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野党共闘は大失敗「第49回衆議院選挙」

選挙に行っても何も変わらないって人の気持ちも分かるんだよね。

自分が選挙権を手にして約30年経つが、この間に国政・都政・区政合わせて何回の選挙の投票機会があったかは墨田区の公式ホームページで過去の選挙結果を見ても、平成17年(2005年)7月までしかさかのぼれないのできちんとは分からないが、この16年間で30回ということは、30年間で60回弱くらいの投票機会があったということなのかな?

このうち、自分が候補者の指名を書いたケースを振り返ってみると(比例代表で政党名のみを書いた場合を除く)、当選したケースはたったの3回しかない。しかも、そのうち2回は現職を信任しての投票だ。
基本、生まれてこのかた、自分の暮らしが楽だと思ったことは一度もないので、与野党問わず現職の政治家はクソだと思っているから、基本、新人候補や時には泡沫扱いされる無所属候補にばかり投票しているので、自分の“意見”が選挙結果に反映されたことなんてほとんどない。

裁判官の国民審査なんて、日本の裁判制度は世界と比べて遅れまくっているから、毎回、全員にバツをつけているが、不信任されたケースを聞いたことがない。

そりゃ、選挙に行きたくないって思う人が多いのも当然だよね。

自分だって、20代の頃、確実に記憶があるだけでも少なくとも2回は棄権しているしね(もしかすると、もう1回くらいしているかも…)。

1回は多分、休日出勤のために棄権したんだと思う。当時は、期日前投票という制度はなかったし(不在者投票というのはあったが、というか今もあるが面倒だし)、投票よりも仕事の方が優先されるのが日本の企業だし、社会人になって数年しか経っていない奴が選挙のために遅刻するとか、早退するなんてほざくんじゃないって雰囲気もあったしね(マスコミ関係、しかもニュースを扱う仕事なのにね)。

ちなみに、自分は期日前投票とか不在者投票というのを信用していないので、投票日に実際に投票所へ行って投票することにしている。期日前とか不在者投票の集計忘れとか多いしね。

まぁ、投票日当日の投票所でもミスはあると思うけれどね。今回も、高齢女性が入場整理券のチェック欄に投票したはずの小選挙区の投票券の箇所にチェックが入っていなかったとか何とかで、選管ともめていて、一時期投票がストップしていたからね。
しかも、この選管のスタッフ、投票者に対して“お客様”とか言っているし、何を考えているんだかって感じだった。
それに、列を守らない老害クソジジイもいたしね。
だから、投票所での投票が必ずしも、問題なしというわけではないんだけれどね。

棄権の話に戻るが、もう1回のケースの時は“入れたい候補がいない”というのが棄権の理由だった。職場の人にもそういう理由で行かなかったと言った記憶がある。今考えると、バカなことをしたな、言ったなとは思うけれどね。

でも、結局、投票率が上がらない理由って、“自分の意見が反映されない”と“投票したい候補がいない”の2つに尽きると思うんだよね。

特定の候補や政党の支持者だったり、職場や入信している宗教団体、自分が所属している団体の都合で特定の候補や政党への投票が義務付けられている(違法だけれどね)ような人を除けば、選挙って消去法で投票する候補や政党を選ばなくてはいけないからね。

そもそも、無党派層の人間にとっては、自分の意見なんて反映されないものなんだよね。

AKB48グループの総選挙なら自分の好きなメンバーに投票することができるし、投票したいメンバーがいなければ別に投票しなくたっていいんだよね。
所詮はCDを買った人やFCサイトに入会している人へのサービスなんだから、そのサービスを行使するか否かは権利保有者の自由だしね。

でも、実際の選挙ではそういうわけにはいかないんだよね。棄権というのは、与野党問わず現在の政治に不満はないと表明したこととイコールになるんだよね。

よく、野党支持者が投票率を上げれば、与党の議席が減り、政権交代されるなんて言っているけれど、そんなことはないんだよ。
よく、町内会とかの規定を変えたりする際に、会員に対して異議のない人は信任したとみなすみたいな投票のシステムを宣言していることがあるけれど、国会・都道府県議会・区市町村議会の選挙もそれと同じなんだよね。裁判官の審査も、信任する人に○をつけるのではなく、信任しない人に×︎をつけさせるシステムなのもそれと同じ。

つまり、今まで投票に行かなかった人全員に投票させた場合、その票全てが与党支持になる可能性はあっても、全てが野党支持になる可能性は限りなくゼロに近いということなんだよね。

