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中途半端な5類引き下げ

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に引き下げられた。

春休みやゴールデンウイークといった人出が多い時期が終わり、花粉が舞うシーズンのピークも過ぎた5月8日に引き下げることに関しては何の問題もない。というか、適切な判断だと思う。

しかし、イベントなどでの声出しは1月下旬に解禁されているし、マスク着用も3月中旬に個人の判断とされている。本来ならこういうレギュレーションの解除は5類引き下げと同時にするものでは?

結局、岸田政権を延命させるために、自民党が与党であり続けるためにアメを与えただけでしょ。
実際、こんなのに簡単に引っかかってしまう国民も多く、内閣支持率は上昇しているしね。

でも、声出し解禁やノーマスクも解禁されているのに、声出しの際はマスク着用義務付けの現場が主流だし、最近は減りつつあるけれども検温や手指消毒を来場者に義務付ける現場も依然として存在する。

国も自治体もイベント主催者もポリシーがないんだよね。個人の判断なんて曖昧なレギュレーションにして責任逃避しているだけ。マスク着用や手指消毒を義務付けるなら声出し解禁なんてすべきではないよね。

“マスクを外させろ!”と喚く連中も、“声出し解禁はまだ早い!”と主張する人たちもいる。
その両者にいい顔をするために、マスクをすれば声出しOKなんていう曖昧なレギュレーションにしているだけだしね。

それから、当面は高齢者を中心に無料でワクチン接種を続けるというのもなんだかなという気がする。そのまま続けるなら、5類に引き下げるのは時期尚早だと思うんだけれどね。

ワクチンといえば、最近よく流れているファイザーのCMは意味不明だよね。
“ワクチン接種について考えてみませんか”ってキャッチフレーズだけ見ると、まるで、ワクチン陰謀論を主張しているように見える。
でも、映像はACとか公明党のCMみたいだ。多分、コロナの感染状況は落ち着いたけれど油断はできない。だから、ワクチンはもういらないなんてことはないって言いたいんだろうから説明不足なんだよね。ファイザーは外資系だから英語で書かれた企画書を日本語に直訳したせいでこういうおかしなキャッチフレーズになっているのかな?

話を戻すが、色々と問題点はあるものの、WHOが緊急事態の終了を発表したのだから、今後はコロナはインフルエンザの一種と扱うべきなんだろうなという気はする。

そんなわけで、ほぼ毎日起床直後にやっていた検温は今日はかったのを最後にやめようと思う。まぁ、早朝から忙しかったりして忘れることもちょくちょくあったけれどね。

コロナ禍に入って間もない頃に入っていた現場で検温報告が義務付けられていたのが検温をはじめたきっかけだった。

24時間拘束の泊まり明け勤務の時でも、休みの日でも午前8時までに報告しなくてはいけないという全く働く者の睡眠時間や体調管理を考えていないふざけたものだった。

その後就いた別の職場では体調不良時やワクチン接種直後以外は検温報告を求められることはなかったが、今日まで原則、検温を続けてきた。
それは、映画館やコンサートホールなどに入場する際に入口で検温されることが多かったからだ。

いざ現場に行って引っかかって入場できなかったら嫌だしね。しかも、コロナ禍に入りたての頃は体調不良で入場できなかった人には払い戻すと言っていた現場もあったけれど、いつの間にか、体調不良も含めた来場者の都合では一切払い戻ししないというところがほとんどになってしまった。現場に行って検温に引っかかり入場させてもらえないだけでも絶望感はとてつもないのに、払い戻しもしてくれないとなったら怒りの感情がマックスになってしまう。

どうせ入場できない、払い戻しされないなら、自分の判断で入場しないことを選んだ方がいい。
だから、熱があるかどうか、その日の朝にはかることにしていた。自分で熱があると分かった上で来場を断念しチケットを無駄にするなら、まだ諦めがつくからね。

最近は映画館では一部劇場を除けばほとんど検温されることもなくなったけれど、地上アイドルのコンサートだといまだに、検温した上で手指消毒を強制する現場も多い。
とはいえ、さすがに5類引き下げとなったら検温する現場もさらに減るんじゃないかなと思う。手指消毒は変わらず強制しそうだけれどね。

それにしても、ノーマスク論者ですら積極的に手指消毒に協力しているのは意味不明だよね。どう考えても、マスク着用を続けるより、しつこい消毒の方が体に害があるのに。

そんなわけで、自習的な検温は今日をもってやめることにした。

この3年ちょっとの間、本当にアレに感染しなかったのかは謎だけれど、一応、検温のデータ上では37度を超えたのはたったの1回だけだった。2回目のワクチン接種を受けた翌日に37.9となったのがその唯一の例だ。
3回目や4回目の接種の時はその日の夜に頭痛薬を飲んだというのもあるのだろうが37度を超えることはなかった。

でも、ワクチン接種と関係なく36.9とか36.8になったことは数回あるんだよね。一応、職場の規定では37度を超えなければ報告しなくてもいいとなっていたし、映画館やライブ会場で追い出されることもないし、その程度の体温では医者も診てくれないから放置していたけれど、アレだったのではないかという気もするんだよね。
あと、熱は上がらなかったけれど、やたらと痰が出た時もあったし、同じく発熱はしていないが下痢が酷い時もあった。この辺も怪しいんだよね。

まぁ、この3年間でも発熱していない体調不良はこうやって見過ごされてきたのだから、5類引き下げになり、体温をはかる機会も減ればさらに見過ごされていくんだろうなとは思う。

インフルだってそうだしね。

とりあえず、この3年間、医者は発熱していなければ来るなと言い、発熱していれば予約しろと言い、何かにつけて診察を拒否してきたが、5類引き下げにより、前のように風邪とか喉の痛みでも診察を受けやすくなってくれるのかな?

そうでなければ、何の意味もない引き下げだよね。

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