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劇場版「きんいろモザイクThank you!!」

約5年前に公開された劇場版の前作を鑑賞していたので本作も見ることにした。もっとも前作は上映時間が1時間に満たない作品だから、今回が初のきちんとした映画って感じなんだろうが、修学旅行と受験を描いただけというストーリー的に見ても、止め画だらけの作画的に見ても、全然、劇場版という感じではなかった。正直言って、テレビアニメを見ているって感じだった。

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それにしても、金髪幼女ルックスをネタにした作品なんて、そろそろ、ポリコレ的に許されなくなるんじゃないかなって気がするな…。

特定の人種的特徴をクローズアップするのはよろしくないって傾向は年々強まっているしね。しかも、金髪イコール必ずしも憧れの対象ではないしね。というか、米国では見下される対象だから、金髪いじりの内容というのは、海外には出しにくいよねとは思うかな。

まぁ、本作が他の日本人と外国人の交流を描いたアニメやコミックほど世界的なポリコレ的観点で批判の対象にならないのは日本人と外国人が対等な立場だからというのもあるよね。

他の日本人キャラを主人公にしたアニメやコミックに出てくる外国人キャラクターって、日本人キャラからは呼び捨てにされているのに、その外国人の方は日本人に対しては、“さん付け”(ミスターやミス、ミセスも含む)にしていることが多いからね。しかも、この日本人キャラは同じ日本人に対しては“さん付け”(君やちゃんを含む)していることが多い。それって、明らかな人種差別だからね。つまり、現実世界では難しい日本人が外国人より優位に立つことを作品の中で達成して満悦しているって感じでしかないんだよね。

でも、本作ではメインの日本人キャラと外国人キャラがお互いを呼び捨てにする関係になっていたりする。
また、このメインの日本人キャラは日本人の友達に対しては、ちゃん付けだったりするけれど、その日本人の友達はこの主人公を呼び捨てにしていたりもする。

その一方で、この外国人キャラを慕うハーフの娘は主人公を含む日本人の同級生キャラを呼び捨てにしているが、このハーフ娘を慕う日本人キャラはちゃん付けで呼んでいたりもする。

つまり、外国人は全部呼び捨てとか、日本人は全部敬称付きとかではなく、それぞれの関係性に合わせて呼び分けているんだよね。それは、他のアニメやコミックにはない配慮だと思う。

その辺は感心したな。

個人的にはメインの金髪幼女よりも、ハーフの金髪の方が好きだけれどね。
別に東山奈央がどうとかは関係なくね。

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