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【論文レビュー】スペインでのキャリア・アダプタビリティ尺度研究:Merino-Tejedor et al. (2016)
本論文は、Savickas & Porfeli(2012)の国際版キャリア・アダプタビリティ尺度のスペインでの実証研究です。キャリア・アダプタビリティの尺度の結果も参考になりますが、自己制御(Self-Regulation)、学生キャリア構築棚卸し(Student Career Construction Inventory:SCCI)、学生エンゲージメント(Student Engagement)の関係性を明らかにしています。
Merino-Tejedor, E., Hontangas, P. M., & Boada-Grau, J. (2016). Career adaptability and its relation to self-regulation, career construction, and academic engagement among Spanish university students. Journal of Vocational Behavior, 93, 92-102.
記述統計
スペインでのキャリア・アダプタビリティ尺度の調査対象は577名の大学生です。記述統計は以下のとおりです。
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一つの設問で天井効果があやしいものがありますが、それ以外は大丈夫な感じです。ただ、スコアはやや高いですね。
キャリア構築理論での検証
続いてキャリア構築理論での、適応準備、適応資源、適応反応、適応結果の四つの観点で概念を選んでそれぞれの関係性を明らかにすることで妥当性を検証しています。冒頭で述べた三つの概念を以下のように選択して相関関係を調査することで検証しています。
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