無党派層の人というのは基本、今の与党も野党もクソだと思っているから、そりゃ、マスコミで主要政党扱いされる政党の候補に自分と同じ意見の人なんて、そうそういないしね。

あと、白票でもいいから投票に行くべきだって主張する人もいるけれど、やっぱり、それは無意味な行為だと思う。
白票を含めた無効票が何%以上になったらやり直しといった感じのシステムになっているなら意味があるけれどそうではいしね。
というか、このシステムが導入されたらされたで、さらに金(=元は国民が納めた税金)がかかるわけだからやるべきではないと思うしね。

それから、投票したい人がいない原因は小選挙区制度のせいだという面も大きいのではないだろうか。

自分の住んでいる地域の選挙区には自分が興味を持っている政党の候補者がいない。自分が気になっている候補者は別の選挙区で出馬している。他の選挙区だったら投票したい候補はいるのにって経験は誰もが感じたことがあるだろう。

また、自分の選挙区に出馬しているのが全く地元と関係ない落下傘候補だったりすることも多いが、それと同時に地元に密着しすぎた候補というのも、最近、その土地に越してきたばかりの人間にとっては自分が無視されているようにも感じるのではないだろうか。
長年、その選挙区に住んでいる人間からすれば落下傘候補なんて信用できないし、新興住民からすれば長年住んでいる住民はがり優遇する地元密着型の候補なんて知らないことが多い。

居住地に関係なく気に入った候補に投票できれば選挙に行くと言っている人も結構いるしね。

つまり、選挙制度の抜本的な改革をしないと投票率なんて上がらないし、世の中も良くならないんだよ。

でも、自民党を古くさい老害政治と批判する野党の連中ですら、相変わらず選挙カーで名前を連呼するだけとか、駅前やスーパー前の人通りの多い所で通行人の迷惑も考えずに演説するとか、古くさい選挙運動をやっているんだよね。
結局、政治家も熱心に投票に行くのも高齢者ばかりだから古くさいやり方から抜けられないんだよね。

これを改善しないと日本はどんどんダメになっていくと思う。

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それにしても、今回は誰に投票するか悩んだな。本当、投票したい候補が誰もいないんだよね。

自分が住んでいる墨田区を含む選挙区である東京14区の立候補者は、

自民 松島みどり
立民 木村剛司
維新 西村恵美
これにプラスして泡沫扱いされている無所属の候補が3人という布陣だ。

コロナ禍になってからの活動だけで判断すれば松島は確かに評価に値する。あの、うちわ騒動を起こし全国に恥をさらした下品なおばさんとは別人と言っていいほど、彼女のコロナ対策は優れていたと思う。
マスコミにマンセーされるほど(他の自治体が酷すぎるというのもあるが)墨田区のコロナ・ワクチン対策は他の自治体よりも優れていたが、彼女が墨田区長などとともにその対策に当たっていたのは確かな事実だと思う。

でも、区政や都政では、その候補者個人の活動や人柄で判断しても良いが、国政の場合はそうはいかないんだよね。

墨田区のコロナ・ワクチン対策が優れていたのは、自民・公明が共産党としっかりタッグを組めたからであり、それは、墨田区議会では立民の存在感が薄く、維新や国民、れいわ、N党などは議席すらないからであると思う。

N党といえば、本当、NHKの集金担当ってヤクザだよね。そもそも、契約というのは、契約する人間が納得した上でサインしたり捺印したりするもののことを言うのであって、テレビを受信できる機器を所有する世帯は全てNHKの受信料を払う形にしなくてはいけないなんて法律違反もいいところなんだよ!
契約って言葉の意味を分かっているのか!強制するのは契約ではないんだよ!事実上、全国民に強制するなら、それは元は税金である国の予算で運営しろよ!
あるいは、意地でも受信料を徴収する方式にするなら、強制ではなくWOWOWみたいに契約した人だけが見られるスクランブル放送にすべき。
もっとも、それだと公共放送と名乗る資格はなくなるけれどね。

現在、地上波の総合とEテレ、さらにBSのチャンネルがあるのだから、BSだけ受信料を請求し、地上波は無料とかにするのが本来の公共放送だろ!
あるいは、地上波も受信料を取りたいなら、ニュースと天気予報は契約していない人も見られるようにして、ドラマやバラエティなどの娯楽番組だけスクランブル放送にするとか、そういうのが筋だろ!

