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ADオグリの事件簿~草津温泉ミステリー~

やっと見ることができた。

本当、最近、ゅぃゅぃ(最近は大文字表記が主流のようだが)は演技仕事が多い。

主演を務めた単発ドラマの本作「ADオグリの事件簿〜草津温泉ミステリー〜」以外にも、ヒロイン役を務めた深夜ドラマ「恋に無駄口」、ゲスト出演扱いの深夜ドラマ「教祖のムスメ」にも出演しているほか、今月下旬からは助演だが、深夜ドラマ「パパとムスメの7日間」も放送される。

今年になってから、というか、4月以降だけでドラマ出演は近日放送後開始のものを含めて4本もあるということだ。

さらに、関係者に新型コロナ感染が相次いだことから、公演は中止となってしまったが(完全に断念してはいないようなので延期と言うべきかな?)、テレビアニメ「オッドタクシー 」のスピンオフ(前日譚)的な舞台で主演を務める計画もされていた。

正直言って、彼女は演技派ではない。それは、AKBメンバーが大量に出演するテレビおよび舞台の「マジムリ学園」シリーズで既に多くのファンが実感していたことだと思う。

本作に本人役でゲスト出演していた、ずっきーこと山内瑞葵は、「フラガール -dance for smile-」や「六番目の小夜子」といった、グループメンバー大量出演ではない、いわゆる村外仕事(いずれも他のアイドルグループのメンバーとは共演していたが)の舞台で女優としての適正能力の高さを見せつけていたが、ゆいゆい(面倒なので、ここからは大文字)にそれはないよねと、ファンでも思ってしまう。だから、一応、AKB本店メンバーの2推しのはずなのに、出演ドラマは見ていないものが多い(ちなみに1推しはずっきー)。

でも、親近感はめちゃくちゃあるんだよね。特に髪の毛を切ってからは、さらに親近感が増したと思う。だから、主人公のヒロイン役とか同級生役、本作のようなAD役というのは適役だとは思う。

そういえば、遥か昔に彼女と1回だけ仕事をしたことがあった。高校野球のナレーション収録の仕事なんだけれどね。ローカル局の番組で収録ブースが狭いから、彼女とめちゃくちゃ近い距離で音声を録ったんだよね。オタクに見られたら刺されてしまうような距離感だったな…。

話自体はツッコミどころだらけだった。
まぁ、本作は群馬県がスポンサーの作品、要は地域おこしドラマだからね。
地域おこしの映画やドラマって、基本、ロクなものがないからね。
それは、地元関係者(自治体や商工団体、観光業者など)が“アレを入れろ!コレを入れろ!アレを入れるな!コレを入れるな!”と指示するからなんだけれどね。
連中はストーリー展開や台詞の言い回しがおかしくないかどうかなんて気にしていないんだよね。
自分たちがPRしたい名所や名産などがきちんと映っているかどうかしか気にしていないからね。

なので、本作は一応ミステリー(謎解き)ものとなっているが、伏線の張り方や回収の仕方も雑だ。説明台詞が多いのも、いかにも観光用プロモーションビデオといった感じだよね。

ただ、群馬県が大スポンサーとなっていることもあって、本編中に入るCMが少なくなっていたことに関しては評価したいと思った。

また、いくつもの温泉が登場するが、そのたびにゆいゆいがバスタオルを巻いて(場合によっては下半身にも何か身につけているシーンもあったように見えた)入浴しているのは不自然だと思った。これは、ヌード・セミヌード不可のアイドルを起用しているせいだよね。本職の女優なら、あくまでもドラマとして撮影しているのであれば、乳首・乳房は見せなくても、バスタオルを巻いて入るなんてことはしないしね。
本作を放送したテレ東は最近、AKB絡みの番組が目立つから、その辺はテレ東側がAKB運営に忖度して、不自然な入浴をOKとしたってところなのかな。まぁ、地元自治体はアイドルがいようがいまいが、温泉さえ映っていれば満足だと思うしね。

ところで、本作ではゆいゆい演じるADが上司のディレクターを先輩と呼んでいたし、ゆいゆいの部下にあたるADもゆいゆいのことを先輩と呼んでいたけれど、テレビ番組制作現場で先輩後輩と呼び合う習慣はないと思うのだが…。というか、一般企業を舞台にしたドラマでも、時々、先輩後輩と呼び合っているドラマを見るけれど、学園ドラマとか韓流ドラマじゃないんだから、そういう職場は日本にはないと思うぞ。

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