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=LOVE全国ツアー2022「どう考えても、君ってイコラブのこと好きじゃん」東京・LINE CUBE SHIBUYA〈昼の部〉

ノイミーのライブは去年10月以降、フェスも含めて5回見ているが、いずれもイマイチな座席だった。

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2021年10月 
1stツアー@Zepp DiverCity(昼公演)2階席
11月
AYAKARNIVAL 2021@日本武道館 アリーナ後方席
2022年2月
3rd ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT@東京国際フォーラム (昼公演)2階席、(夜公演)1階席後方席
3月
NIG FES 2022@舞浜アンフィシアター→後方席

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その流れで考えれば、今回のノイミーの全国ツアー2022@LINE CUBE SHIBUYA(昼公演)もクソ席なんだろうなという気はしていた。
去年5月にさいたま市文化センターで見たイコラブのツアーなんて3階席だったしね。

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なので期待せずに座席発表を待ったが、結果は21列目だった。
決して良席ではないが、ここ最近のノイミー関連のライブの座席や、去年のイコラブのツアーの座席を考えれば、かなりマシだった。

でも、イコラブの去年1月の武道館公演(WINTER TOUR)でアリーナ最前列、9月の幕張メッセでの4th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERTで前方よりはちょっと後ろだけれどアリーナ席というのを体験してしまっているから、大抵の席はクソ席にしか思えないんだよね…。

ところで本公演の前日である4月29日は、イコラブがお披露目されて5周年の記念日だった。
“もう5年か…時の流れってはやいな…”という思いと、“まだ5年なの?イコラブの人気・実力を考えると、もっとやっているように思えてしまう”という思いがクロスしてしまった。

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そして、その記念すべき日にほとんどのCDシングル表題曲とアルバムリード曲でセンターを務めていた(体調不良で離脱していた時期のCDシングル2作品以外全て)髙松瞳がセンターの座を降りることが本人から発表された。

その発表画によると、自らプロデューサーの指原莉乃に進言したということだ。次のシングルの発売まで1ヵ月を切っているし、その動画でも既にレコーディングやMVの撮影については言及されているので、かなり前からその意向はあったのだと思う。

妹分のノイミーが“てゆーか、みるてんって何?”でバズったことに触発されたのか?
それとも、ノイミーに続く新たな妹分となる新グループ、≒JOYの誕生でイコラブも変わらないといけないと思ったのか?

あるいは、イコラブの他メンバーの個人活動が充実しているのを見て、自分を見つめ直してしまったのだろうか?

グループ内で見ても、なーたんはテレビ出演などメディア露出が多く、単独でバラエティ番組のみならず、ドラマにまで出演している(「もしも、イケメンだけの高校があったら」にしろ、「明日、私は誰かのカノジョ」にしろ、カメオ出演レベルの出番しかないが…)。

さなつんやいおりは歌唱力のあるメンバーとして注目されている。

舞香はなーたんとのバトルが有耶無耶にされて以降、そのお詫びなのか何なのかは分からないが、運営やファンからのプッシュが増したようにも見える。

みりにゃは元々、ファッションリーダー的な感じで女子人気が高かった。

最年少のきあらは今秋には18歳になるということもあって、もうロリメンバーではなくなっている。というか、ここ最近の彼女のビジュアルは可愛いではなくきれいだと思う。

ちなみにきあらはいおりとともに、アイドルアニメ「シャインポスト」のプロジェクトに参加することも発表されている。今まで、イコラブには代々木アニメーション学院が運営するグループということもあって、“声優アイドル”という肩書きがつけられていたが、実際はほとんど声優活動はしておらず、かなりの違和感があったが(おそらくは指Pがアニメや映画にあまり興味がないというのも影響していたと思う)、今後はアニオタのファンも増え、本当に声優アイドルになっていくような気もする(ちなみに、「シャインポスト」にはノイミーの萌子も参加する)。

地味メンバー扱いされていた花菜は、カップリング曲「祝祭」のMVで男装を披露して以降、注目度が上昇した。

あんにゃはリーダーとして、イコラブの広報活動に駆り出されることが多い。

莉沙ちゃんはお世辞にも歌唱メンバーとは言えないが(歌割りも少ないしね)、ビジュアル面ではお姫様キャラが定着し、アルバム曲やカップリング曲ではセンター曲ももらえるようになり、人気も上昇している。自分も気づけば、現在の一推しは彼女になっている。

一番印象の薄いメンバーにも思える瀧脇笙古ですら、東京マラソン完走や、「SASUKE」出演でアスリート系アイドルとしてのポジションを獲得している。

そうした他メンバーの活躍を見ていると、イコラブの顔としてCDシングル表題曲でセンターを務めている以外、自分には何もないのではないかと瞳が思ってしまうのも仕方のないことだと思う。

