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仕掛人・藤枝梅安

連続もしくは同時に2作を公開する前後編商法の映画ってアニメやレイトショー公開の低予算邦画ではあったとは思うが中規模以上の実写邦画作品って久しぶりな気がする。
しかも時代劇だしね。と言ったところで、2021年に一応時代劇の「るろうに剣心」がこのパターンで上映されていたことを思い出した。
というか、見ていないけれど去年公開の「鋼の錬金術師 完結編」もそうだし、今年は「東京リベンジャーズ2」も公開されるんだった。全然、久しぶりじゃなかった。というか、「るろ剣」も「ハガレン」も「東リべ」もワーナー作品だ。じゃ、ワーナー以外の中規模以上の実写作品では久しぶりという言い方に変えるか…。

というか、その2部作構成というところも含めて本来はテレビの2夜連続もしくは2週連続のスペシャルドラマとして企画されたのではないかという気がするんだよね。

この2部作は製作委員会に名を連ねている企業の多さで注目されている。朝日、中日といった左派とされるメディア、読売、産経といった右派とされるメディアと両サイドの新聞社が入っていることにも驚くが、それ以上にびっくりするのが参加しているテレビ局の顔触れだ。
時代劇専門チャンネルやスカパーといったCS系、準キー局の関西テレビ、BS局のBSフジ、サンテレビや千葉テレビ、テレビ神奈川などの独立ローカル局、その他キー局系のローカル局といった具合に実に多くのテレビ局が参入している。
まぁ、公開時にワイドショーやバラエティにキャストを宣伝のために出演させたり、その後のテレビ放送をどこでやるかなどでもめるだろうから、キー局は入っていないけれどね。
おそらく、この製作委員会に名を連ねた局は時期はバラバラになるかも知れないが、今後、この2部作を放送するんだろうねとは思う。

というか、そもそも、この「仕掛人・藤枝梅安」というコンテンツがテレビ向きなんだと思う。
テレビ時代劇「必殺シリーズ」は、本作と同じ池波正太郎の小説「仕掛人・藤枝梅安」を原作とした「必殺仕掛人」からスタートしているからね。

「必殺」と言えば中村主水を主人公にした「必殺仕事人」のイメージが強いが、シリーズは元々、藤枝梅安が主人公の「必殺仕掛人」からスタートしている。「仕事人」が東山紀之主演でリブートされて続いているのなら、「仕掛人」も再始動させてもいいのではないかという発想のようにも思えた。

実際に作品を見ると、まぁ、金はそれなりにかけているとは思ったが、やはり、テレビ向けの構成のような気がした。というか、2時間枠のサスペンスドラマだね。正確に言うと本編が2時間14分もあるから3時間枠くらいだけれど。というか、ちょっと長さを感じた。

ご都合主義のごとく次から次へと登場人物が繋がっていく感じはサスペンスドラマか名探偵コナンかって言いたくなるよね。本作はミステリーではなく人間ドラマの方がメインだからそれはそれでいいんだけれどね。

主人公とその“相棒”は、たとえ親族でも、別の事件では被害者であっても、悪事に手を染めている者は殺めるし、依頼主側の人間でも殺してしまう。しかし、暗殺のターゲットが善人と分かった場合には見逃すこともあるというポリシーを持っているように思えた。こうした設定もテレビ向きだなと思った。映画なら清廉潔白でないダーク・ヒーローでも成立するからね。ちょっと倫理観のあるダーク・ヒーローになっているのはテレビ的かな。

そして、思わせぶり&中途半端なところで終わる後日談でクリフハンガー状態にするのも連続シリーズっぽい感じだった。ヒロインとの関係がどうなるかも続きを見たいなというところまでしか描かれていなかったしね。

ところで、トヨエツって、あんなに体格良かったっけ?何か肉体派アクション・スターみたいだった…。

あと、はっきりした濡れ場はないんだけれど性的な描写が多かった。それから、現在のポリコレやコンプライアンス的からすると女性の描き方はどうなんだろうかと思うところもあった。まぁ、原作や過去の映像化作品をリスペクトしたってことなんだろうが。

《追記》
ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場で本作を鑑賞。以前は前身のシネマメディアージュ時代も含め、いつ行っても閑古鳥が鳴いている状態で自分以外の観客なしで鑑賞したなんてこともあったけれど、最近は人が入るようになったんだね…。コロナ自粛モードから明けて都内の人の流れが変わったのかな?
それにしても、時代劇を見ると大抵そうだが、自分より若い観客がほとんどいないのはどうなのよって思う。自分が若者代表じゃダメでしょ!

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