見出し画像

ゴジラxコング 新たなる帝国

国産ゴジラ最新作「ゴジラ-1.0」のような賞レースを賑わせるタイプの作品ではない。
しかし、これまでの「モンスターバース」(ワーナーの“怪獣”映画)に含まれない作品も含めたハリウッド製ゴジラ映画の中では一番面白かったかも知れない。まぁ、笑ってしまうようなトンデモ場面のオンパレードだけれど。それに、ゴジラの出番も多くない。
というか、ゴジラ映画、キングコング映画が終盤まではそれぞれ別々に進行している上に、途中でコングは「猿の惑星」みたいな猿が支配する世界に巻き込まれてしまう。さらに、これまでの「モンスターバース」シリーズに出てきたコングと心を通わすことができる先住民族の血をひく少女が、今度はモスラを目覚めさせるキーパーソンになってしまう(ちょっと可愛い)。
そのほかにも80年代に量産されたアドベンチャー映画っぽい雰囲気や「ジュラシック・パーク(ワールド)」シリーズっぽいところもある。盛り込み過ぎだろって感じだ。

でも、娯楽映画なんだから、これでいいんだよね。面白ければね。



そして思った。この「モンスターバース」シリーズのゴジラって単なるヤンチャな暴れん坊キャラになっていないか?普段は困ったちゃんだけれど、いざという時はリーダーシップを発揮してくれるし、体をはってくれる。まるで、映画版「ドラえもん」シリーズにおけるジャイアンのようだ。

まぁ、コングと一緒に腕を振って全力で走るシーンとか、ローマのコロッセオで丸くなって眠るシーンはツッコミどころ満載だったが。



本作を鑑賞した劇場では「猿の惑星/キングダム」の予告編も流れていたから、尚更、本作の猿惑感は強まったのではないかと思う。
そして、猿惑キングダムの予告に続いて、「キングダム 大将軍の帰還」の予告も流れたけれど、絶対狙ってくっつけたと思うんだよね。



それにしても、前屈みになって見ていた2つ隣の席の男がウザかったな…。前屈みになるなら他の観客の迷惑になりにくいハジへ行けよって思う。
というか、コンサートホールや演劇ホールと違って、映画館では前屈みになって見るなというアナウンスはしないよね。まぁ、ポップコーンやドリンクを飲食する時はどうしたって前屈みになるから、ポップコーンやドリンクを買わせたくて仕方ない映画館ではそういうアナウンスはしないんだろうね。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?