2012)
キャリア・アダプタビリティ尺度はフランスでも検証されています。フランスでは日本の高校生相当の学生を対象として実施していて、平均年齢は16.60歳であることが述べられています。
Pouyaud, J., Vignoli, E., Dosnon, O., & Lallemand, N. (2012). Career adapt-abilities scale-France form: Psychometric properties and relationships to anxiety and motivation. Journal of vocational behavior, 80(3), 692-697.
記述統計
4つの下位尺度および24設問に関する記述統計は以下のとおりで、天井効果や床効果は特に問題なさそうです。
![](https://assets.st-note.com/img/1710916533572-aTH4dpZWPt.png?width=1200)
13か国のざっくりとしたスコアの傾向は、Savickas & Porfeli(2012)に表が掲示されているのですが、詳細な値までは出ていません。ただ、全体の傾向はよくわかるので13か国を比較できまして、フランスはもっとも低いことがわかります。スコアはこのような感じなんですね。
モデル適合度
4下位次元・24設問で確認的因子分析を行い、RMSEAは0.046でSRMRは0.061という値でした。RMSEAはSavickas & Porfeli(2012)と比較しても良好で、SRMSはやや高いものの適合度としては許容範囲という感じでしょうか。
妥当性
併存的妥当性の検証としては動機づけに関する概念との相関関係を見ています。
![](https://assets.st-note.com/img/1710918014718-vLSnWF4uB0.png?width=1200)
動機づけと見るんだなぁというのがおもしろい感じがします。
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