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【読書メモ】クロンバックのαとは何か?:『大学生ミライの信頼性と妥当性の探究 ストーリーでわかる心理統計』(小塩真司著)

学部や大学院で心理統計を学んだ方は、クロンバックのα係数は見聞きしたことがあると思います。さすがの私でもよく論文で目にしていて、信頼性の検証で使われるものなのだなということはなんとなく理解していました。では、改めて、クロンバックのαとはなんなのでしょうか?

クロンバックのα係数

折半法とは、ある概念を測定する尺度の各項目間の相関を見るために、質問項目を折半して相関係数を算出する方法です。折半のしかたは、質問項目が増えれば増えるほど増えていってしまうので時間がかかります。そこで、あらゆる組み合わせでの折半法で算出された平均値がわかると内的整合性の検討がラクになるのになぁと思いますよね。

これを実現してくれたのが、クロンバック博士が1951年に編み出したクロンバックのα係数です。クロンバックαを算出する計算式を開設することは、私のキャパを大きく超えるので、詳しく知りたい方は、ビジネスリサーチラボさんの以下のコラムをご参照ください。

マクドナルドのω係数

内的整合性の検証はクロンバックのα係数を出せば良いやーと思っていたところ、マクドナルドのω係数というものがありますよ、とある先生から最近教えていただく機会がありました(ありがとうございました!)。

実際、本書でもα係数ではなくω係数で検証する論文が出てきていることが指摘されています。詳しくはよくわからないものの、α係数に加えて因子分析の情報も加味して求められるものがω係数のようで、要はα係数を補完したもののようです。

ここまで来ると、それぞれの関係性は分かりつつも算出方法は全くもってわからないので、詳しく知りたい方はたとえば以下のサイトをあたってみてくださいませ。


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