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HKT48 11th anniversary LIVE 2022 ~未来へのメッセージ~/幕張メッセ イベントホール 夜公演

春に行われたHKTのツアーは2公演に参戦した。
神奈川公演は4階席(5階席まである)、東京公演は3階席といずれもクソ席だった。周囲に座っているのは男女問わずオーバー30だらけだったので、古参ファンをクソ席に回して、若い新規ファンに良席を与えるといった配席をしていたであろうことは間違いないと思う。

=LOVEの代々木競技場公演で、特典付き高額チケットを買った者は本来なら良席に配置する予定だったのに楽天チケットのミスでクソ席に追いやられることになったと運営側がアナウンスしたが、これはチケットの当選者や座席配置は運営やチケット会社が意図的に決めていて、厳正なる抽選なんてしていないということを白状したようなものだった。

なので、春のHKTツアーの配席は明らかに人為的に組まれだったものだと思っている。

おそらく、IZ*ONEにレンタル移籍していた矢吹奈子経由でHKTに興味を持ったK-POP好きの女子や、グラビアクイーンとなっている田中美久経由で入ってきた発情期の若い男子辺りに人気があるというアピールをしたいがためにそういう配席にしたのだと思う。

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でも、今回の幕張メッセ イベントホール公演ではアリーナ席をゲットすることができた。
それは、アリーナ前方席というアリーナ前方が確約される以外は何の特典もつかないのに高額なチケットを購入したからだ。

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おそらく、なこみく経由で入ってきた若いファンは高額チケットには手を出せなかったのだろう。だから、かつてからHKTを推していて、ある程度財力もあるオーバー30のファンがアリーナ前方を占拠することになったのだろう。

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そして、本公演では一般3次チケット販売や追加席販売まで行われている。
前日に同会場で≠MEがコンサートを開いているということを考えると、わずか1日で大きくセットや客席の配置を変えられるとは思えないので、おそらく、キャパはノイミー公式が発表している6000がマックスなんだと思う。 

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その6000が埋められないほどHKTの人気は下降したということなのだろう。
春のツアーの神奈川公演(横須賀芸術劇場)は1800、東京公演(LINE CUBE SHIBUYA)は2000程度のキャパだったが、このくらいが今のHKTの人気に見合ったキャパなのかも知れない。

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かつては、首都圏では横浜アリーナ、代々木競技場、さいたまスーパーアリーナといった大会場でコンサートをやったし、2019年に横浜スタジアムで行われた指原莉乃卒業コンサートは3万人を動員したわけだから、そうした過去の実績を振り返ると6000席を埋めるのにも苦労するようになったのかとショックを受けざるを得ない。

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指原莉乃在籍時代は、本拠地の九州よりも関東での人気の方が高いと言われていた。だから、彼女の卒業で関東での人気が低下するのも当然といえば当然だ。

また、彼女に次ぐ人気だった宮脇咲良と矢吹奈子がIZ*ONEのメンバーとして活動するために韓国に行ってしまったので(2021年に復帰。さくらたんは復帰後すぐに卒業)、これも関東オタ減少の要因となった。

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そして、NGT48の一連の騒動を受けてAKBグループの運営体制が変わり、HKTの運営会社がAKSからMercuryに移った。
さらに、その頃はコロナ禍に突入して間もない頃でもあり、九州のグループが関東との間を行き来するのが難しくなってしまった。
そのため、新運営体制は九州中心の活動方針を取ることになった。
当然、関東で彼女たちを見る機会は減った。

なので、関東で見ることができるSTU48などにファンが流出することとなった。

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そんな中、今春、コロナの感染状況が一時期よりは落ち着いたということで、久々にツアーが行われることになり、久々に関東での公演も実施された。フェス出演を除けば、HKTが関東でコンサートを開くのは2020年1月以来。ツアーとしては2018年3月以来のこととなった。