そもそも、イコラブに限らず、センター制を導入しているアイドルグループは多いが、そのほとんどは楽曲によってセンターを変えているのが実情だ。
CDシングル表題曲やアルバムリード曲ではセンターがほぼ固定されていても、カップリング曲やアルバム曲、配信シングルでは他のメンバーがセンターを務めるというパターンのグループが多い。

イコラブに関していえば、Wセンターを含めれば、全メンバーがカップリング曲などではセンターを経験済みだ。

そう考えると、センターって何ってことになるんだよね。

そもそも、10人以上いるグループにおけるセンターって、歌唱パート的には1番の歌い出しとサビのリードボーカルくらいしか活躍する場所ってないんだしね。

でも、テレビ番組に出演した際に局側から“歌って欲しい”とオーダーされるのは、CDシングル表題曲やアルバムリード曲だし、その際にカメラで抜かれる回数が多いのは、歌い出しやサビのリードボーカルを担当するセンター中心になってしまう。

だから、メンバーがセンターを目指すというのは分からないでもないんだよね。

ただ、その一方で、イコラブのように(CDシングル表題曲においては)事実上の固定センターとなっているグループだと、そのセンター担当者はグループの顔であることを求められることも多く、自分らしさを出すことは難しかったりもする。

イコラブほど固定してはいなかったが、HKT48の顔だった兒玉遥が体調不良による長期離脱のまま卒業してしまったのは、そうしたジレンマもあったのではないだろうか?

ノイミーもイコラブ同様、事実上の固定センターではあるものの、そのセンターであるななかは歌唱メンバーであることからソロ曲もある。
また、他のメンバーがセンターを務めるカップリング曲などでも、ここぞというところで彼女のパワフルな歌声をアクセントとしてぶち込むことによって楽曲を盛り上げることに成功している。

でも、瞳やはるっぴのような笑顔の似合うグループの顔的センターだと、どうしても個が出なくなってしまうんだよね。

だから、このまま行くと、瞳が2度目の離脱をしてしまう可能性も高まってしまう。それは、卒業が早まることをも意味する。

それを避けるためには、自ら表題曲のセンターを降りる、そして、運営側もそれを認めるしかないってことなんだろうね。

もっとも現時点の発表では、このセンター降板が、5月リリースの次のCDシングル表題曲のみなのか、それとも、今後の全ての表題曲についてなのかははっきりしていない。
多分、CDシングルのカップリング曲やアルバム用の新曲ではセンターをやると思うしね。

イコラブの顔としてのセンターではなく、イコラブの瞳としてのセンター曲が欲しいということなんだろうね。

仮に今後全てのCDシングル表題曲のセンターを瞳以外のメンバーが務めるとなった場合、誰が担当するのかとなると、多くの人は、固定制にするのか、ローテーションにするのかはさておき、こんな辺りを思い浮かべるのではないだろうか。

メディア露出の多いなーたんをセンターにし、人気メンバーが率いるグループとして知名度をさらに上げる。

歌唱メンバーのいおりをセンターにし、実力派アイドルとしてのイメージを強める。

女子人気の高いみりにゃをセンターにし、さらに女子ファンを増やし、女子ファンの多いグループとしての好印象をアピールする。

どの路線で行くのかな?

というか、そもそも、センターというのは、エースでもなければ、リーダーでもないし、ましてや人気や実力がナンバー1 のメンバーでもないんだよね。

勿論、前田敦子時代のAKB48のように人気ナンバー1 がセンターだったこともあるけれどね。

ところで、最近、ラストアイドルや26時のマスカレイド、まねきケチャ、虹のコンキスタドールなど、オリコン上位にランクインしているものの、世間的な知名度は決して高くはないというポジションのアイドルグループの解散や体制の変更、主要メンバーの卒業が相次いでいる。

その理由は大なり小なり、コロナに起因している。要は握手会やチェキ撮影などの接触系イベントや発声応援ありのライブを開催できないためにファン離れが起きているということだ。

地下アイドルだと、マスク着用は義務付けられているものの発声や酒類提供がOKになっているライブも多いし、チェキ撮影だって、オタ側はマスクしているものの、パーテーションなしで撮影OKになっている会場もある。

一方、メジャーレーベルから楽曲をリリースしているグループがそういうことを解禁してしまうと、メンバーやスタッフ、ファンの間で感染が広がった際に猛烈な批判を受けることから、なかなか解禁できないのが現状だ。

