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バイデン新大統領誕生に思うこと

自分の中に右翼と左翼が同居しているのは以前から理解している。
だから、SNSなどで自分が呟いた発言に対して、パヨクやリベラルと呼ばれる人たちからはネトウヨ扱いされるし、ネトウヨと呼ばれる人たちからはパヨク扱いされることも多々ある。
日本では、安倍政権や菅政権の支持者とトランプ政権の支持者の思想はイコールと思われている。
つまり、反安倍・反菅・反自民の人間は反トランプでもあると思っている人がほとんどだと思う。
でも、自分のように、安倍や菅を支持しなくても、トランプを評価している人間はいるんだよね。こういうケースを聞くと、パヨクは“ネトウヨは頭が悪いからトランプ支持なんてできるんだ”なんて言ってくる。反安倍・反菅・反自民なのは彼等と同じなのにね。
同様にネトウヨからは、トランプ支持という共通項はあるのに、反安倍・反菅・反自民の部分だけを捉えられて“反日・在日”と呼ばれてしまう。

さらにいえば、フェミ的な主張をする人たちが、巨乳を強調した萌えキャラクターや下着のラインが見える未成年キャラクター、性的なイメージを想起させるタイツ姿の女性キャラクターなどを公的な団体や企業のキャンペーンに起用することに反対しているが、自分はコレに関しては100%同意する。
でも、こういう主張をする人たちがジャニーズのタレントやイケメン俳優のスキャンダルにはダンマリなことに関しては100%抗議する。

個人的にはどちらも正論だと思っている。
ところが、前者に関して上記のような論調をするとオタク勢からは叩かれ、後者に関して上記のような論調をするとフェミ勢からは叩かれてしまう。
本当、おかしいんだよね。今の日本のネット界では一歩でも自分たちの理想から外れたことを言うと敵扱いされてしまう。

自分は性的なものは萌えアニメだろうと、AVだろうと、風俗だろうと大好きだが、“こういうのは公的な団体や企業のキャンペーンには使うべきではない”という主張の部分だけを捉えられてしまい、オタク界隈から反日・在日・パヨク・フェミとされてしまう。
単純にイケメンであろうと、そうでなかろうと、若かろうとオッサンだろうと、スキャンダルは同等に批判しようよと言っているだけなのに、フェミ的な人たちからは、ジャニーズやイケメン俳優を批判した部分だけを捉えられて、ネトウヨとか老害扱いされてしまう。

そんな世の中になってしまったんだよね。自分たちの理想の“ルール”から1ミリでもずれれば、“ルール”の99%には賛同していても、残りの1%を批判しただけで敵扱いされてしまう。そういう世の中に世界はなってしまった。
日本では第2次安倍政権の誕生あたりから、その傾向が出はじめてきて、トランプ政権の誕生で一気に顕著になったような気がする。

世の中、0か100かみたいな感じになっているが、ネトウヨ思想に毒されているオッサンどもがキムチ鍋や焼肉が好きだったり、自民支持の若者がK-POP好きだったりするわけだし、沖縄といえばマスコミによって反米のイメージが植え付けられてしまっているけれど、沖縄出身メンバーが顔となっているDA PUMPは「U.S.A.」という米国への憧れをうたった楽曲をヒットさせているわけだし、世の中、0か100じゃないんだよ!左右問わず、ネット民の考えがおかしいんだよ!そういうおかしな偏った考えがネットのせいで世界に広まってしまったんだよね。

話を元に戻すが、自分がトランプ大統領を評価していた理由はいたって簡単なものだ。
確かに特定のグループに対して差別的と言える言動は多かったと思う。でも、彼ほど、庶民感覚を持った大統領っていなかったと思うんだよね。
ニュース映像などで大統領がファストフード店とかダイナーみたいな店に入り飲食する場面というのがたびたび放送されるけれど、歴代大統領のそういう行為は“下々の食べるものを試しに食べてみました”って感じにしか。つまり、パフォーマンスにしか見えなかったんだよね。
世間的には絶賛されているドキュメンタリー映画「スーパーサイズ・ミー」を自分が好きになれないのは、まさに、これが理由なんだけれど、あの映画も一般市民が食べるファストフードを“こんなの人間が食べるものじゃない”とバカにしている風潮。つまり、エリートから見た上から目線に満ちていたので、非エリートの自分からすると許しがたいものがあった。

