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イコラブのファン層の変化を実感

先日、=LOVEの日本武道館公演を見に行って感じたのは居心地の悪さだ。正直なところ、あまりに居心地が悪くて楽しめなかった。
自分はアーティスト・運営サイドが設定したターゲットから外されているんだなというのを嫌でも実感せずにはいられなかった。
だから、イコラブの重要ライブに申し込んでも落選させられるし、当選しても、いわゆる天空席に近い所しかあてがわれないんだろうね。

イコラブのファンの男女比は一般的には3:7といわているが、当日の会場をざっと見渡したりトイレの混み具合などから推測した感じだと、それよりも女性比率は高まり1:3(2.5:7.5)程度になっているような気がする。

一般的に女性アイドルのファンの男女比というのは圧倒的に男の方が高い。基本9割以上は男だ。声優アイドル系だって似たようなものだ。アニメ経由で入ってくる女性ファンがいるとはいえ、それでも、せいぜい女性の比率は2割程度では。
女性人気が高いとされている乃木坂46だって、会場全体を見渡したり、トイレの混雑具合を見れば、せいぜい女性の比率は3割あるかどうかだ。
地下アイドルだと95%以上が男だから、女性はポイントカード無料としているグループがあったり、女性観客は無料となる公演があったりする。
一方、ジャニーズやK-POP(男性アーティスト、女性アーティスト問わず)だと、圧倒的に女性比率が高い。ジャニーズに関しては、付き添いでない男性観客なんて数えるほどしかいないのでは?
K-POPも男性アーティストだと似たような状況だし、女性アーティストでも男女比は2:8くらいだと思う(ジャニーズと男性K-POPのライブには行ったことがないので映像で見たイメージで語っているが)。

そうした他の界隈の男女比と比較すると、イコラブのファン層というのは女性K-POPアーティスト辺りに近いのかも知れない。そう考えると、おっさんオタには受けの悪いK-POP風楽曲をイコラブがたびたび発表しているのも納得だ。

そして、居心地の悪さを感じる要因は男女比だけではない。来場者が男女問わず圧倒的に若いんだよね。
基本、女性アイドルのオタクというのはオーバー30のおっさんだらけの界隈がほとんどだ。
それは地上だろうと地下だろうとそんなに変わらない。AKB48グループなんて、圧倒的に40代以上が主流派だ。
若者人気があるとされる坂道シリーズだって3分の1以上はオーバー30だ。最近の声優アイドル界隈は一時期のファン高齢化問題を乗り越え若いファンが中心になっているが、それでも頭髪が薄いメタボ体型の観客を結構見かけるから、やはり、3分の1程度はオーバー30だと思う。
でも、イコラブでは2割もいないのでは?ジャニーズの若手グループと同じような世代比だと思う。

それから、女性アイドルのライブって、いわゆるボッチ参戦が多いけれど(会場には個々で行くが、現地で顔見知りに会うというケースはあったりするが)、イコラブのライブではほとんど見かけない。アイドル以外の一般的なジャンルの邦楽ライブに近い客層と言っていいかも知れない。これも、オーバー30の男のドルオタには近寄り難いイメージを持たせてしまっている。

つまり、会場の雰囲気だけを見れば、イコラブ運営が発表するファンの男女比3:7というのは間違いではないということだ。

ただ、それが本当の数字がどうかは分からない。イコラブに限らず運営サイドが発表するファンの男女比、世代比なんてのは基本、信用できないものだ。

CDショップや配信サービス各社は顧客情報を持っているから、ある作品を買ったり、ある楽曲をダウンロードしたり再生したりした人の属性は把握しているだろうが、そうしたデータは基本、外には出ない。
FCなどの会員登録者数で男女比を発表するのも早計だと思う。ファンの全てがFCに入会しているわけではないからね。

さらに、ライブの入場者でファンの男女比を発表するなんてもってのほかだ。厳正なる抽選でチケットの当選者や、当日の座席配置が決められていないことは、イコラブが去年の代々木競技場第一体育館公演で、グッズ付き高額チケット購入者を軒並み2階席に追いやったことでも明らかだ。
つまり、女性人気、若者人気が高いとアピールしたければ、30代以上の購入希望者を落選させ、当選させてもカメラに映らない2階席に追いやってしまえば、画面(えづら)的には女性人気、若者人気が高いと見せかけることができるということだ。

それは、イコラブの女性人気、若者人気をアピールするために、意図的に女性やアンダー30の男を 当選者に選んでいるようにも思えるということだ。

地上・地下問わず、やたらとアイドルが来場していたのも不自然なんだよね…。というか、イコラブって、地下アイドルとか風俗嬢、メンズエステ嬢などのファンが多いよね。
なーたんがまだ、イコラブのメンバーだった時に深夜ドラマ「明日、私は誰かのカノジョ」でホスト狂いとなり、借金を返すために風俗をやっている女子を演じたことはかなりショッキングな案件だったけれど、それって、そういう風俗嬢界隈のイコラブ人気を反映したキャスティングだったんだろうね。

おっさんがアイドルや風俗嬢などに貢いだ金がイコラブに献上されているということなのかな。ホストに行くよりかはマシってところか?

