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プロとしてのポリシーとオタクとしての立場のせめぎ合い

一応、自分は映像業界・マスコミ業界に属している人間だ。その一方で、映画マニア、音楽マニア、ドルオタ、声優オタクでもある。

なので、時として後者の一般人としての立場では当たり前のことでも、前者のプロの映像業界関係者・マスコミ関係者としての立場ではできないこともある。

そんなわけで自分の中では以下のように線引きしている。

●サイン会
仕事現場で自分の好きな俳優やアーティストと接する機会があっても、仕事中にサインをもらうのはプロとしてやってはいけないことだと思う。だから、その延長線上にある考えとして、たまたま、サイン会の会場を通りかかったりした場合には興味のある人でも参加しないことにしている。ただし、事前にCDやDVD、書籍などの商品を購入した者に入場整理券を配布する形式のサイン会はライブや演劇のチケットを取るのと同じなので参加することにしている。

●握手会・ハイタッチ会・お見送り会
これらがメインのイベントには参加しない。ただし、サイン会のついでに握手もできるとか、ライブ終了後にハイタッチできるとか、演劇の公演終了後に演者がお見送りしてくれるというケースはあくまでもオマケなので辞退はしない。

●個撮会
自分は映像・マスコミ業界の人間だ。だから、自分がイベントなど商業的な場で撮影したらギャラをもらう立場にある。なので、撮影者である自分が金を払う個撮に参加するのは自分の職業を否定することになる。だから、個撮には参加しない。風俗やメンズエステを利用した時に嬢が写真を撮ってくれと頼んでくることがある。本来ならこれもギャラを請求する案件だが、彼女たちに関しては協力してあげている。性的なサービスや体を密着させるサービスを提供してくれたお礼としてこちらが払った正規料金にプラスして払うチップのような感覚かな。それにアイドルは広義では自分と同じ映像・マスコミ業界だけれど、風俗は他業種だからね。親戚の結婚式で撮影するみたいな感覚かな。

●カメコ席
個撮と同じ理由でカメコ席のチケットも購入しないことにしている。高いチケット代を払って、ただ働きの広報カメラマンをやらされるっておかしいでしょ。カメコ席制度を導入しているライブってカメコ席以外の人は撮影禁止で、しかも、カメコ席の人はスマホやガラケーのカメラでは撮影禁止にしているケースがほとんど。つまり、カメコ席の人はアーティスト側の広報活動をやらされているんだよね。それなのに、ノーギャラどころか、こちらが金を払うっておかしいでしょ。

●チェキ撮影会
現場によっては、列に並んでいるオタクが撮影するところもあるようだが、基本は運営スタッフや手のあいている他のメンバーが撮影することがほとんど。なので、プロとしての自分がただ働きで撮影させられることもない。そして、撮影されたチェキもきちんともらうことができ、自分の好きなようにできる。だから、これに関しては否定しない。

●クラウドファンディング
本来、資金を集めるのは映画やアニメなどの映像作品ならプロデューサーや監督がやるべきことだし、アイドルのライブなどイベントなら運営側がやることだ。だから、ファンから金を集めないと作品を作れないプロデューサーやイベントを開催できない運営は無能と言っていいと思う。プロなら素人から金を巻き上げてはいけないし、ましてやクラファンで金が集まったことを美談にしてはいけない。金が集まらなければ断念することもプロデューサーや運営の仕事だ。

●オフ会
単なるイベントとしてのオフ会なら否定はしない。支払った参加費に見あったグッズがもらえるとか、飲み食いできるというなら何の批判もしない。でも、単なるクラファンだと金が集まらないからという理由でクラファンにあてる資金こみの価格設定で開催されるオフ会には賛同できない。

といった感じかな。

なので、“あいつは私の推しのはずなのに、何故、協力してくれないんだ”と思う人がいるかも知れないが、プロとしてのこだわりとかポリシーのようなものがあるので理解してもらえたらと思う。

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