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DIALOGUE+ Zepp Tour 2023「Superday |Longitude|」東京 2023.2.5(日)

フェス以外でDIALOGUE+のライブを見るのはこれが2回目だ(歌唱パフォーマンスありの朗読劇を含めると3回目)。

DIALOGUE+を巡っては、声優ユニットなのかアイドルグループなのか、どちらにカテゴライズすべきか迷うという人も多いと思う。

TIFとアニサマの両方に出演したグループは他にもいるが、例えば、i☆Risなら芹澤優や久保田未夢といった人気声優がいるので声優ユニットと認識している人が多いと思う。

TrySailに関してはTIFや@JAMに出たりはしないがアイドル的人気があることは否定できないと思う。それでも、同じメンバーの雨宮天に比べると声優としてのキャリアがイマイチに見える麻倉ももですら、「マギレコ」という人気作に主演しているから誰もが声優ユニットと認めていると思う。

じゃ、DIALOGUE+はとなると、おそらく、アニメ好きを名乗る人でも個々のメンバーを完全に把握できている人は少ないんじゃないかと思う。
個人的に注目しているのは村上まなつだが、彼女は2021年の「オッドタクシー」では事件のカギを握る重要人物を演じ、2022年の「明日ちゃんのセーラー服」では主演を務めた。
でも、その後はモブキャラ程度の役をやったりもしていて、そんなに声優としてブレイクしているという感じではない。

また、ファンの応援の仕方もTIFや@JAMに出る半地下アイドルっぽい。

広義の声優アイドルグループをグループわけすると、

①アイドル寄り
②ハイブリッド
③アニソン寄り

となると思う。

=LOVEなんかは代アニ運営であるにもかかわらず、①を飛び越して完全にアイドルだし、i☆Risは声優とアイドルを両立させていると自ら名乗るだけあって②だと思う。そして、トラセは間違いなく③だし、アイドルアニメ発のユニットはほとんどが③だと思う。

でも、DIALOGUE+は①だと思う。イコラブほど完全にアイドルではないからね。イコラブのメンバーの声優活動はほとんどないに近いが、DIALOGUE+は多くはないもののしているから、完全アイドル扱いするのは失礼だしね。

そんなわけで、今回は会場がZepp DiverCity Tokyoということもあり、これまでに参戦したDIALOGUE+現場では最もステージに近いポジションで見ることができた。
でも、自分の真ん前に背丈の高いのがいたので、ほとんどの時間帯が常にメンバーの何人かが視界から消えてしまうというストレス過多な状態での鑑賞となってしまった。

そして、それ以上に不完全燃焼を感じてしまう要因となったのが運営サイドのやり方だ。

まず、狭い客席の間でステディカムで撮影するのはダメでしょ。カメラが観客にぶつかっていたぞ。カメラマンの動線にロープを張るとか、カメラマンが客席の間を移動する時は警備スタッフが同行するとかすべきだと思う。

それから、今日が誕生日のメンバーがいるのに軽くMCで触れるだけで、誕生ケーキはステージ裏で渡しましたとコメントするだけってなんなんだ?

政府がイベントでの声出しを容認しているのに本公演ではNGのままというのは理解できるんだよね。
DIALOGUE+は長いこと体調不良のメンバーを抱えて欠員状態だったが、今回のツアーは久しぶりに全員が揃い、全編ではないものの全てのメンバーが一緒のステージに立つことになった。とはいえ、病み上がりだから、また体調が悪化しないために万全を期して感染リスクを高めることになる大声での声援を禁止するというのは当然のことだと思う。

でも、誕生日を迎えたメンバーに対して他のメンバーが“Happy Birthday to You”を歌ったり、ステージ上にケーキを持ってきて一口食べるくらいは何の問題もないでしょって思う。

そして、一番腹が立ったのは観客にセトリについてSNSなどで言及するなと命じていたことだ。要はネタバレ禁止令だ。

先日も「アイカツ!」の映画で公式が内容についてツイートするなみたいなことを言っていたけれど、何様のつもりだって思う。

試写会で見た映画とか、ゲネプロで見た舞台やツアーについて、初日を迎えるまで運営の指示に従ってネタバレをしないというのは分かるんだよね。試写会やゲネプロはただで招待された人が見るものだからね。
でも、入場料を払って映画や舞台、コンサートを見た人にネタバレを命じるのはありえないでしょ!そこまで命じるなら入場料を取るな!