話は戻るが、国政となると、自公と共産の協力なんてありえないし、今回の衆院選だって、共産は立民や社民、れいわ(途中から国民も合流)の共闘になってしまった。

つまり、墨田区で行われたような超党派のコロナ対策なんて国政には期待できないんだよね。

それに、政権与党としての自民党には不満しかない(墨田区議会の自民党にはそこまで不満はないんだけれどね)。

インボイス制度を進めようとしているが、これなんて実質、消費税の二重徴収だからね。

消費税を払っていない自営業者から消費税を徴収するのが目的みたいな言い方をすれば、サラリーマン連中は喜ぶかもしれないけれど、これっていうのは、実際はフリーランスとか請負と呼ばれている事実上は派遣社員みたいな雇用形態の非正規労働者の税金を増やすだけなんだよ!
そんなことをやろうとしている政党なんて信任できるわけがない!

しかも、放っておけば、また、消費増税するのは間違いないからね。本当、2019年に消費増税されてからの生活は苦しくなった。というか、金の減りがはやくなった。
消費増税8%時代の税込価格を新たな税抜価格にして、それに消費税10%(軽減税率適用の商品は8%)をかけているものも多いしね。それから、相変わらず数量を減らして値段はそのままのステルス値上げも多い。さらに、ここへ来て海外の急激な物価上昇の影響を受けたり、国内の天候不順の影響だったりで価格を上げざるを得ないものも増えている。

そんな状況なのに、岸田は分配よりも成長とか言っているんだからね。国民はほとんど貯蓄がないのに、どうやって金を使うんだよ。成長するには消費をのばさなくてはいけないんだぞ!
企業はステルス値上げなどのインチキを使って物価は上昇していないと言い張り、だから、給料は上げられないとか相変わらずほざいているが、そんな状況でどうやって、消費をのばせるんだよ!いい加減にしろ!

だから、いくら松島本人が頑張っていても、自民党の候補である以上は松島には投票できないんだよね。

そして、自民党と同じくらい腹が立つ存在が立憲民主党だ。
ネトウヨが言うほど、立民の前身政党である民主党は悪夢ではなかったと思う。でも、ど素人集団で、判断能力に欠如していたことは間違いないと思う。そのことを反省せずに、いまだに、当時の政権上層部にいた枝野が代表をやっているというのは、自民党以上に改革がされていないと言わざるを得ないのではないだろうか。

枝野が少なくとも党役員から外れない限りは立民の支持なんて増えないと思う。

これまでの選挙なら、自民も立民も信頼できないと思った時は与党や野党第1党へお灸をすえる意味も込めて、消去法で共産党の候補に入れるという投票行動を取ることもできた(社民はとっとと解党すべきだし、れいわやN党は問題外なので)。
もしかしたら、そういう考えの人が他にもいて、当選する可能性だってあるしね。参院で吉良よし子が当選したのはそういう考えの人が多かった証拠だと思う。

ところが今回は野党共闘で、立民と共産、社民、れいわ、さらに国民までもが一緒になってしまった。その結果、自民か野党共闘候補かで選ばなければならなくなってしまった。

でも、東京14区の野党共闘候補に選ばれたのは立民の木村なんだよね。
最近、下町に越してきたリベラル、左翼、パヨク寄りの新興住民は何とも思わない人が多いのかもしれないが、長年、下町に住んでいる人間で木村を支持する人間なんていないよ。反自民的な人でもね。

それは、彼の経歴を見れば分かるけれど、尻軽と言ってもいいくらい、本当、ポリシーがないとしか言いようがないくらい、コロコロと所属政党を変えているんだよね。

Wikiによると、

保守新党→
無所属→
民主党→
国民の生活が第一→
日本未来の党→
生活の党→
民主党→
おおさか維新の会→
日本維新の会→
旧立憲民主党→
立憲民主党

こんな感じだからね。

無所属になったのは、所属していた保守新党が自民に合流したことによるものだから、この期間は事実上、自民系とみていいと思う。

そんな人間が自民の支持が落ちたからって、平気で民主に行ってしまうんだからね…。ありえないでしょ!
しかも、その後、民主がダメダメと酷評されて支持されなくなると、今度は小沢一郎一派の政党に移ってしまうし、その後も所属を転々としたと思ったら、民主に戻ってきたりもする。

かと思えば、また、民主を離れて維新に行ったりもしている。下町出身、地域密着をアピールしておきながら維新に行くなんてありえないでしょ!