まぁ、意図的に変えた面と自然と変わった面と両方あると思うが、イコラブのファン層が常に変化してきたというのは事実だと思う。

2017年にデビューした時は、プロデューサーの指原莉乃はまだHKT48のメンバー、つまり、現役アイドルだった。そして、指オタと呼ばれる彼女のファンには中高年男性が多かった。だから、必然的にデビュー当初は指オタが推しの妹分としてイコラブを応援していたのでファンの男性比率、中高年比率は高かったと思われる。

でも、それでは劣化版AKBグループと思われてしまう。だから、運営サイドは乃木坂でやったようにイベントなどで女性ファンを優遇する策に乗り出したと見られる。当時のファンのSNS上でのコメントを見るとあからさまな女性優遇策が取られていて、乃木坂みたいなことするなという声も上がっていたしね。

そして、さらにおっさんオタ切りに踏み切ったのが2018年秋にリリースされた4枚目のシングル“Want you! Want you!”だ。
おっさんオタにはネトウヨが多い。連中は若者が好きなものが受け入れられず、韓国は大嫌いだ。でも、この楽曲は曲調もMVも衣装もK-POP風だ。しかも、歌詞には韓国語まで出てくる。これはネトウヨが多い指オタを切るために打って出た戦略と言っていいと思う。

これをきっかけにイコラブの女性人気、若者人気は加速した。

2021年には佐竹のん乃がパパ活疑惑騒動で卒業したし(事実上のクビ?)、運営サイドがなーたんばかりを優遇することに佐々木舞香が怒り、裏アカでなーたんに対する不満をぶちまけるという騒動も起きた。

普通のアイドルならこれで一気に失速するはずだ。NGT48の暴行騒動に匹敵するスキャンダルだと思う。

イコラブがそうした問題で人気が失速しなかったのは女性人気が強かったからだと思う。
アイドルを疑似恋愛の対象としている男オタからすれば女性アイドルの恋愛スキャンダルや裏アカ騒動は大問題だけれど、恋愛対象でない女オタにとってはどうでもいいことだからね。

また、コロナ禍になって新たなファンが流入してきたという側面もある。
感染症対策のレギュレーションで声出し禁止となり、一時期は両隣の座席をあけた市松模様でのチケット販売もされていた。
これにより、コールやMIXなどおっさんオタのやる行為に苦手意識を感じていたような女性ファンが来やすくなったというのはあると思う。

そして、劇的にファン層が変わったと思われるのは2022年だ。理由として考えられるのは以下のような事案だろうか。

これまで、体調不良で離脱していた時期を除けばCDシングル表題曲およびアルバムリード曲の全てでセンターを務めていた髙松瞳が表題曲からのセンター降板を表明した。
これ以降、イコラブのCDシングルの表題曲はいかりんぐと呼ばれる2人(佐々木舞香、野口衣織)のいずれかが務めることになった。
いずれも女子人気の高いメンバーだ。裏アカ騒動があっても、舞香にペナルティが課せられなかったのは、運営がこれまで舞香を冷遇してきたことを詫びると同時に女子人気の高いメンバーを切れないという意味もあったのではないかと今になって思う。
女子人気の高いメンバーを表に出したことでさらに新しい女性ファンを獲得したという感じだろうか。

また、イコラブの女性ファンには地下アイドルや風俗嬢と同様にジャニオタと兼任している人も多い。こうした勢力はコロナ禍新規とは異なり、ライブ会場で騒ぐのが好きな人たちだ。
22年辺りからは市松模様の座席販売もほとんどなくなり、ライブでの応援の仕方も段階的に緩和されるようになっていった(着席鑑賞のレギュレーションが廃止されスタンディング鑑賞がOKとなったなど)。これにより、地下アイドルや風俗嬢、ジャニオタなど騒ぐのが好きな系の女オタが戻ってきたと思われる。イコラブの女オタが他の女性アイドルよりルックスも良くてオシャレなのは、こうした勢力がファン層の主流派を形成しているからだと思う。

それから、チョイ役ではある複数メンバーがアイドルアニメ「シャインポスト」に声優として出演したことによりアニオタが流れてきたこともファン層を変えた要因の一つだと思う。
イコラブの運営は代々木アニメーション学院だし、所属レーベルはアニソン系のSACRA MUSIC(公式アナウンスはないが、いつの間にか盤面などにSACRA MUSICの表記がないということは今はソニー本体の所属なのだろうか?)なのに、全然、アニオタには興味を持たれていなかったが、「シャインポスト」はアニオタの間ではアイドルアニメの老舗ブランド「ラブライブ!」シリーズの「スーパースター!!」2期よりも高評価だったということもあり、アニメ経由でイコラブに入ってきた人もかなりいそうだ。おそらく、20代の若い男オタの何割かそうなのではないかと思う。

そして、秋の代々木競技場第一体育館でグッズ付きの高額チケットを買ったのに2階席に追いやられたことに怒り、イコラブ現場に行くのをやめたというファンがいたことも影響していると思う。
そりゃ、そうだよね。この代々木公演の夜の部でなーたんは卒業を発表したわけだしね。本来ならアリーナ席で推しの発表を見られたはずの人たちが天空レベルの席にされたら、そりゃ、こんなクソ運営が仕切っているアイドルなんて応援するのやめようってなるよね。
さらに、年末近くには、そのなーたんの卒コン(23年1月開催)のチケット当選者が発表されたが、FC発足当初から会員だった人が続々と落選となってしまった(特に男オタ)。
来場者の顔触れの見映えをよくするために、デビュー当初から応援しているファンを無視し、女性優遇で当選者を決めていると思われるフシがあるからね。推しの卒コンを見させてくれない運営なんてクソ食らえって思うのは当然だ。

こうした様々な事案が重なり、新規ファンの流入と従来のファンの客離れが相次ぎ、気付けば、リア充御用達アイドルになってしまったって感じなのかな。

元々はドルオタだった指原莉乃プロデュースのアイドルがリア充向けアイドルになってしまったというのは複雑な気持ちになるな…。

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