しかし、この関東公演で明らかに女性優遇、若い男優遇の配席がされたために、このツアーをきっかけにHKT離れをしてしまったファンもいたように見受けられる。自分もそうしようかと考えたりもしたが、神奈川公演および東京公演はみくりんが体調不良で欠席となっていた。だから、みくりんが参加するHKTのコンサートを見るまではHKTがオワコンか否かを判断するのはやめることにした。

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とはいえ、HKTを巡る不安要素は山積している。それは、主力メンバーの卒業が相次いでいることだ。コンサート開演時点で卒業発表しているメンバーが5人もいる。
この5人の中には最年長メンバーの坂口理子や“給与事情暴露”で話題になった村川緋杏もいる。
この5人より前に今年卒業したメンバーには、神志那結衣もいた。

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りこぴにしろ、びびにしろ、じーなにしろ、他のAKBグループの所属なら選抜常連になれるくらいのタレント性を持ったメンバーだったが、HKTでは正直なところ、活躍の場が十分に与えられているようには思えなかった。

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HKTの選抜メンバーがなかなか入れ替わらないのは指原時代からの恒例だが、これだと本人もファンもモチベーションを保てないしね。
ネットニュースの記事にもなっていたけれど、やっぱり、主力メンバーの相次ぐ卒業はHKTの運営がうまくいっていない証拠だと言わざるを得ないと思う。

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そんなわけで、色々な事情が重なり、関東オタが減ってしまったHKTが久々に首都圏で行う大型公演を見ることにした。

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座席はアリーナ2列目だった(まぁ、座席番号を見て1列目をちょっと期待したけれど、そんなに甘くはなかった)。

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ここ最近のHKTが出演したフェスにしろ、春のツアーにしろ、良席ではなかったので、メンバーの表情がクリアに分かるような座席で見ることができたHKT関連のライブは2020年1月のみくりんのソロコン以来だろうか。

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そして、セトリに驚いてしまった。
春のツアーのセトリはIZ*ONE経由で奈子推しになったK-POPファンに媚びたダンス寄りのナンバーや、歌うまアイドルとして注目された豊永先生やえれたん辺りにスポットを当てた楽曲が中心だった。要は新規ファンが喜びそうなものになっていたということだ。

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ところが今回の幕張メッセ公演は違っていた。
カップリング曲やアルバム曲など、以前からのHKTファンでもタイトルを思い出すのにちょっと時間がかかるような曲が次から次へと歌われていた。
おそらく、HKTにはこんなに良い曲があるんだぞということを古参には思い出してもらう。新規には知ってもらうことが目的なんだと思う。

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だから、フェスに出るたびに歌っているような“メロンジュース”や“12秒”、“最高かよ”は本編では歌わずアンコールに回されたのだと思う。
通常のセトリなら、このうちの1曲くらいは冒頭の盛り上がり曲連発パートとか、本編ラストに歌っても良さそうなものだしね。

久々に聞いた“HKT城、今、動く”も感動的だった。やっぱり、びびってHKTには必要な盛り上げ要因だったと改めて思った。運営に過小評価されていた面は否定できないのでは?

そして、本編最後に“君とどこかへ行きたい”を歌ったのは、おそらく、HKT側からの“これからも君たちファンと一緒に歩んで行きたい。今回を最後の大きなステージにはしない”というメッセージなんだと思う。

また、高額席になっているとはいえ、アリーナ前方にオーバー30の古参ファンを配席しているのも春ツアーとの決定的な違いだった。

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何故、こんなセトリになったのか、最近冷遇していた古参にアメを与えるような配席をしたのか、その理由は、“最高かよ”の後の長いサプライズコーナーで明らかになった。

チーム替えというかチーム再編成が発表され、これまでの3チーム制から2チーム制に変更されることになった。つまり、チームTⅡは廃止されるということだ。
メンバーの相次ぐ卒業で、3チーム制での活動が成立しなくなっていたので、これは仕方のないことだと思う。

