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Dream Collaboration Festival ドリコラFes.〜アイカツ!シリーズ&プリティーシリーズ〜

2023年に初めて劇場で鑑賞したアニメ映画は本作となった。
もっとも、上映劇場のホームページの作品紹介欄によると「プリティーシリーズ」「アイカツ!シリーズ」の2シリーズが初めてコラボレーションし、バーチャルライブとして上映したライブを劇場版として特別編集したものということなので、これをアニメ映画と呼んでいいのかどうかは微妙なところだが。

ちなみに自分は両シリーズともテレビ版はまともに見たことがない。

劇場版に関しては、「プリティーシリーズ」はWikipedia情報によると、“プリティーリズム/KING OF RHYTHMシリーズ”8作品と、“プリパラシリーズ”5作品があるそうだが、このうち自分が見たのは2016年公開の「映画プリパラ み〜んなのあこがれ♪レッツゴー☆プリパリ」だけだ。これは、ゲスト声優が川栄李奈、主題歌がSKE48という理由で見ただけなので、“プリパラ”というコンテンツに興味があるわけではなかった。

それに対して、「アイカツ!シリーズ」の方はこれまでに公開された劇場版4作品全てを見ている。なので、こちらについては多少は興味はあると言っていいのではないだろうか。

なので、本作を見ようと思う動機になったのは一応、アイカツ!の映画だからだという面が大きいと思う。

しかし、実際に見てみると、とてもではないが映画と呼べる代物ではなかった。というか、ライブビデオにすらなっていない。
まだ2023年の最初の1週間すら終わっていないが、はやくも今年のワースト映画候補に出合えてしまったという感じだ。そりゃ、イオンシネマ以外での上映館が数えるほどしかないわけだ…。

まず、アイカツ!チーム全員、プリパラチーム全員、両グループ全員で歌う曲以外はワンコーラスが終わった辺りで強制フェードアウトというのが意味不明だ。

それから、曲がわりとか、曲とMCの間に入るワイプがダサい!無理矢理カットしたのをごまかしているだけにしか見えない。
本作は1時間10分と上映時間の短い作品だけれど、ライブビューイングのような高額料金にしてもいいから2時間程度の上映時間にして、きちんと全曲フルコーラスで見せるべきだったと思う。

2日間行われたバーチャルライブのいいとこ取りをした編集なんだろうが、1日目と言っているMCのすぐ後に、2日間の最後を締めるのはナンチャラみたいなMCを入れるのは雑すぎるつなぎだと思う。せめて、○日目とか言っているところは切れなかったのかなと思う。
それから、MCパートのたびにそこでMCをしているメンバーによる記念撮影タイムがあるが、これがいらない。おそらく、配信時に視聴者向けのスクショタイムとして設けたサービスなんだろうが、撮影禁止の映画館では意味のない場面だ。これを切って、もう少し曲をきちんと見せた方が良かったのでは?

あと、配信時の最後に出る“ご視聴ありがとうございました”の静止画をそのまま流すのもどうなのよって思った。仮にも劇場編集版と銘打っているんだから、エンドロールをつけるべきでしょ。というか、作画スタッフや配信スタッフの名前を出してやれよって思う。手抜きもいいところだ!

まぁ、作画もかなり酷かったけれどね。観客なんてペンライトでごまかして描写しているだけで人の顔は全然描写されていないしね(この手のアニメではよくあることか…)。それに、カクカクいっているカットもあったしね。

そういえば、画質もかなり荒れ荒れだった。自宅PCで見るYouTube動画をそのままスクリーンに投写したレベルだからね。

とてもではないが、いくら邦画大手3社系のシネコンが上映してくれない作品の救済措置となっているイオンシネマとはいえ、このレベルの作品で一般映画と同じ料金を取るのはぼったくりもいいところ。

というか、DVDやBlu-rayで見るライブビデオだったとしても、かなりのクオリティの低さだ。
2日間限りの配信イベントとしてはこのレベルでもいいが、映画館で上映したり、DVDやBlu-ray化するほどのクオリティには全然到達していないとしか言えない。


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