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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女

パク・ソダムというのは本当、不思議な可愛いさのある女優だと思う。それは、「パラサイト 半地下の家族」を見た時から感じていたことだが、誰もが美人と思うようなタイプではないし、アイドル的な可愛いさがあるわけでもない。目も細いしね。でも、彼女を評する時につい可愛いと言いたくなってしまう。そんな雰囲気があると思う。というか、自分的にはめちゃくちゃ好みのルックスだ。彼女みたいなタイプの地下アイドルとか、風俗嬢、メンズエステ嬢がいれば、間違いなくハマってしまうと思う。

そんな、フェミやリベラルが怒りそうな個人的感想はこれくらいにしておこう。

というわけで、自分にとっては本作が「パラサイト」以来となる彼女の出演作品の鑑賞機会となった。
ぶっちゃけ、彼女の魅力のおかげで、本作がめちゃくちゃ面白く感じることができる作品になっていると言っても過言ではないと思う。

アクション・シーンにしろ、ストーリー展開にしろ、どこかで見たようなものばかりだしね。

めちゃくちゃ激しい運転をしても車内のコーヒーがこぼれないのは「頭文字D」みたいだし、カーチェイス中に工事現場の足場が崩れる場面なんて香港映画で何度見たか分からないしね。
主人公が汚職警官にハメられて犯人扱いされ逃走する作品なんて、ハリウッド映画、香港映画問わず無数にある。主人公やその周囲が社会のはみ出し者(本作では脱北者とか不法滞在の外国人など)だらけというのもアクション映画ではよく見る設定だ。人との接触を好まない主人公が子どもと接することで人間性を取り戻す系の話だってありきたりだ。
そもそも、プロの運び屋といえば、「トランスポーター」シリーズもあるし、猛スピードで街中を疾走するといえば、同じくリュック・ベッソン製作の「TAXi」シリーズもある。

要はアクション映画でよく見る設定やスタントをパッチワークしただけの作品なんだよね。でも、これがめちゃくちゃ面白いんだよね!

久々に飽きないアクション映画を見たって感じだった。90年代までの香港アクション映画を見ているような気分になった。

パク・ソダムが可愛い!面白い!それだけの映画だし、脱北者や不法滞在外国人が出てきても、そんなに社会的なメッセージを強調しているわけでもない。というか、ステレオタイプな描写もある。でも、ここまで素直に面白いと言いたいなるアクション映画なんて最近は滅多にないからね。

是非ともシリーズ化して欲しいなと思ってしまった。


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