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アイドルの恋愛禁止問題を考える

アイドルの恋愛禁止問題が再びクローズアップされている。

まず、大前提として一般人だろうとアイドルだろうと、成人年齢に達した者に対して、親だとか所属事務所が恋愛禁止を命じることは非人道的なことだ(恋愛対象者が未成年の場合は別だが)。

その一方で、アイドルというのは擬似恋愛感情を抱かせてファンから金を巻き上げるようなことをしている人たちでもある。だから、事務所側がアイドルに対して恋愛を禁止していようと容認していようと、アイドルをやっている間は恋愛をすべきではないと思う。
少なくとも、付き合っている人間がいたとしても、ファンにはその存在を知られるべきではない。だから、こっそり付き合っている相手がいるなら必要以上に、週刊誌の取材陣に気付かれないように慎重に行動しなくてはいけないと思う。

風俗を利用して、風俗嬢から別の客とのプレイ内容を聞かされたり、ホストクラブを利用してホストから別の客との会話の内容を聞かされたりしたら嫌でしょ?
風俗嬢やホストが他の客とも関係を持っているのは当たり前だけれど、自分といる時は自分以外とは関係を持っていないように見せる。それがプロってものでしょ。アイドルもそういう存在なんだよね。

こうした中、男性アイドルに対しては恋愛や結婚、子どもを持つことが容認され、アイドル寿命がのびるようになっている。
女性アイドルに対しては依然として恋愛を容認しない声が多数なのに、男性アイドルは認められるようになったのは何故か。

それは女性の貞操感の変化だ。

約30年にわたる不況により、女性が手っ取り早く金を稼ぐ方法として、パパ活をしたり、水商売や風俗、AVという業界に入ることに抵抗感を持たなくなり、本命でない相手と性行為やそれに準ずる行為をすることを気にしなくなったからだ。

それに伴い、自分は好きな男の本命にしてもらえなくても、エッチができればいいという考えも定着していったということなのだろう。

男は同時に複数の女性を妊娠させることができるが、女性は一度に1人の男との間の子どもしか妊娠できない。

だから、女性ファンは愛人でもいいから男性アイドルを恋愛対象として見続けることができるのに対して、男のファンは彼氏がいたり結婚したりしている女性アイドルに対する興味を失ってしまうというわけだ。

こういうことを言うと女性蔑視だなんだと言われてしまうかも知れないが、生物学的に仕方のないことだと思う。

とはいえ、彼氏の存在が明らかになったり、結婚したり、出産したりしても人気を維持している女性アイドルもいる。

そうした人たちは、アイドルでありながらも、アーティスト的な立ち位置にいるとか、プロデューサー的な才覚を発揮している人だと思う。

恋愛スキャンダルというか、セックススキャンダルと言っていいと思うが、そうしたものが発覚しながらAKB48グループ最大の人気者となった指原莉乃は言うまでもなくプロデューサー的才覚があったからこそ、多くのファンが支持できたのだと思う。

Negiccoやでんぱ組.inc、ももいろクローバーZのメンバーの結婚が好意的に捉えられているのも各グループの音楽性がアーティスト寄りになっていることが大きいと思う。

では、今回の岡田奈々のケースはどうなのかと言うと、確かに彼女は歌唱力の高いメンバーとはされている。でも、彼女にはまだ、アーティスト的なイメージは定着していないのではないかと思う。だから、これだけ批判されているのだろう。

また、彼女はこれまで優等生的イメージが強く、実際、過去にはアイドルの恋愛について否定的な発言もしていた。
それから、後輩メンバーなどとの百合的関係もアピールし、男には興味ないフリもしていた。
それでいながら、親公認の相手がいるというのはダメでしょ。それは、ファンに対する裏切りでしかないと思う。
元から、問題児イメージのメンバーとか、ビ○チとかヤンキーみたいなキャラのメンバーだったら、“まぁ、あいつならやりそうだよね”で済むかも知れないが、恋愛禁止派に見せかけていた岡田奈々が実際はバリバリ恋愛していたというのは許されるものではないと思う。

それに岡田奈々には女性ファンが多いけれど、それは彼女の百合関係における姉さんイメージの面が支持されていたとも思うので、そのイメージが裏切られたということは女性ファンからの支持も失うことになるのではないかと思う。

現在のAKB総監督の向井地美音は曖昧な発言しかしておらず、見方によっては岡田奈々を擁護し、公式に恋愛解禁の流れに向かわせようとしているようにも見えるが、それはダメでしょって思う。

せめて、K-POPアイドルレベルの歌とダンスができるようになり、アーティストと呼ばれても恥ずかしくないような存在になってから、そういうことはしてくれと思う。

コロナ禍になって握手会ができなくなり、CD売上も激減し、紅白歌合戦にもレコード大賞にも出られなくなってしまったのに、これで公式にメンバーの恋愛を容認したら、人気はさらに落ちるだけだと思う。

でんぱ組はメンバーの入れ替わりはあっても、何期生とかいうのはないし、ももクロに至っては、メンバーが減っても補充はしない。
そういう、メンバーとファンが一緒に成長しているアイドルなら恋愛や結婚は祝福されるけれど、AKBグループとか坂道シリーズ、ハロプロのような○期生制度を導入し、次から次へとメンバーが入れ替わるグループでは、メンバーとファンの一体感はあまりないからね。


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