ただ単にメンバーと接触したいだけ、ライブ会場で騒ぎたいだけの自称ファンは当然、こうしたグループのイベントやライブには参加しなくなってしまう。

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そんな中、毎回、チケット争奪戦が繰り広げられているイコラブは、これまでは発声禁止のみならず、着席鑑賞を義務付けていたが、今回の公演ではスタンディング鑑賞が再開されていた。
つまり、トップクラスに迫る人気があるイコラブですら、コロナ前に近い形でライブやイベントを開催しないと客離れが起きる恐れがあるということなんだと思う。

個人的には、コロナを機にアイドルも運営も会場もファンも、ライブやイベントの楽しみ方を変えようよと提案してきたつもりだったが、世の中の多くのアイドルや運営、会場、ファンは金を稼ぐには、楽しむには、コロナ前と同じことをやるしかないと判断したってことなんだろうね。

それにしてもクソ混んでいるな…。
運営側も、若者を中心としたファンもすっかり、コロナの存在を忘れているようにしか思えない…。

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公演自体について語っておこう。
今回のツアーでは、Overtureを除くと19曲連続でパフォーマンスを披露し、MCを挟まないというアイドル的ではないセトリが話題となっている。
途中でメンバーそれぞれがソロでダンス・パフォーマンスを披露するほか、2種類の映像が流れたりもするが、これはアイドルのライブである以上、途中で衣装チェンジをせざるを得ないので仕方ないと思うので、これを除けば19曲ノンストップというのは画期的ではある。

イントロなどでメンバーが一言付け加えるのを除けば、MCは、本編ラスト曲の前と、アンコールのラスト曲の前だけだ。
しかも、この手のライブだと、MCでメンバー全員が一言ずつ挨拶するパターンが多いが、それもなく、代表して何人かが話すだけだった。

通常、MCタイムというのはスタンディング鑑賞していても席に座って見ることが多い。しかし、今回はそれがなかったのだから結構な運動になったとは思う。まぁ、映像タイムで座っていたけれどね。

以下、気になったことを列記していこう。

“ウィークエンドシトロン”と“Want you! Want you!”を続けてやったというのは、やっぱり、この2曲は同路線ってことなんだろうね。

“Want you! Want you!”がリリースされた当初は、HKT48というか、指原莉乃経由で入ってきたネトウヨ老害おっさんオタクがK-POP風のこの曲を毛嫌いしていたけれど、今では人気曲になっているということは、K-POP風が嫌いなおっさんはだいぶ離れたってことなのかな?

そういえば、“ウィークエンド”でペンライトを一斉に黄色にするのってやめたのかな?ほとんど黄色にしている人いなかったけれど。

それから、ガチャ曲コーナーってTWICEも東京ドーム公演で似たようなことをやっていたが、あちらは会場でルーレットを回すのに対して、こちらはガチャを回す映像を流すって感じだから、ほぼヤラセなんだけれどね。

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ところで、今回のツアーで披露されている莉沙姫のセンター曲“お姫様にしてよ!”だが、スカっぽい雰囲気も含めて、元ネタって、ザ・マイティ・マイティ・ボストーンズの“The Impression That I Get”だよね?というか、このバンド、いつの間にか解散していたのか…。

結局、これまでにリリースされたCDシングル10作品の表題曲と、アルバム1作品のリード曲のうち、本公演で披露されなかったのはクリスマス・ソングの“僕らの制服クリスマス”のみだった(他会場ではガチャ曲として披露)。

まぁ、イコラブのCDシングル表題曲って、神曲ばかりだから、やらないわけにもいかないしね(“制服クリスマス”はクリスマス・ソングだし、現時点での最新シングルであるもう一つのクリスマス・ソング“The 5th”をやっているから、これはいいでしょって判断なのかな?)。

Overtureを除き、アンコールを含めると披露したのは23曲で、このうち、10曲が表題曲もしくはリード曲だから、セトリを組むのも大変だよね。表題曲、リード曲以外にも神曲、人気曲が多いからね。というか、クソ曲がないからね。
ガチャ曲映像でメンバーが、“あの曲は嫌だ”ってファンが思うような曲はないって言っていたけれど、本当そうなんだよね。

そういえば、いかりんぐ(いおり&舞香)によるノイミー“まほろばアスタリスク”のカバーも披露されたが、かなりエモかった!
ノイミーのオリジナルがアニソン的疾走感だとしたら、このいかりんぐ版は邦ロック的な感じかな。
どちらのテイストで聞いても神曲は神曲なんだけれどね。

《追記》
男子トイレが結構混んでいる。もしかすると、ファンの男女比率、男の方が上がっている?
まぁ、先日同じLINE CUBE SHIBUYAで見たHKTのツアーよりかは、男女問わず、観客の平均年齢は低かったけれどね。

※本稿は昼の部終了時点の情報で執筆しています

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