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議論が続くアイドルの恋愛問題

まず大前提として成人メンバーが成人した相手と恋愛することを禁じるのは非人道的なことだ。
その一方で、アイドルがファンに疑似恋愛感情を抱かせ、場合によっては接触系イベントでその気にさせて金を巻き上げるやり方は限りなく結婚詐欺に近い。つまり、アイドルは決して被害者ではない

また、アイドルを同じく擬似恋愛感情を抱かせて金を巻き上げるビジネスの風俗やキャバクラ、ホストクラブに置き換えてみれば分かりやすいが、風俗嬢やキャバ嬢、ホストが接客中に自分の彼氏・彼女の話をしていたら、客は何しに自分はここに来たんだろうと思うよね。それと同じ

それに、恋愛解禁したら、アイドルは無数のファンから直接的な求愛や性的関係を要求されることになる。恋愛は自由なんだから、相手がファンだろうとなんだろうと問題ないわけだしね。

そういうのから守るために、少なくとも表向きは恋愛禁止とうたっておくべきなんだよね。

恋愛禁止じゃなければ、接触系イベントでファンがアイドルに求愛したって、何の問題もないからね。

それでも、ファンに求愛を禁止するなら、それは今度はアイドル側が身分や職業で人を差別していることになってしまう。

だから、厄介なのを排除する上でも、建前上は恋愛禁止にしておくべきなんだよね。

ウラでは、彼氏・彼女がいたっていいんだよ!

ただ、表には出さなければいい。週刊誌にスクープされ、ファンに詮索されないように、こっそり付き合えばいいんだよ。

それができないなら、アイドルという肩書きを名乗るのをやめるべきだと思う。自分は恋愛感情を売っていない歌手やアーティスト、ミュージシャンだと自負しているなら、そういう活動にすればいいだけ。

ところで、AKB48グループの大きな恋愛スキャンダルといえば、指原莉乃、峯岸みなみ、須藤凜々花といった辺りが代表的なところだろうか。
“てごりん”騒動を起こしながらスルーした柏木由紀や恋愛スキャンダルではなく犯罪であるNGT48のつながり・暴行問題を除くとすればの話だが。

でも、今思うと、この3人って、結構、筋は通っていたんだよね。

指原莉乃は、スキャンダル発覚時点ではリアルタイムで進行していたものではなかったから、処女至上主義者でもない限り、ファンはそこまで批判はしなかった(元々、彼女が汚れキャラだったというのはあるとは思うが)。
にもかかわず、彼女はAKB48をやめさせられ、当時、くすぶっていたHKT48に移籍させらるという事実の左遷となった。

しかし、彼女はHKTでAKB時代から秋元康に評価されていたプロデューサー的な才覚をさらにのばすことになった。
この左遷がなければ、HKTがライブモンスターと呼ばれるほどライブが楽しいアイドルと呼ばれるようになることはなかったし、指原が後に韓国でも活躍する矢吹奈子を発見することもなかった。勿論、彼女がプロデュースする=LOVEや≠MEだって、世に出ることはなかった。
そう考えれば、この処罰はアイドル業界に大きな意義があったと思うんだよね。

個人的にはアイドルを卒業してからの彼女のタレント活動には興味はないが、アイドルプロデューサーとしての彼女はリスペクトしている。
なので、彼女にガチ恋的感情を抱くことは今はない。だから、今、彼女が結婚しようと、これまで実名が出されてこなかった彼氏や元カレが誰かが分かろうと何とも思わない。
それは、あくまでプロデューサーの指原莉乃のファンだからだ。

つまり、恋愛したければ、アイドルをやめ、アイドルでない肩書きの存在になれってことなんだよね。結局、指原は例の騒動以降HKTを卒業するまでは恋愛スキャンダルはなかったからね。
でも、卒業後の発言などを見聞きしていると、多分、彼氏はいたと思う。つまり、きちんと、マスコミやファンに気付かれないようにうまくやっていたということなんだよね。それでいいんだよ。

アイドルに恋愛するななんて思っているドルオタはごくわすがなんだよね。アイドルの肩書きを名乗っている間は彼氏・彼女の存在をマスコミやファンに知られないように努力しろ。それだけ!

峯岸は、髪の毛を剃り大反省の色を見せた。そのせいで、アイドルに興味ない連中に人権侵害だと言われることになり、それが、AKBなどのアイドルの運営が恋愛解禁の可否を有耶無耶にするきっかけになった部分ではあるけれどね。

でも、良い面もあった。

峯岸はスキャンダルを受けて研究生への降格処分となったけれど、彼女も指原同様、そこで後進を育てることに尽力した。そして、それが評価され、メンバーやファンからも信頼を得るようになった。

てつやとの交際が発覚したのだって、AKB卒業後だからね。ちゃんと学習しているんだよ。だから、峯岸オタだった連中も彼女とてつやの結婚を祝福できた。

AKB選抜総選挙のスピーチで、“結婚します”と宣言し、その後に卒業すると発表した須藤は当時、叩かれまくった。
でも、恋愛関係の相手(というか結婚前提にあった)がいることがバレてしまった以上、アイドルは続けるべきでないと判断したからこそ、けじめをつけて、アイドルを卒業し、結婚すると決めたわけだしね。

そう考えると、岡田奈々は何のけじめもつけていない。しかも、今まで、さんざん、他メンバーの恋愛スキャンダルを批判してきたのだから、筋が通っていない。

しかも、これまで、この手のスキャンダルを起こしたメンバーに対しては、スルーもしくは否定的な立場と見られていたAKB総監督の向井地美音が岡田擁護とも取れる発言を相次いでしまった。これも、これまでの向井地の言動と整合性が取れない。結局、岡田と仲が良いからかばっているだけになってしまっている。

本当、悪手中の悪手だと思う。

アイドルという職業が結婚詐欺スレスレの商売である以上、やっぱり、きちんとしたけじめはつけさせるべきだと思うな。

まぁ、ルールというのを契約・口約束の類とみるか、マナー・暗黙の了解の類とみるかで、ルールがあった・なかったの定義は異なるけれどね。

※11月23日午後1時時点の情報で執筆

《補記》
その後、岡田奈々卒業発表のニュースが入ってきた。

●AKBをこれ以上凋落させない 
●信者に近い岡田ファン、その他のドルオタ、人権ガー勢力の不毛な争いを終わらせる 

それを考えたら、これしかないよね。

信者的ファンの言う 
「彼氏・彼女がいるくらいで応援やめるのはファンではない」
 多かれ少なかれ擬似恋愛感情を理解しているドルオタの言う
 「彼氏・彼女の姿がチラつくアイドルに金は使えない」 
人権ガー勢力の言う 「恋愛禁止を命じるのは非人道的」 
どれも正論だからね。

それにしても、「根も歯もRumor」のセンターが、歌詞の内容そのままにこういう形で卒業するって皮肉だよね。

ただ、卒業発表コメントに「スタッフからは卒業の必要はないと言われた」という言葉は入れる必要ないでしょ。岡田奈々にしろ、向井地美音にしろ、何故、今回の騒動に関するコメントで余計な一言を入れてしまうんだろうか? 目がファンではなくスタッフに行っているから、そういう保身のための言葉を入れてしまうのでは?それでさらに炎上してしまうんだよ。

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