勿論、極力情報を入れずにまっさらな状態で映画や舞台、コンサートを見たいという人がいるのも理解できる。だから、そうした人への配慮は必要だと思う。でも、そんなのはツイートの文頭やブログの見出しに“ネタバレ”と書いておけばいいだけのことなんだよ。

キネマ旬報だって、結末に触れずに批評できない作品の特集記事などでは“結末に触れている箇所があります”と注釈を入れている。

それでいいんだよ!

第2次安倍政権以降、政権サイドが“政権批判する者は反日・在日”という洗脳をしたおかげで、日本人は批判・批評ができなくなってしまった。
その考えは政治だけでなく、映画や演劇、音楽、スポーツなどに対しても適用されるようになってしまい、感想というのは演者などに対するマンセーコメントを書くか、単なる作品紹介をするだけのものとなってしまった。

特にアニオタやドルオタには自民党やアイドル運営などの権力に従順なネトウヨが多いからその傾向が強い。

でも、そんなのでは全然、演者は成長できないんだよね。日本のエンタメが近隣アジア諸国・地域から遅れを取っているのはきちんとした批評・批判がされていないからなんだよね。

本当、ウヨ思想って日本をどんどん後進国にしていくよね。

まぁ、権力に従順なネトウヨ思想にかぶれたオタクに攻撃される可能性があるので本稿でもセトリや演出については触れないことにしておくけれどね。どのようなオーダーで歌われたかについて言及するのがセトリに関するネタバレ禁止だと個人的には思うが、信者化した連中はどの曲を歌ったかについて言及しただけでも攻撃してきそうなので、とりあえず、代表曲と言ってもいいような曲でスタートして驚いたとだけ言っておこう。

というか、セトリについてネタバレするなっていう風潮はコロナ禍になって高まっている感じがする。所詮、声優やアイドルのライブなんてチケットさえ取れれば全日程追いかけるような連中が多いんだから、ネタバレも何もないはずたし、コールやペンライト、振りコピの予習をする上でもセトリは知っていた方がいいという人も多かったはずだからね。

やっぱり、コロナ禍でライブ会場に足を運ぶ客層が変わり、今回のツアーのこの公演が人生で唯一、そのアーティストの現場への参戦になるというような層が増えたから、実際にライブが始まるまでセトリを知りたくないという声が高まったんだろうね。

DIALOGUE+やTrySailなど一部界隈を除けば、声出し解禁の流れになってきたので、間もなく騒ぐことを主たる目的とした連中が現場に戻ってきて、そのかわりに空いた席に入れてもらえていたライト層みたいなのが去っていくと思われるので、ネタバレ禁止の風潮はなくなるとは思うけれどね。
セトリ情報というのはチケットをゲットできなかった。あるいは、仕事や体調不良の影響でチケットを持っていても来場できなかったというファンと、実際にライブを見たファンが現場の雰囲気を共有できる貴重な情報だからね。禁止するのが間違っているんだよ。

ほめられる点もあったので、それについても語っておこう。

背丈の高い奴のせいで、きちんとは見られなかったけれど、それでも、ほんの一瞬とはいえ、8人全員が視界に入った瞬間はちょっと感動した。

それから、まなてぃは本当可愛い!

あと、声優アイドルって注意事項を説明する影ナレが普通のアイドルよりもうまいよね。普通のアイドルだとカミカミだし、読み間違いも多いし、何言ってんのか分からないことがあるけれど、やっぱり、声優をやっているだけあって、発音はしっかりしているし、漢字はきちんと読めるし、聞きやすいんだよね。


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