【論文レビュー】チェコでのキャリア・アダプタビリティ研究:Hlad′ o et al.(2020)
Savickas & Porfeli (2012)の国際版キャリア・アダプタビリティはチェコでの実証研究も行われています。論文内容とまったく関係ないですが、フリー素材の写真で見る限り、とてもきれいな街並みですね。
記述統計
本論文では3,028名の職業学校のフルタイム学生を対象にしています。年齢の範囲が18歳から26歳で平均年齢が18.97歳となっているので、日本でいうところの社会人になる前の大学生という感じでしょうか。
記述統計は以下のとおりです。
大陸系のヨーロッパ諸国のスコアに近いと言えば近いのですが、若干高い感じですかね。
適合度
4因子24設問で確認的因子分析を行った結果、RMSEA=0.069、CFI=0.932となっていて悪くない感じのスコアになっています。
学生的な変数との検証
学生を対象とした調査のため、キャリア・アダプタビリティとの関係性を検証している変数は学生的なものになっています。
仮説としては親の行動(parental action)との関係性は見出せませんでしたが、それ以外の三つである親の支援(parental support)、教師の支援(teacher support)、同級生の支援(peer support)との関係性は概ね関係性が明らかになっています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?