でも、トランプのファストフード好きは単なるパフォーマンスではなく、リアルにガチで普段から食しているというのが彼の様子を見てはっきりと分かった。体型からも分かるか…。そりゃ、一般市民からすれば、“俺たちの大統領”って思いたくなるよね。
いくら、素晴らしい理想を掲げてもオバマなんて庶民感覚のないエリートにしか見えないからね。ホットドッグを食べるニュース映像を見た時もパフォーマンスにしか見えなかった。これは、日本でも、菅のパンケーキ好き設定や麻生の漫画好き設定にもつながると思う。石破や前原の鉄ちゃんはガチだとは思うが。

多分、世の中には自民党も共和党も同じようなもんでしょと思っている人が思想の左右を問わず多いと思う。でも、安倍政権・菅政権とトランプ政権では決定的に違う点がある。それが、前述したエリートによる上から目線の有無というか庶民感覚の有無だと思う。
日本では政治談義が好きなのは、右も左もエリートが多い。だから、トランプ支持は必ずしもネトウヨ思想ではないという理由が理解できないんだろうね。

自分が住んでいる下町では自民に嫌気がさした人が、右よりなら維新、左よりなら立民を支持するという全国ではよくあるパターンの思考になることはない。それは何故かというと、維新も立民もエリートだから、庶民感覚がないからなんだよね。地方出身者や山の手・都心部・多摩部の住民には分からないかもしれないが、下町民って見下されてきたから、こういうエリート連中の上から目線は大嫌いなんだよね。なので、地方出身者や山の手・都心部・多摩部住民には理解されないだろうが、立民を支持するくらいなら共産党を応援するという現象が起きるんだよね。都知事選の時に山本太郎が北千住で大規模な街頭演説を行ったのは、立民のエリート連中が軽視している下町は“新たな支持者”獲得の絶好の場と思ったからではないのかなと思う。

それにしても、“新しい政治を”という掛け声のもと誕生するバイデン新大統領がトランプ大統領より年上で、1期を終えた時には80代になっているというのはどうなのよ?
リベラルの主張する“新しい政治”と矛盾しているよね?都知事選でリベラルや左翼が宇都宮を打ち出していたこととも共通するが。
で、リベラルや左翼は普段、共和党や自民党のジイさんどもの政治を批判しているくせに、自分たちの候補が年寄りすぎると批判されると“政治に年齢は関係ない。高齢者を差別するな”みたいなことを言って逃げるんだからタチが悪い。普段、セクハラがどうのと言っておきながら、ジャニーズやイケメン俳優の性的スキャンダルにはダンマリのフェミの行動もこれと同じ。だから、リベラルや左翼、フェミってのは嫌われるんだってのを理解した方がいいと思う。

それはさておき、トランプ大統領誕生が決まった2016年11月以降、現在に至るまでの米エンタメ界は本当、クソだったな。
差別は良くないのは当たり前。でも、差別撤廃のやり方が偏り過ぎていたからね。本当、エンタメがつまらなくなってしまった。
米エンタメ界のリベラル連中は、トランプ大統領が支配するアメリカ合衆国が気にいらないからって、トランプが軽視しているような要素ばかりを重視した世界観の、いわば、パラレルワールドのような世界を作りあげてしまったからね。
トランプ憎しの思いだけで、トランプ政権でたまったストレスを解消するために、ルールを変えまくってしまった。
黒人の役はアニメの吹替だろうと黒人しか演じてはいけない。LGBTQの役はLGBTQしか演じてはいけない。障害者の役は障害者しか演じてはいけない。でも、白人の役を黒人が演じてもいい。
そんなおかしな話があるか!
しかも、映画にしろ、音楽にしろ、演劇にしろ、賞レースで評価されるのは、反トランプにつながる黒人差別や女性の自立、LGBTQの苦難みたいな話ばかり。
そういう作品に傑作が多いのは事実だが、そういう作品ばかり評価されるようになってしまった。
しかも、ヒスパニックやアジア人がノミネートされていても、白すぎるオスカーと言われてしまう。結局、米エンタメ界の言う多様性ってのは黒人やLGBTQのご機嫌取りであって、ヒスパニックやアジア人のことは二の次、三の次なんだよね。
それに、白人監督の作る作品に黒人キャストが少ないと文句を言うくせに、黒人監督の作った映画とか黒人アーティストのMVなんて黒人しか出てこない。街の全住民が黒人なわけないだろっていうような地域の話でもそうだからね。
そんな矛盾だらけの米エンタメ界には本当、嫌気がさしていた。バイデン新大統領になれば、トランプ政権の憂さ晴らしをするようなことは必要なくなるんだから、冷静に偏ったポリコレではなく真っ当なポリコレが推進されるようになってくれることを願っている。

こういうことを言うと、ネトウヨ扱いされそうだな…。
でも、コレはイチ映画ファン、イチ音楽ファンとしての切なる願いだ!

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