見出し画像

やはり、女性アイドルの結婚は無理だったのか?

ももいろクローバーZの高城れにがプロ野球・中日の宇佐美との結婚を去年秋に発表した際は歓迎ムードに包まれた。

でも実際は、2012年12月の第2次安倍政権以降、日本には否定的な意見を述べてはいけないという雰囲気が蔓延していたので、本音はともかく、表向きだけ祝福していたという人がほとんどだったのではないかと思う。

自民党を批判する人は反日・在日だという洗脳は安倍政権下で行われたものだが、これが政治のみならず、芸能やスポーツなどの世界にも蔓延してしまったため、芸能人やスポーツ選手の言動に疑問を持っても批判できない雰囲気になってしまった。

また、思想の左右問わず、アイドルの恋愛禁止を非人道的だと唱える人が増えたのも事実である。
これには地下アイドル、メン地下、コスプレーヤー、配信者などという形で言い方は悪いが誰でも芸能人になれるようになったことや、風俗嬢やキャバ嬢、ホストなど水商売従事者のアイドル化なども関係しているのだろう。実際に、ホストがメン地下やったり、コンカフェ嬢が地下アイドルやったりするのは当たり前になっているし、風俗嬢のアイドルもいるしね。

確かに、バイト感覚、ボランティア感覚でたいした収入もなく芸能活動をしている人からすれば、何故、プライベートの恋愛まで指図されなくてはならないんだと思うだろうしね。

そして、この2つの考えがドッキングして、テレビやラジオなどいわゆる旧来の芸能活動を中心にしている地上アイドルや声優に対しても恋愛や結婚を容認しない奴は老害みたいな思想が浸透していった。

でも、本音ではアイドルや声優、特に女性アイドルや声優の結婚なんて歓迎できないと思っている人がほとんどなのでは?少なくとも、独身男性はそうだと思う。

今回のれにのスピード離婚(1年ちょっとは一般的にはスピード離婚だと思う)の背景にはやはり、ファンは心の中では歓迎していなかった人が多かったことがあったのではないかと思う。

明治座公演のような、基本、ある程度以上のレベルのファンしか来ない現場だと、本音はどうあれ、表向きはれにの結婚を祝福しないといけない雰囲気があるから、彼女に対する声援も他のメンバーとあまり変わらないように見えた。

しかし、アイドルフェスのようなライト層や何となく知っているレベルの人も来る現場だと、明らかにれにのメンバーカラーのペンライトを振っている人は少なかった。やっぱり、男のオタクの多くは女性アイドルの結婚や恋愛を受け入れられないということなんだろうね。

おそらく、れに自身もそういうファンの減少は感じていたのだと思う。

Negiccoはメンバー全員が既婚者で、全員が出産経験者となっているが、彼女たちは新潟のローカルアイドルというか、新潟の観光大使みたいな存在だから受け入れられているのであり、全国区の地上アイドルや首都圏で活動する地下アイドルではそういう支持のされ方は難しいのだと思う。

地下アイドルpipiaのメンバーが交際を発表して話題となったが、これは相手がTikTokerという有名人で、しかも、地下アイドル界隈にも関わっている者だから成立したものであり、もしこれが、無名のメン地下やホスト、ましてや一般人だったら、ほとんどのオタクは彼女を批判し、卒業へと追い込んでいたことは間違いないと思う。
それに、発表後、plpiaの収入が増えたというが、それはほとんどネタとして現場に試しに行っただけの人がほとんどだと思うし、中には“男がいる女とイチャイチャしちゃったよ”と下品なことを言うためだけに行った人もいると思う。だから、ネタとしての旬が終われば彼女の人気は落ちていくのでは?

れにの話に戻ろう。結婚相手だった宇佐美はモノノフ(ももクロのファン)だった、つまりオタクだったということだが、そんな彼でも基本的な思想は典型的な日本のスポーツ選手だから、依然として妻に内助の功を求める保守的な面もあったのではないかと思えて仕方ない。

球界には自民党の政治家なんかと同じで、子どもがいないと一人前扱いされないような風潮があるのでは?

だから、現役アイドルとして活動をセーブしていてないれにとは妊活が疎かになってしまう。

そうした、スポーツ選手としての面子を立てられなかったというのも大きいのかな。

あと、野球選手は大雑把に言ってしまえば、シーズン中は半分が本拠地(中日だから名古屋)それ以外が対戦チームの本拠地での活動となる。

一方、れには全国区の地上アイドルだから、ツアーや撮影の時は全国各地に行ったりするが、通常は首都圏での活動がほとんど。

そりゃ、すれ違いの生活だから、うまく行かないよね。ももクロと同じ事務所で名古屋を拠点にしているTEAM SHACHIとか、他の事務所だけれどSKE48のメンバーならすれ違い生活は最小限に抑えられたかも知れないが、東京中心のアイドルとは難しいよね。

ももクロは、地上の人気グループでは初となる結婚しても母親になっても活動を続ける女性アイドルになることを目指していたし、周囲からもそういう存在になることを期待する声があったけれど、やっぱり、それは無理だったということを今回の離婚で証明してしまったようだ。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?