そして、維新で使いものにならないと判断されたら(4年前の衆院選で維新が小選挙区に立候補させなかったのはそういうことだよね)、今度は立民、要は民主にまた戻ってくるんだからね。

本当、節操がない。誰がこんな奴を信用するんだよ!

都議選で落選した共産の伊藤大気あたりが14区の野党共闘候補ならまだ投票する気になるけれど、木村だったら絶対に入れたくないというのが下町の反自民層の思いでは?

じゃ、自民も野党共闘候補も嫌だとなると、残りは維新と泡沫候補しかいないんだよね。

東京生まれ東京育ち、東京以外に住んだことがない自分からしたら、維新の候補なんて投票する気が起きないしね。

そして、ほぼ100%当選しないのは分かっていても、とりあえず、主要政党にくくられる政党への批判の意味も込めて、泡沫候補に投票しようと思ってもロクなのがいない!

後期高齢者
限りなくコロナは風邪論者に近いような奴
日米安保を否定する奴

どうしろって言うんだよ!

結局、本当は後期高齢者に政治なんてやって欲しくないけれど、主張が一番ガマンできる範囲だった大塚紀久雄に入れたけれど、案の定、得票数は最下位だった。

選挙結果は予想通り、松島の勝利だった。まぁ、そうだよねって感じ。

うちの選挙区に限らず、野党共闘は失敗だったと思う。

枝野がトップにいる限り立民の支持は増えないし、福島瑞穂がトップにいる限り社民の支持は増えない。
一部の信者以外はれいわという政党も山本太郎も信用していない。
唯一何とか正論を言っているのは共産だけれど、世間的には共産アレルギーが強い。
そこへ来て、公示前に山本太郎の自分勝手な行動のせいで、内紛が明らかになったわけだからね。そりゃ、野党共闘候補に投票しようなんてならないよ。

れいわなんて世間的には共産党よりもアレルギーを持っている人が多いんだよ。
だから、山本太郎信者を取り込めば野党票が増えるなんてのは勘違いもいいところ。しかも、山本太郎信者なんて協力する気ないんだしさ。

自民も野党共闘も信用できない。N党なんて問題外ってなったら、結局、維新でいいかってなる人が出てくるのは当然だよね。
自分はコテコテの都民だから維新には投票したくないけれど、ネイティブでない都民や、東京以外の住民からすれば、そう思うのは当たり前だと思う。
自民と立民が議席数を減らした分と維新が議席を増やした分がほぼ同数というのはそういうことだよね。

まぁ、緊急事態宣言を解除して間もないハロウィーンの日を投票日にするというのは、若者などを選挙から遠ざけるうまい作戦ではあると思ったかな。そういう頭の働かせ方が野党にはできないんだよね。

あと、うちの選挙区の話に戻るが、木村が松島と約2万票程度の差しかないほど得票しているのを見ると、墨田区に新興住民、しかも、パヨク系が増えたのがよく分かるよね。昔ながらの地元民だったら、反自民の人でも木村なんて支持しないからね。

都議選でも、地元に根ざした活動をしていた自民・桜井や共産・伊藤が落選して、都ファ・成清や元テレ朝アナの自民・川松が当選したってのもそうだよね。

結局、新興住民にとっては、自分が住んでいる都道府県や区市町村のことなんて、どうでもいいんだよ。東京8区で起きた野党共闘の内紛の背景にあるのもそうでしょ。

そう考えると、尚更、選挙区って区分は必要なのかなって思えてくるよね。
せいぜい、関東とか関西みたいな地方ごとの区分でいいんじゃないかって気もしてきた。まぁ、そうなると選挙戦で移動する距離が大変になり、金持ちしか立候補できなくなるけれどね。

とりあえず、岸田が支持されていないのに自民圧勝となったのは、いかに野党が信用されていないかを示していると言えるのでは。


そういえば、野党は夫婦別姓を争点にしていたが、申し訳ないが、夫婦別姓なんて争点にはならないよ。

現行の法律は別に女性を差別していないんだからね。2人の間で話し合った結果、女性側の姓を男が名乗るのを嫌がっているだけの話だからね。

もし、それを女性側が納得していないなら、そんな男と結婚しなければいいだけの話でしょ?それでも結婚するのは、男の金とか地位とかルックスとかそういうものが目当てってことでしょ?

それを女性差別にすり替えるのはおかしいよ!というか、男の金とか地位とかルックス目当てで結婚する女性はそもそも、相手にこっちの姓を名乗ってくれって提案すらしていないのでは?

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