ただ、TⅡキャプテンだったエミリーが闇オチしてしまうのではないか、卒業発表をしてしまうのではないかという不安もあるんだよね。何しろ、エミリーは今回の幕張公演に出演した卒業発表メンバーとは仲が良いらしいからね。

また、新生チームKⅣのキャプテンがはなちゃんになったことも驚きだった。つまり、あおいたんはキャプテンの座からおりたということだ。
卒業発表済みのしなもんや、AKBに移籍したちよりを除くと、唯一の1期生の“生き残り”であるあおいたんだが、キャプテン職をおりるということは卒業に向けてカウントダウン状態に入ったということなのだろうか?

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サプライズはこれだけではなかった。
何と、奈子が卒業を発表したのだ。
チーム再編成を発表した後に、その新体制のチームに所属しているメンバーが卒業を発表するというのは意味不明な気もするが…。
新体制のスタートが2月で、奈子の卒業が春だから、数ヵ月あるかないかの時期は一応、新体制で活動するから、まぁ、問題ないと言えばないんだけれどね。

ただ、韓国に戻って芸能活動をするのではなく女優になるという進路はちょっと意外だった。

と思ったが、伏線はあった。

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映画「向田理髪店」で奈子は着衣騎乗位シーンを演じていた…。
アイドルが映画やドラマで性的なシーンを演じるというのは、女優業を本業にするために卒業する前兆なのかもね。
「ホットギミック ガールミーツボーイ」の堀未央奈もそうだったし。

結局、本公演終了時点ではステージに卒業予定のメンバーが6人も立っている状態になってしまった…。ネット記事じゃないが、“HKTは大丈夫なのか?”って言いたくなる。

せっかく、“君とどこかへ行きたい”という楽曲にメッセージを込めたり、チーム再編成で立て直しをはかろうとしたりと、前向きなトーンで終われるところだったのに、最終的にはHKTに対する不安視は消えないまま、というか増大することになってしまった。

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キツイことを言うと、IZ*ONE経由でHKTに興味を持った新規ファンは奈子卒業とともに離れる可能性が高いと思う。
勿論、日本のアイドルもいいよねと思った人は残ってくれるかも知れないが、K-POP好きの奈子推しの多くは間違いなく離脱する。

ただでさえ、HKTは卒業ラッシュだから、今後の道のりはさらに険しいと思う。

次のHKTのシングルはおそらく、奈子の卒業ソングになると思うが、最近のHKTはシングル年1作リリースというのが定着しているので、来年は奈子卒業後にもう1作出して新体制のHKTを見せないと、一気にオワコン度が加速すると思う。それが心配で仕方ない。

これからのHKTを期待しようというセトリやMCをやった後に、1チーム解体&一番知名度のあるメンバーの卒業発表だからね…

結局、最近の卒業ラッシュによる不安をさらに煽る結果になってしまった…。

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《追記》
りこぴやびびを首都圏で見る最後のチャンスと思い来場したが、まさか、こんなことになるとはね…。

それから、本編中のなこみくによる若手へのパワハラコントもどうでも良くなってしまったな…。
いくら台本でも、パワハラは良くないと言いたかったんだけれどね。AKBグループが衰退したのは、選抜総選挙当日の珠理奈によるさくらたんへのパワハラも要因の一つと言われていたからね…。
だから、いくらネタとはいえ、パワハラ描写は良くないと思うんだよね。

そういえば、本編終了後すぐにアンコールを求める拍手が起きていて驚いた。本来はこれが正しいんだけれど、AKBグループのオタにはオッサンが多いから「疲れているんだから休ませてあげるべき」とか主張する者も多く、何故か、すぐにアンコールを発動してはいけないというアホなルールがあったが、それが無視されるようになったということは明らかにファン層の入れ替えがあったということなのかな。でも、ぎりぎり席が埋まったという状況を考えると、新しいファンが入って来た以上に古参が離脱しているってことなんだろうね。

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